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chapter.8 あといっぽ
残る星ヶ丘は、修羅場を迎えていた。
優菜と雛の無自覚失言ラッシュにより、マダムスの怒りは限りなくピークに近いところにまで達していた。
「しかし、啓発ビラというのは一番読んでほしい人に限って読まないものだな」
苦笑しつつ、修はその修羅場へと足を踏み入れた。
「こんにちは」
にっこりと、爽やかな笑顔で挨拶をする修。深く下げた頭は、育ちの良さを感じさせる。
「あら、あんたこの子たちと同じ学校?」
「ちょっと、全然違うじゃない。なんなのあんたたちの学校は?」
まだ怒りのボルテージが高いマダムスは、丁寧に会話に入った修にも辛らつに当たる。しかし修は、うまいことその言葉の隙を突いた。
「俺は、星ヶ丘に住む学生です。実は、お話がありまして……」
言って、溜息をひとつ吐く。その雰囲気は深刻さを漂わせており、さすがのマダムスたちも怒りこそ引かないものの感心を抱いたようだ。
「町長から、このようなことを頼まれたのですが」
そう告げた修が見せたのは、例のビラだった。もちろん修だけが町長から頼まれたわけではないが、この伝え方が一番効果的だと思ってあえて名前を出したのだろう。
「歩行者のマナー向上?」
「これがどうしたのよ?」
ビラに書かれた文字を読み上げ、マダムスたちは眉をひそめた。自分たちとは到底関係ないこと、とでも言わんばかりの様子だ。
「はい、俺は今この活動に取り組んでいるのですが、ひとりの力では限界がありますし、春に来たばかりの学生は交流関係も狭くて……」
話をしながら、修はさりげなくマダムスたちを歩道の脇へと誘導した。自分の背中側が車道にくるよう配慮しつつ。
「特に今、歩きタバコなどが問題になっていまして……」
「まあ、星ヶ丘でもたまーに見るわよ、それ!」
「ほんと、困った人たちもいるわねえ」
修が出した話題に、思いの外食いついたマダムス。彼女たちは、きっと何かに食いつかずにはいられないタイプの人間だ。
そんな彼女たちに、異なるマナー違反者を槍玉に挙げ相談事として繰り出した修の一手は、思うよりも効果的だったようだ。
「そこで、どうかお力を貸していただけたらと」
交友関係の広そうな方々と見込んで、とおだてれば、悪い気がしないのがマダムスたちだ。
「まあ、私らで何かできるなら手伝ってあげてもいいけど?」
「星ヶ丘が汚くなるのもやあよねえ」
ここまで来れば、修の計画は8割成功したと言っていい。
交友関係のくだりも、嘘をついてはいない。井戸端会議をする婦人たちのネットワークは相当広いはずだからだ。
そんな婦人たち、しかも迷惑行為をしている張本人たちに啓発役を担ってもらえば、一石二鳥という目論見だ。
唯一、この案に欠点があるとすれば、今すぐに、この場で結果が出ないことだろうか。少なくとも、ビラを修から受け取ったマダムスたちは自分たちがマナー違反者だとはまったく自覚していなく、そのまま再び横一列に
なって帰っていこうとしていた。
そんなマダムスに一石を投じたのは、雛だった。
「あ、うりゅそれも知ってる! 横一列に並んでるのって、隊形を組まないとダメな敵がいるってことだよね?」
「……あ!?」
せっかく温和になりかけていたマダムスたちの表情が、一気に般若へと逆戻りした。
「ほんと、さっきもそうだったけど何なのこの子は!」
「失礼にも程があるじゃない! 敵ってなによ!」
「うりゅりゅ? 違った?」
首を傾げ、不思議そうにする雛。繰り返すが、無自覚ゆえの発言だ。
「マナー違反はあんたよ! レディーに対するマナーがなってないのよ!」
お前らも大概だろ、という話だが、こうなったマダムスは手に負えない。彼女たちは渡されたビラを丸め、雛へと投げつけた。
「嫌い! 学生嫌い!!」
そんな捨て台詞を残し、マダムスは去ってしまった。
「ま、待ってくれ、意見の交換を……」
修が懸命に声を投げかけるが、マダムスたちが振り返ることはなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月09日
参加申し込みの期限
2015年03月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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