this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
美化委員会のお仕事日和
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
「あ、ヤスデがいたんだね。うふふ、丸まって可愛いな」
抜いた草を袋に入れようと、取りに来た丸美がヤスデに微笑む。碧南はヤスデからちょっと距離を置こうと少し下がるが、加代は冷静に虫を見ていた。
「虫、平気なのですか?」
特に驚いた様子もない加代に、丸美は楽しそうにヤスデを見て答えた。
「うん。あっ、改めてよく見たら……ヤスデの色の配置とか絶妙じゃ無いかな? 色彩構成の課題に使えるかもしれない!」
覚えておかなくちゃ、と目を輝かせる丸美の様子に、美咲紀は素直に凄いなぁ、と思っていた。
因みに碧南と加代の報告を受けた杏奈はふぅ、と溜息をついた。
「今後……、注意を、うなが、す、必要性が……あありますね」
彼女は委員会でも話し合ってみる、と肯いた。
袋を貰ってきた丸美が戻ると、蓮と時子が出迎えてくれた。傍らには音羽や勇もいる。ビニール袋を広げて草を入れやすくすると、
「そうそう、抜いた草はよく土を払ってからビニール袋に入れましょう」
と蓮がアドバイス。土が付いたままだと袋が重くなってしまうし、土が勿体無い、というのが理由だ。それに「なるほど」と肯き丸美たちは作業を進めていく。
(あ、かわいい……)
そんな中、丸美はコスモスの花を見てほっこりした笑顔になる。花だけではない。特徴的な葉もかわいいな、とにこにこ。近くにはダンゴムシもちょろちょろと動いていた。
「かわいいなぁ、懐かしいなぁ。小さいときはよく遊んだんだよね」
そういいながらも「精密な銅版画にしたら面白い作品になりそう」と作業しながら観察も行う。そんな姿に時子が瞳を細めていると、蓮もまた穏やかに笑っている。
「そういえばですが、たしか仏教で『華は愛惜にちり、草は棄嫌におふるのみなり』という言葉がありましたねぇ」
「どういった意味でしょうか……?」
ふと漏れた言葉に、時子が首をかしげる。丸美も興味を持ったのか、うんうん、と相槌を打って蓮が語るのを待った。
「うろ覚えなのですが、『愛でていても、花は落ちる。嫌いでも雑草は生える』だったかと思います」
そういいながら草を抜きつつ、蓮はおっとりと語り始める。それに丸美たちも自然と耳を傾ける。
「そういえばですが、仏教はあまり布教が熱心ではない宗教ですねぇ。西遊記でも三蔵法師が仏教の経典を取りに天竺(現在のインド)に行っていますし」
「それを聞いていると、キリスト教の宣教師と違うかもしれないな」
勇が思い出しながら肯き、蓮はそうですねぇ、と相槌を打つ。そして、海外では神や仏を信じない所謂『無神論者』は寺や教会を破壊するような、何をするか分からない危険人物だという印象をもたれやすいらしい、と語れば時子達は感心したように肯いた。
作業しながら、丸美は秋植えの花たちに「だんだん寒くなるけど、がんばってね」と言葉をかけた。生き物や植物の世話が好きな彼女は、とても楽しそうに作業しており、その姿を杏奈は頼もしそうに見つめていた。
その様子を見ていたのは、
旅鴉 月詠
。彼女はのんびりとなにやら描いていた。彼女の視線の先には、枯れている晩夏の花や間引かれたコスモスである。しかも、やや大きく描かれていた。
「不思議なタッチね」
不意に声がしたかと思うと、沙穂が近くにいた。身体が弱い沙穂は、生徒たちに促され、早めに休憩を取る事になったからだ。
「枯れた花を描くのも、一興かと思ってね。ほら、『廃墟が好き』とかあるだろう?」
月詠は手を休めず、穏やかに答える。そして書き加えるのは植物の妖精。見事にファンタジーな世界がスケッチブック一杯に広がる。その光景に「面白い」と沙穂は呟き、楽しそうに瞳を細める。よく見ると、どことなく妖精たちが、作業をしているメンバーに見えてしまい、沙穂の表情がより柔らかくなった。
「私も、少し手伝うかな」
道具を片付け、作業に加わる月詠。その姿に不思議そうな顔になる美咲紀であったが、月詠はくすっ、と笑う。
「ただの気まぐれだ。環境保全も芸術家の嗜みだからね?」
そう言いながら土に触れる彼女の横顔は、どこか穏やかでいつものミステリアスな雰囲気が少し変わった気がした。
「亡骸は土に還り、新しい生命が育まれる……か」
いつもの調子でそう嘯けば、ふと、蓮と眼が合う。彼は静かに微笑み、小さく肯いたように見えた。月詠は「そうだね」と相槌を打ち、作業を続けるのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
美化委員会のお仕事日和
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月20日
参加申し込みの期限
2015年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!