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美化委員会のお仕事日和
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「あの……、この花は間引くのですか……?」
御巫 時子
は傍らで作業していた杏奈に質問しつつ作業をしていた。杏奈が手にしていたのは、少し枯れかけた、丈の短いコスモスである。
「はい。……ちょっと、そ、育ちが悪い……ので。そっちの、も、お願い、します」
杏奈が指差した細いコスモスを手にし、時子は肯く。ついでに雑草も抜いておきつつ土の匂いに瞳を細めた。
「花は、一生懸命、咲かせようと、し、している。けど……、上手く、育たな、いのも、出て、しまう……の」
「仕方ない事だと、思います……」
杏奈が少し寂しそうに呟き、時子も肯く。
「土の栄養の事を考えても、間引きは必要です。こうする事で、より綺麗に咲かせる事ができます」
「なるほど……。勉強になるなぁ」
穏やかに蓮が付け加え、納得しながら碧南も相槌を打つ。茶色い髪を揺らした彼女は、実に楽しそうに雑草を抜いていた。そうしつつコスモスの世話もやってみたいと思いつつも、花の手入れなどやった事がない。下手にいじって枯らしてしまっては目も当てられない、と草取りに専念しているようだ。
(でも、少しかわいそうな気もします……。何か、空いたプランターがあれば植え替えたいのですが……)
見栄えの為に必要とはいえ、こうして花を咲かせている。故に胸を痛めた加代はちらり、と辺りを見渡して溜息をついた。
「どうしたの?」
碧南が心配そうに問いかける。それで気付いたのだろう、他の者も加代の方を見た。それに、加代は少し考えながら口を開く。
「間引いた花を、空いているプランターに植え替える事が出来たら……と思ったのです。そうすればまた咲かせられるかもしれません」
「! いいアイデアですね……」
時子がぽん、と手を打って目を輝かせる。これには蓮も盲点だったらしく素直に自然に微笑んだ。
「そうすれば、花を別のところに飾る事も出来ますね。植え替えが出来そうな物をそちらに移し、追肥してみましょう」
「あ、空いている……プラン、ターなら、あったとおお思うから……。せ、先生、どうでしょう?」
杏奈も乗り気なのか、少し表情が明るい。沙穂は「やってみましょう!」と笑顔で肯いてくれた。
空いているプランターは幸いにも複数あり、早速数名で間引いたコスモスの植え替えが行われる。加代と時子は細くてもかわいらしくがんばるコスモスの様子に優しく微笑んで応援した。
その途中、加代達はふと、杏奈の触れた土が、妙に温かい事に気付いた。なんだろう、ちょっと触っただけでも優しい土の匂いがする。直感的なものだが、ここの土壌が良いものへと変わっている気がした。
草取りをしつつ、枯れた夏の花を抜いていた碧南は「お疲れ様」や「よくがんばったね」とそっと声をかけながらやっていた。
(夏の間、綺麗に咲いていたし……)
と心から労う。その途中、土に混じっていた菓子パンの袋を引き出す。碧南は僅かに表情を曇らせた。
(折角の花壇なのに……)
ごみを分別して捨てよう、と袋を探す彼女に加代が「どうしたのですか?」と問う。事情を碧南が話すと、加代は溜息をつきながら途中で見つけたゴミを入れた袋を差し出した。
「なんだか胸が痛いね」
「そうですね……。この学校にも、こんなことをする人がいるとは」
2人は他にもゴミがないかチェックし、仲間たちにも聞いておく。確認が取れたところで、今後の対策を考えたほうがいいだろうか、と杏奈に相談していると……美咲紀がやってきた。彼女はバケツを持って問いかける。
「委員長さん、このバケツを使ってもいいですか?」
美咲紀の言葉に、杏奈はこくっ、と肯く。家庭菜園でよく植物と向き合っている美咲紀は武道や他の委員と共にグラジオラスの球根を掘り起こしていた。寒さに弱いこの花をまた来年咲かせるべく、葉が枯れ始めたものから丁寧に周りからそっと掘り出していく。
「この子たちは、寒さに弱いのよ。だけど、こうして掘り出して……少し乾燥させて冬を越したら、来年また素敵な花を咲かせてくれるわ」
「よく、ご存知で、ですね……」
杏奈が嬉しそうに肯き、球根に傷がないかチェックする。碧南と加代も感心して2人の話に聞き入り、美咲紀は3人に対しポニーテールを揺らしてにっこり笑った。
「優しい声をかけたら、この子たちはちゃんと答えてくれる。丁寧に接すれば、来年も元気に育ってくれる。だから、よりがんばっちゃいます♪」
そんな彼女を眩しそうに見、杏奈は小さな声で「私も……がんばろう」と呟いた。 と、その時。美咲紀の表情がこわばった。苦手な虫……しかもヤスデである。細く、細かい足でちょろちょろ動く姿は「虫が苦手」という人間には直視しづらいかもしれない。
(うぅ、軍手をしているし、スコップもあるし……)
どかそうかな、と考える美咲紀。ところが杏奈は平気なようで「ほら」と木の棒で優しく追いやっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月20日
参加申し込みの期限
2015年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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