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クロース・トゥ・ユー
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夜道を行く彼の名は
冴木 竜司
、またの名を労働者!
まあ労働者といってもバイト労働者なわけだが。
今日もなかなか忙しいバイトではあった。けれどもおかげで心地よい疲労感と充実感が、竜司の体に満ちている。もちろん稼ぐため始めたバイトではあるが、そこから得ている貴重な経験は自分の血となり肉となっているように彼は思うのだ。
がっつり残業もして夜道、空腹を抱えシーサイドアウトレット沿いの道を行く竜司の歩みは早い。ところがその足が突然、凍り付いたかのように止まった。
前方に、恋い焦がれし女性の姿を見いだしたからだ。
「なんとぉー! 恐るべき偶然! いや、きっとこれこそが運命!」
竜司の足は猛速力、気分だけなら新幹線を上回る速度で、その人物の背を追いかけていた。
彼女の眼前に回り込み、煙が出るほど急ブレーキかけて片膝を大地につく!
「これもらっかみ様のお導き! まゆ先生結婚してください!」
そこにいたのは彼のジュリエット、美しき
相原 まゆ
先生であった。
まゆ先生、弾丸のように飛び出してきた竜司を見て多少は驚いた顔をするもまるで慌てず、
「
断る
」
即答だ!
「どいひー!」
けれど竜司だってもう、まゆ先生に軽く二百回は告白して全部拒否られている身だ。ただでは死なない。
「ならば別の言い方! 俺の気持ちを受け入れてください!」
「別の言い方?
イヤ
」
「ダブルどいひー! なら、俺と一緒の墓に入ってください!」
「
ごめんこうむる
」
「三連発どいひー!」
がくっ、とうなだれて竜司はそのまま真っ白な灰になった。
が、一秒で立ち直って、
「すみません! ついテンションあがっちゃいました。……先生、お買い物帰りですか?」
「うん。まあ、見たらわかるか」
まゆ先生は両手を軽く上げて見せた。両手に買い物袋を提げている。アウトレットで秋物を勝ってきたご様子である。
「そんな竜司君も買い物?」
「いえ俺はバイト帰りです」
……と、こんな感じでごく普通に会話がはじまっていることに読者諸氏は違和感を覚えたかもしれない。けれども覚えておいてほしい。彼らの間において『竜司のプロポーズ』『それを断るまゆ』という流れは、こんばんはと挨拶を交わすようなものであるということを!
「そうだ一緒に帰りませんか? ご飯まだでしたら近くのファミレスにでも寄っていきません?」
「一緒に帰るだけならいいけど……ご飯はねえ」
「そう言わずに!」
「生徒に見られたら変な噂がたつかもしれないし……」
「変な噂立てられましょう! ついでに噂を真実にしてしまいましょう!」
「やっぱ帰るね。さよなら」
「そ、そんな!」
だがここで諦めるような竜司ではない。彼はさっと地面に正座し、全身全霊で土下座、いわば
パワー土下座
を行った。
それは吹き出たオーラで髪は逆立ち、叩きつけた額からは熱い血がほとばしる……ようなイメージ(あくまでイメージ)の土下座である! かつて11世紀、神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が、雪降り積もるなかローマ教皇グレゴリウス7世にこのパワー土下座を行って許しを請うたという説がある。ごめん、嘘。
「お願いします! まゆ先生と夜のデートしたいです!」
さすがにまゆ先生も鬼ではない。やれやれとため息した。
「デート……はダメだけど、まあ……食事だけね」
「感謝感激にございます!」
「わかったから立ちなさい」
欣喜雀躍、竜司は即座に立ち内心ガッツポーズを決めるのであった。
「……よし、なんとか一緒に行動できるな……夜道の女性の一人歩きは危ないし、このまま先生をご実家まで無事に送ろう」
ぼそっとつぶやくその一言は、どうやら先生には聞こえていないようだった。
「それじゃ荷物持ちまーす」
さっとまゆの両手から荷物を預かり、跳ねるウサギのような足取りで、竜司はファミレスを目指すのであった。
割り勘だからね、と念を押してまゆはファミレスの席に着いた。
どうやら彼女の中では、どちらかが支払いをもつと食事はデートに化けるものらしい。
パスタとパニーニからなるイタリアンプレートを頼むまゆに対して、竜司はお茶漬けを頼んだ。
「え……お茶漬け?」
「消化にいいので」
「もしかして竜司君、胃が悪い?」
それには答えず彼は言う。
「いやあ、この前のことを思い出しますね!」
「この前?」
「ほら、オープンテラスのカフェで先生とご一緒したあのときのことです!」
竜司は目をきらきらと輝かせる。あのときの先生の姿、美しかった――そんな思い出に肩までつかりながら。
「そんなことあったっけ?」
「うわーん!」
「泣かんでも……いや、覚えてるってば」
「うわーん! あ、これはうれし泣きですから」
「どっちにしろ泣くのね」
とかなんとかやっている間に、二人の前に注文の品が来た。
パスタ(ペンネ)のソースは、情熱的な赤のアラビアータだ。トマトとガーリックの香りが食欲をそそる。
「先生、アラ……アラビアン?」
「アラビアータ」
「そうそれ! 大人っぽい注文ですね」
「そりゃ大人だもん当たり前よ」
ふん、と鼻息荒くまゆは答えた。
「だからいっぺん注文してみたくて……いや、いつも頼んでるからね! 私の好物だから!」
竜司はふふっと笑いそうになったが、あえて前半は聞いていないふりをしておいた。
「それで、前にご一緒したときのことですけど」
鮭茶漬け(函館風)をさらさらと食しつつ竜司は前のめりになる。
「……あのとき言ったことは本心ですから。まゆ先生は挫けそうになった俺を支えてくれた俺の大切な恩師で、愛しい人ですよ」
なにか言いかけたまゆを、「最後まで言わせて下さい」と制して彼は続ける。
「だから約束します。いつか教師と陸上選手、両方を両立させてまゆ先生をお嫁さんにしますから待っていてください! と言うか、今結婚しましょう!」
「ええと、もうあたし、コメントしていい?」
「どうぞ! 『イエス』とか『はい』とかそいうテイストの言葉だとウェルカムです!」
「
十年早い
」
「
今日一番のどいひー!!
」
と、普段通りのリアクションを返しながらも竜司は思った。
今回のは明白な拒否ではない……!? ていうか十年分急いで成長すればあるいは……!?
だが竜司の思考はここで中断された。
「からーい!」
といってまゆが、舌を出して涙目になったからだった。アラビアータというのは唐辛子を多めに入れた辛口パスタである。
じろっ、とまゆは竜司をにらむと、
「こ、これが良いんだから!」
と顔を赤らめながら無理矢理残りをかきこんでむせていた。
そんなところが可愛い……なんて言ったら先生は怒るだろうか。
だから竜司は軽く笑って、
「ハハッ……では食後のニャルキーをどうぞ」
と先生にミルク味のあめ玉を差し出したのだった。
今夜はこのまま、彼女を自宅までエスコートする栄誉にあずかるとしよう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月27日
参加申し込みの期限
2015年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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