カオス・オブ・フニャンゲリオン｜リアクション

カオス・オブ・フニャンゲリオン

●戦火の果てに

「……がはっ」

　墜落した機体は炎上していなかった。それだけでもマシだろう…周囲に与える被害が少なく済んだ……
　そんな事を真央は薄れゆく意識の中でぼんやり考えていた。
　壊れたコクピットを突き破った鋼材が真央の腹を貫いて、シートに縫い付けられていた。

　破れたキャノピーの向こうに使人の返り血で染まった弐号機が見える――
　あの中に居るのは知り合いだ。
　たった数日前の出来事が走馬灯のように思い出される――

　もっと話をしたかったな、そう思う。

「修……ちゃ……生き……負け、な……」

　声が出ない。
　震える手でスマホを取り出す真央。
　メールで修の宛名を選んだ所でスマホが手から転がり落ちた――

「おーい、誰かぁ！？　誰かいないかー　助けてくれよー！」

　すぐそばで、高い木の枝にパラシュートを引っ掛けてしまった宙太郎の声が響く。
　撤退する戦車部隊の翠響がその姿を見つけて、回収に走る。
　
　戦いは終わった。
　だが、これが最後の使人だとは思えない。
　いつかまた新たなる使人が攻めてこないとも知れないのだ。

　フニャとニャルフの戦いは続く。人類が勝利をおさめるその最後の日まで――

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あとがき

担当マスター：柊いたる
ファンレターはマスターページから！

今回は少なくない犠牲を出しながらも、なんとか寝子島防衛は完了しました。
死んでしまった方もいますが、夢の中なので現実には影響ありませんのでご安心ください。
今回のような相談や調整が必要なシナリオはまた機会があればやりたいと思っています。
面倒かもしれませんが、相談や調整もゲームの一部だと思って楽しんでいただけたなら幸いです。

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