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進路相談、君等の道2【普通科編】
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●普通科1年1組その1
【
千鳥 雅人
の場合】
「失礼しまー……す?」
教室に入るなり目に飛び込んで来たのは人差し指でまなじりを拭う島岡先生。
「先生どうしたんですかぁ?」
「ああ、ごめんなさい。なんでもないんですよ~」
島岡先生は取り繕うように笑顔を作る。
(そういえば俺の前、佐藤君だったっけ。ははぁ、さては何も喋って貰えなかったのかなぁ)
なんてことを雅人は察し、ほにゃら、と先生に微笑んだ。
それで島岡先生も自分を取り戻したようだ。
掛けてください、と椅子を勧められ、雅人は先生の前に腰かけた。
「千鳥君は木天蓼大学に進学希望ですか。理由は……」
”まだ将来の希望が決まってないから、とりあえず進学したい。”
「とりあえず、なんて理由じゃ先生怒る?」
「怒りませんよー」
先生は優しかった。雅人はほっとした。すると今度はもやもやした不安が零れてくる。
「先生。他の人達はやっぱり、将来の夢とかちゃんと決めてるのかなぁ……?」
「それは人それぞれ、でしょうか」
「そうかぁ。俺、誰かの役に立ちたい、誰かを幸せにしてあげたいっていう大雑把な想いしかなくて、先の事なんて全然見えてなくてさぁ。他の人はどうなんだろうって、不安なんだよね……」
「ふふ、私もそうでした。でもきっと他の人と比べたってしょうがないんですよね。だって私の人生を歩むのは私。他の誰でもないんですもの」
すこし余裕を取り戻した島岡先生は、そういえば、と雅人の実家のことに触れる。
「千鳥君のおうちは神社でしたよね。そちらは継がなくてもいいんですか?」
「えっと、家業を継ぐ気は、今のところは無い、かも」
「そうなんですか?」
「神主の仕事はたしかに参拝に来てくれる人達の助けにはなってると思うんだけど、こう、もっと大々的に『人助け!』って感じの事がしたいなーって!」
両手を広げ、目を輝かせてそう言ったあとに一転、雅人は跳ねたアホ毛をしゅんとさせる。
「……あと、母さんがすっごく厳しくて。そんなのじゃ神社を継げないよーってよく怒られたから、それに反発して。っていうのもある、かも」
「あら。それについてお父さんは何か言ってます?」
「父さんは自分の好きな事をやりなさいって言ってくれて、辛くなったらいつでも戻って来てーって言ってたけど……」
いまのところその気にはなれない、と雅人は口にせずに思う。
「先生は、どうして先生を目指そうとしたんです?」
「わっ、私ですか?」
突然の質問に島岡先生は口ごもった。ちょっと言いにくいような気がしていたのだ。
しかし「俺もちゃんとした夢、見つけないとなぁ……」と悩む雅人の様子を見てやっぱり話すことにした。
「私の場合、父が反面教師だったんです。根無し草のギャンブラーっていうんですか、フラフラして家に帰ってこないし帰ってきたと思ったら文無しだし、という具合でどうしようもない人でしたから、私は堅い仕事に就こうと思ってました。それで先生になったんですよ」
言いながら島岡先生は胸がすっとするのを感じていた。
当時は悩んだこともあったけれど、こうやって話してみるとなんでもなかったことのように思える。
「とりあえず、でもいいと思うんです。私もとりあえず堅い仕事、でした。とりあえず歩いて……歩きはじめてはじめてわかることってあると、今は思います。だから、……私達『とりあえず』人間も、心配しないで堂々としてましょう。ね?」
【
大田原 いいな
の場合】
持ち前のポジティブさであまりその片鱗を見せる事は無いが、いいなは繊細な家庭事情を抱えた生徒だった。島岡先生は彼女の書類に目を通し、すこし戸惑ったように
『大田原』ではない2文字の姓
を読み上げるも、それはいいなの苦笑によって遮られた。
「んむ、この場でも儂の苗字は『大田原』で良いのじゃ」
「そ、そうですか?」
「……本当のは意地でも使いとう無いわ。成人したら改姓できるとはいえども、の」
苦々しく吐き捨てたのも束の間、すぐに表情を戻し本題に入る。
「儂の進路に関しての心配は今の成績を維持すれば推薦入試が叶うか否か、という所じゃな。希望は……理工学部にすべきか、教育学部の理科系専攻で大学院まで行って研究を続けるかで迷っておる」
島岡先生は成績表といいなの希望を見比べて、
「頑張れば大丈夫だと思います」
と請け負った。
するといいなはほっとしたような表情を浮かべて身を乗り出してきた。
「儂は叔父貴や叔母上に迷惑がかからぬ程度に進学できればそれでよい。……それよりも、なのじゃ」
鞄から取り出したのは数字が書かれた一枚の紙切れ。
「ここにこっそりと入手してきた叔父貴の中間てすとの成績表があっての」
「は、はい?」
島岡先生は急に話が変わったので目を丸くした。
2年体育科にいいなの1つ年上の叔父が在籍しているのはもちろん知っている。
しかし何故いま、彼の成績表が出てくるのか?
「なぁに、ちょいと家探しさせて貰ったのじゃ」
ニッカリ笑ういいな。対照的に島岡先生は狼狽えて、
「い、いけませんよそんなこと」
と諭すも、いいなはこれっぽちも聞いておらず、赤の羅列の成績表を島岡先生の眼前に突出して、よよよ、と女優ばりの演技力で泣き崩れる。
「この壊滅的な成績を見るに、叔父貴の方の進路が危ぶまれてのー。家庭科と体育以外は真っ赤っかじゃ……。儂がてすと対策をしておるというのにどうしてくれようかと……」
「た、たいへんですね」
「そうなのじゃ! この苦労分かってくれるかのぅ先生殿!」
「え、ええ、まあ……」
するといいなは同志を得たとばかりにがっしり島岡先生の手を握りしめ、叔父の事を訴えた。
「目標が定まれば努力をする人間だと思うのじゃ!
先日
は先生との面談が終わり次第『OS入試がどうたら』と叫びながら帰って来たようじゃったが……」
「OS入試?」
「AO入試の事じゃろうが、それを勧めた方が良いのかの?」
「ええと、ええと……」
島岡先生は困ってしまった。彼は学年も違うし進路のことをあれこれアドバイスするほど成績のこともわからない。でも、いいなは期待いっぱいの眼差しで見つめてくるし……。
困って困って、結局島岡先生はその場凌ぎより誠実さを取ることにした。
「ごめんなさい。叔父さんのことまではわからないです」
「やや、すまぬ、先生殿。そうじゃよなぁ」
風船が萎むように消沈するいいなを元気づけようと島岡先生は微笑む。
「大田原さん、叔父さんのために頑張ってるんですね。ですからおうちのなかでどうしたらいいか相談しあったらいいと思います。叔父さんのこともそうですが、あなた自身のことも。お金のことも心配なことも正直に話して……みんなが幸せになれる道をいまの家族と一緒に考えてみましょうね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月16日
参加申し込みの期限
2015年03月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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