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装飾譚:パジャマ「スリーピングローズ」
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「へえ。パジャマ専門店なんてあったんだね。男性用もあるみたいだよ」
ロベルト・エメリヤノフ
が振り返って、後輩の
来島 アカリ
と
獅子目 悠月
にニコニコとほほ笑みかける。
「ロベルト先輩。見ていきますか?」
アカリが尋ねると、ロベルトはうんと頷く。
「そうだね。せっかくだから春に向けて新しいのを買っていかないか?」
「確かにそろそろ冬用じゃ暑くなってきますし、ね」
「暦の上ではもう春だしな。悪くない提案だ」
ロベルトの提案に後輩ふたりがノッて来てくれた。これはチャンスとロベルトの瞳がきらりと光る。
「なら、3人でおそろいに――」
「却下、です。やですよそんなの。そもそも同じのみっつもあったらどれが誰のか解んなくなるじゃないですか」
ロベルトの追加の提案はつーんと、唇を尖らせたアカリに一蹴されてしまった。
「う。言い終わらないうちに……ダメかー」
たははと笑いながらロベルトが肩を落とす。悠月はそんなロベルトをちらりと見た後、アカリに視線を向けて
「来島。なら、それぞれに選び合うのはどうだ? 買うかはともかく面白そうじゃないか」
と提案してやった。アカリが「まぁ、それなら」とわずかに警戒をにじませながら首を縦に振ってくれる。
「選び合うっていうのはいいアイデアだね。来島にはこういうの似合いそうだ!」
ロベルトに深窓の令嬢が着るようなネグリジェを見せられて、アカリは片頬を膨らませる。
「それネグリジェじゃないですか。そんなの似合いませんってば! ばか!」
女の様に優しい顔立ちだが、アカリはれっきとした男子高校生だ。
「もー! ロベルト先輩は俺の選ぶの禁止、です。俺が先輩の選びますから! ……先輩にも変なの着せてやる(ぽそっ」
「それなら俺は来島か」
「よし、僕は悠月のものを選ぼう。選んだらここに集合ってことでいいかな」
「はい」「わかった」
悠月とアカリが頷く。3人は制限時間までに集合、というルールで店内に散った。
さて。と、悠月はコートのポケットに腕を突っ込んで考える。喧嘩ばかりの相手とはいえセンスが試される場だ。似合わない物を選ぶのはプライドが許さない。
(顔立ちが幼いから大人っぽいデザインは除外。季節感があり、来島と相性がいい色合いという条件ならこのあたりだろうか。赤も捨てがたいが今回は外そう)
ハンガーラックにかけられた物の中から、淡い青の肌触りのよい素材のものを選ぶ。
(予想より早く選び終わってしまった。他のふたりはどうしているだろう)
悠月はふたりの姿を探す。アカリは難しい顔をしながらロベルトをちらちら見てパジャマを選んでいた。ロベルトは……女性用パジャマのコーナーにいた。眉間にしわを寄せたかと思えば、次の瞬間にうっとりとほほ笑んだり忙しい。
(周囲の女性客にまったくひるまない点においては称賛に値するかもしれない)
問題はロベルトが選んでいるのは己のパジャマということだった。
悠月は考えるのをやめ、そっとロベルトに背中を向けた。
やがて、3人は再び元の場所に集合した。
「では、俺からでいいか。これだ」
悠月はふたりが返事をする前にアカリにポンとパジャマを渡す。アカリは手渡されたパジャマがからかい半分の物ではないかと疑っていたが、予想外に悪くないものだったので少し拍子抜けした。
「ま、獅子目にしちゃ悪くねーな」
「随分な言い草だな。似合わない物は選んでいないつもりだ」
「ふん! 仕方ねーし着てやんねーこともねーぞ」
「もう少し素直さを学べ」
なんだかんだ言って、アカリは悠月の選択にケチを付けることもなくパジャマを受け取った。そして、元々持っていたパジャマをロベルトに手渡す。
「先輩のはこれです。どうぞ」
アカリが選んだのは白地に赤黒ボーダーの、ふわふわした素材のパーカータイプの部屋着である。
「選んでくれてありがとう! さっそく今夜着てみるね!」
「似合うかどうか、わかんないけど……」
「大丈夫、美少年の君が選んだものなんだし、似合うさ!」
独自の理論を展開し、自信を持ってアカリのセンスを肯定するロベルト。アカリはわずかに唇を尖らせて「それ、関係ないでしょ……」と目を逸らした。
「最後は僕だね。はい、獅子目」
「ん。何だ、わかってるじゃないか」
悠月がロベルトから受け取ったパジャマを手に取り広げる。春らしいミントグリーンの肌触りのいいパジャマだった。
「獅子目のイメージに合う物を選んでみたよ」
「悪くないな」
「で、こっちは僕が獅子目に着てほしいものだよ。来島の分もあるからね、はい」
ロベルトはキビキビとした動作で、悠月にフリルの付いたショートパンツタイプのパジャマ。アカリに女性向けのドロワーズ付きネグリジェを手渡した。
「ロベルトは自由過ぎるな。パス」
「先輩~~……って! 獅子目! 何当たり前のように俺に押し付けるんだよ!」
「返品は受け付けない主義だ」
「もー!!!」
むくれるアカリの脇を通り抜けて、悠月はさっさとレジに向かった。ふと、猫用パジャマと猫耳フードの付いたパジャマが目に入る。アカリの飼い猫に似合いそうなデザインだ。
後ろを向くと、アカリとロベルトがわいわいやっているのが見える。こちらを気にしてはいないようだ。
(愛猫とお揃いパジャマセットか。これを着ればアイツも飼い主にまともに返事をするんじゃないか?)
悠月はたくらみが見つかる前にそれらのパジャマを追加して会計を済ませた。
渡したときの反応が楽しみである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月30日
参加申し込みの期限
2017年02月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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