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装飾譚:パジャマ「スリーピングローズ」
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「うひ~! よりどりみどりで選べないよ~!」
(ん。あの子確か……)
圭花が店に到着すると聞き覚えのある声がした。艶のある長い黒髪の女の子・
回田 はつな
が細い両腕にたくさんのパジャマを持って嬉しい悲鳴をあげている。試着するパジャマを選んでいるようだ。はつなとはチョコを交換したことがある。
圭花は彼女の背中に声をかけた。
「こんにちは、回田さん。楽しそうね」
「へ? あっ、圭花ちゃん~!」
圭花に気付いたはつなは、ぱぁっと花咲くような笑顔を浮かべた。
「圭花ちゃんもお買い物に来たの~? 一緒に見よ~!」
「ええ、いいわよ。私もパジャマを見てみようかな。回田さんはどんなものを選んだの?」
「私はパステルカラーのパジャマを見てたんだ~。淡い色の方がいい夢が見られそうな気がするの~」
じゃーん! と、はつなが手に抱えていたパジャマを見せる。春らしい色合いの可愛らしいデザインのものばかりだ。
「いい夢か……。素敵な考え方ね。私も着心地にこだわってみようかな」
「お気に入りの一着を見つけたいよね~。私、色はちょっとこだわるんだ~。冷たそうな白より、オフホワイトのほうがいいな~とか!」
「ふふ。きっと回田さんのクローゼットは、可愛い服であふれているのね」
圭花が姉のような目ではつなにほほ笑むと、はつなは少し照れたように笑った。
「えへへ。喋りすぎちゃったかも~。
圭花ちゃんは、どんなのが好みなの~? 気になる~!」
「そうね……今日はネイビーの気分かな。これとかいいかも」
そう言って圭花が手に取ったのはネイビーの地に白で柄の入ったパジャマだ。
「わあっ。大人っぽいデザイン~! でも、首のリボンが女の子っぽくていい感じだよ~っ」
はつなが胸の前で小さく手を叩く。
「ねね。今、試着室空いてるみたいだから、試着いこ~」
「先に行っていいわよ。私来たばかりだから、他のコーナーも見てみたいわ」
「そう~? ありがと~!」
「こっちも時間かかると思うから、ゆっくりどうぞ」
はつなが試着室に入るのを見届けると圭花は寝具のコーナーに向かった。様々なデザインのシーツや枕カバーが並んでいる。その中に凝ったデザインの小瓶を見つけた。
気になって手に取る。香水だろか、ふわりといい香がした。
(へえ、ピローミストって言うのね)
近くにあった説明書きを見て納得する。お試し用に飾られている枕にミストを吹きかけて顔を寄せるとラベンダーの香りがした。
(いい夢が見られそうだし、ひとつ買っていきましょ)
満足して試着室前に戻ると、ちょうどはつなも出てきた。
「お疲れ様。お気に入りは見つかった?」
「うひ~! これに決めたよ~!」
はつなが圭花に見せたのは、花のコサージュとリボンが付いたコーラルピンクのネグリジェである。レースがたっぷりついており、肩ひものデザインにもこだわりがあった。
「その色、回田さんに似合うわね。へー、これカップインなんだ」
「あとね。こっちのルームシューズも! リボン結んで留めるタイプなの~。これバレエシューズみたいで素敵でしょ~」
「そうね、お姫様みたい」
「えへへ、ありがとう~。試着室、お次どうぞ~!」
圭花が試着室の中に入ると、はつなは買う予定の品をレジに預けて店内をもう1周した。店の中を歩いている時、女の子たちが店内の糸車にそっと触れているのを見つけ、「スリーピングローズの糸車に触ると、王子様が迎えに来てくれる」と言われているのを思い出す。
ちょうど、糸車の周りに人がいなくなった。
近づいてみる。糸車など実際に見る機会はほとんどない。展示品のため先端についている針は偽物だ。ケガの心配もない。
先端にそっと触れてみると、ひんやりと冷たかった。
(今は、王子様がいるのかどうか判らないけど~。いつか、『私が私でもいい。私がいい』って言って、キスしてくれる人が現れると幸せだな)
前髪が顔にかかり、はつなの表情は口元しか見えない。
試着室のカーテンの音が聞こえて、はつなは、てててと圭花の元に向かう。
圭花はパジャマを着た状態のままで、なぜか首の後ろに手を当てて立っていた。
「あ、回田さん。ちょっといい?」
「どうしたの~?」
「このリボン、背中から首の後ろをリボンで止めるようになっているんだけど、私不器用で結べなかったの。お願いしてもいい?」
「うひ~! お安いご用だよ~!」
はつなが、後ろを向いた圭花のリボンを綺麗に結んでやる。背中が見やすいように店員に姿見をもうひとつ持ってきてもらい、鏡合わせで圭花が全身を見れるようにした。
「とっても似合っているよ、圭花ちゃん~。大人っぽいの似合っていいな~!」
「背が高いと、こういうのは相性いいのよね。でも、ひとりで着れないのは……」
困る、と言いかけて圭花が気が付いたように言葉を止める。
(さっきみたいに、他の人に留めてもらえばいいのね)
恋人の姿がまぶたの裏に浮かんだ。
「あの人の部屋に置くためのパジャマにしたらいいかな……?」
「~? だれかの専用パジャマにするの~?」
「ふふ。そうなりそうね」
「素敵なパジャマで、素敵な夢がい~っぱい見られるといいね~!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月30日
参加申し込みの期限
2017年02月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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