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■或る秋の日
穏やかな秋の日、窓の外でははらはらと落ち葉が舞っている。
自宅の土間を改造した店先で、品物の埃を払ったり陳列をし直したりしながら、
天動 記士郎
はいつもと同じ日々を過ごしていた。
ふわり、どこからか香る花の匂いに記士郎が振り返ると、そこには懐かしい景色が広がっていた。
広い土間を見て、雑貨屋に改装をする前の自宅だと分かる。
(――おや、また何かに巻き込まれてしまったんでしょうか)
記士郎に動揺はない。何度も不思議な経験を重ねていくうちに落ち着いたのか、それとも生来の性格か。冷静に状況を分析する。
陽はまだ高く、時刻は夕方に差しかかる前といったところだろうか。
土間に靴は並べられていないということは、室内には誰もいないのだろう。確かに、両親は外に働きに出ていた。
(この時間なら、裏山ですかね)
玄関を出て、幼い頃の自分がよく遊んでいた裏山へ向かうと、予想通りに幼い自分の姿が見えた。
白いシャツに半ズボンの少年は、木に登って細い目で空を眺めている。
茶色い髪が、風に揺られてさらさらと靡いていた。
「…………!?」
記士郎の足音に気付いたのだろう、少年は驚いてバランスを崩す。
木から落ちそうになっている少年を見て、記士郎は慌てて木に駆け寄った。
両手を伸ばし、落ちてきた少年を受け止める。
「と、驚かせてごめんなさい」
少年を立たせながら謝ると、記士郎の方をぼーっと見つめている少年と目が合った。
言葉を発するでも、逃げ出すでもなく記士郎を眺めている。
(まあ、確かにぼーっとした子でしたね)
幼い頃の自分を思い出し、記士郎は一人、心中で頷く。
周囲と比べて体は大きな方だったが、誰かと競い合うのが苦手な子供だった。マイペースなところがあると、通知表に書かれたこともある。
「空を見ていましたか?」
記士郎の問い掛けに、少年はこくりと頷いた。
警戒心は見られないものの、知らない大人相手にどう話したら良いか分からないのかもしれない。
記士郎も秋の高い空を一度見上げてから、少年に視線を移した。
一呼吸置いてから、少年と目線を合わせるように腰を屈める。
「……この島は、ずうっとあとで、いろいろと不思議なことが起きるようになります」
記士郎の脳裏に過ぎるのは、今までに体験した様々な出来事。確かめるように片手でそっと、エプロンに入れてある白へびの鱗に触れた。
「その時の為に、強くなってください」
「強く……?」
少年は首を傾げて、細い目で記士郎を見つめる。
「ちょこっと、打ってみてください」
記士郎は両手を広げると、少年の前にかざしてみせた。
掌と記士郎との間を、少年の目線が往復する。
そして、遠慮がちに拳が突き出された。――当然、痛みはない。
「もっと、強くです。――こうです」
記士郎は両手を握り締めると、体を横に向けて構えてみせる。
腰を落とし、体重を乗せて――左から右へ、中空を横に殴りつける。続いて、右は真っ直ぐに打ち出す。
ひゅん、と風を切るような音がした。普段の記士郎のイメージとはかけ離れた、鋭い拳。
体を少年の方へ戻し、掌を翳してやってみるよう促すと、少年は見よう見真似で拳を突き出す。
「いいですよ、もっと強く」
徐々に強くなる力に微笑んで、記士郎は少年の拳を受けていた。
何度か繰り返すうちに、少年が打ち出す拳の威は強くなっていた。
手を下ろすと、その場に膝をついて少年と目線を合わせる。
「この島を守れるよう、強くなって下さい」
穏やかながらも、芯に感情の篭った声で伝えると、少年はこくりと頷いた。
ふわり、同じ花が香った。
少年の姿はなく、様々な物が並ぶ雑貨屋の店先。
「強く、ならないといけませんね」
記士郎は一人呟くと、煙草を取り出して咥える。
自分は強くなれているだろうか、少年の姿を思い出しながら、記士郎は煙草に火をつけた。
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あとがき
担当マスター:
青崎灰次
ファンレターはマスターページから!
この度は、ご参加ありがとうございました。
幼い頃の自分を思い返してみると、色々気付くことがあります。
たまには、追憶にひたるのも良いかもしれません。
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担当ゲームマスター
青崎灰次
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月26日
参加申し込みの期限
2015年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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