ふわりと、花の香りがした。これはラベンダーだろうか。
一度瞬きをすると、目の前の景色が変わっていた。
追憶の奥底にある、どこか懐かしい風景。
幼い自分の姿が見える。
――これは、夢だろうか。
試しに頬を抓ってみると、鈍い痛みが走った。
どうやら夢ではないようだ。
瞳に映る風景は記憶された思い出のまま。
あの時は友達から本を借りて、そして返せないまま、友達は引っ越していったんだっけ。
――そうだ、せっかくだから……
幼い自分に近付いて、目線を合わせるようにしゃがみこんだ。
「その本、ちゃんとお友達に返さなきゃいけないよ。お友達は、引っ越してしまうからね」
「……そうなの? 分かった。ちゃんと返すね。……お兄さん、誰?」
「僕は――」
どう答えようかと自分から視線を外した瞬間、またラベンダーの香りがした。
視線を戻すと、そこにはいつもの風景が広がっていた。
こんにちは。青崎です。
■詳細
ラベンダーの香りを嗅ぎ、追憶の中へ飛ばされました。
服装や持ち物は、その時身につけていたものをそのまま身に付けています。
■舞台
どこでも構いません。
寝子島内でも、寝子島外でもお好きな場所をご指定下さい。
■日時
こちらもいつでも構いません。
追憶の中ににいられる時間は10分程度となります。
■出来ること
・幼い日の自分と話をする
・幼い日の自分を黙って見つめる
・昔の友人や、親に会いに行く
■備考
追憶の中で何か行動を起こしても、「現在の自分」への影響はありません。
平行世界の出来事だとお考え下さい。
例:7歳の時に転んで出来た傷跡が足にあるので転ばないよう忠告をする→戻ってきたら傷跡が消えていた、とはなりません。
■アクションに書いてほしいこと
・登場させる人物の容姿(幼い頃の自分や、友達、親の容姿)
・場所(自宅や特殊な施設、現在と様子が違う場所は描写を頂けると助かります)
・時間(なくても構いませんが、時間帯、季節などこだわりがある場合は明記頂けると助かります)
明記されていない場合は、こちらで判断して描写させて頂くことがあります。