伝説のおイモバトル｜リアクション

伝説のおイモバトル

●四聖の伝説

「昔……師から……妙な噂……聞いた……『四聖が一箇所に集まる時は大事成り』」

　言い伝えのその言葉に何か重要な秘密があると感じ取った冬樹闇は気が付くと寝子島神社へと足を向けていた。
着いてみれば謎のお芋モンスターと戦う、もれいび達の中に夏神零とナスティの姿を確認した。

「……あれ……？　……零が二人……？」

　２人の同じ白い長髪の特徴から闇はうっかり錯覚したのだ。
　よく見れば服の違いで零とナスティを見分ける事が出来た。
　混乱している暇はないとすぐに加勢に加わる闇。
　零に舞を頼むと言われた闇は、ローリングおイモは零たちに任せ、自分は舞を捕まえている触手おイモへと向かう。
　その時、ふと偶然に目にした足元に張った氷――ナスティの張ったそれを眺める。

「氷……これ使おう？」

　神社の脇に伸びる細く長い竹とデカイお芋が乗り上げ割れた鋭い氷を巧みに活かし、その場で薙刀や槍といった武器に変えて戦う。
　氷の武器は脆く、すぐに壊れてしまうが、ナスティがいる限りいくつでも使える。

「ナスティ……どんどん……氷……お願い」

　氷の武器を持って触手おイモへ次々と投擲する。
　そうする一方で、ろっこん『玄武之舞・玄武亀甲陣』でバリアを張り、伸びてくる触手から身を守る。
　ちらりと視線をやれば、零たちもうまくやっているようだ。　

「零とナスティ……良いコンビ……かも？」