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『Departure』のドーナツを食べよう
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【熱意とこだわりのフルーツ対決】
橘内 みちる
が『Departure』でドーナツを選んでいると、同じ体育科の後輩、
六月一日宮 檸檬
が店に入って来た。
「あれっ、六月一日宮くん。こげなとこで会うって意外やね」
「あー、橘内センパイ。こんちはっす。一人っすか-?」
「そうたい。この店、前から気になってたけん」
「ふーん、そっすか。俺は、今月の新商品が気になって……」
檸檬と話しながら、みちるは店員さんに声をかけた。
「あたしはこの、オレンジチョコと、ねこっこドーナツのハロウィンを頼むとよ」
みちるの選んだドーナツを横目でしっかりチェックして、檸檬もレモンカスタードとポテトモンブランファッションを注文した。
ポテトモンブランファッションは、今月の新商品だ。
みちるとは商品がかぶらないように気をつけてオーダーし、檸檬は気軽にみちるを誘った。
「せっかくなんで、橘内センパイ、一緒に食べます?」
「うん、そうしよか」
うなずくみちるとともに、檸檬はイートインコーナーに移動した。
「おっ、よう。鴇波、帰るとこ?」
「うん。偶然だね、檸檬くんとみちるせんぱい、こんにちは~」
すれ違った羽衣とマキナに、二人は軽く挨拶をする。
「今日はわりと混んでるな-。やっぱり新商品効果っすかね」
「人気があるぶん、味にも期待できそうたい」
席につくと、みちるはねこっこドーナツに熱い眼差しをそそぐ。
「このドーナツ、かわいか~! 食べるのもったいないくらい、……いや、食うけど、けどかわいかね!」
「あーそれ、丸っこくてほんとかわいいっすよね」
「いただきまーす……、うん、うまかー♪」
ぱっと顔を輝かせるみちるに、檸檬がにやっと笑いかける。
「俺はこれ、ポテトモンブラン。うまそー。……みちるセンパイ、俺が頼むとき、こっちも気になってたでしょー」
「うっ……!?」
ぎくりとして動きを止めたみちるに、檸檬が追い打ちをかける。
「みちるセンパイ、これ注文しようとしてやめたんですよねー。食べればよかったのに、もしかして食べ過ぎないよーにセーブとかしてます?」
からかい混じりの薄ら笑いを向ける檸檬に、図星をさされたみちるは歯ぎしりで答えた。
予算もあるが、うっかり甘い物を食べ過ぎると、ニキビの出来やすい体質なのだ。
「う~、おいしそう……っ」
露骨にくやしそうなみちるを見て、檸檬は吹き出した。
「冗談っすよ。味見します? ほら、どーぞ」
ポテトモンブランをちぎって渡されて、みちるはぱっと笑顔になった。
「やった! そだ、あたしのも食べる? ほらこれ!」
「パンプキン、新商品っすね。うまそ-!」
みちるのねこっこドーナツもわけてもらって、檸檬は上機嫌のまま頬張った。
「んまー!! すっげー、秋の味がする!」
「うんうん、こっちもうまかね♪ 生地にポテトが馴染んどる」
互いに新商品に舌鼓をうって、みちるはオレンジチョコレートのドーナツに手を伸ばした。
「あたし、オレンジとチョコのコンビは好いとーと♪」
うきうきした様子のみちるに、すかさず檸檬が待ったをかけた。
「みちるセンパイ、やっぱりオレンジチョコ頼みましたねっ」
「もちろんたい。選ばん理由がなかとよ」
みちるのドーナツからフレッシュなオレンジの香りがただよって、檸檬の瞳がきらりと光る。
「よーっし、そんなセンパイに、今日こそはレモンの良さをたっぷりわからせてやるっすよ!」
「ええ~、そんなんいらんよ」
「いーや、みちるセンパイはわかってないっす。このレモンカスタードの美しいフォルム! さわやかなレモンの酸味。レモンはあのすっきりとした酸味があるからうまいんすよ!」
「ばってんミカンかてうまかと! 負けとらんよ! 甘みと酸味が両方あるもん」
「ミカンは甘みが強くて、レモンの深みには到達できてません~。ぱっと広がるあの香り! レモンの圧勝っす。応用力もあって、ちょーっと手を加えると、おいしさも無限にふくれあがるんすから」
「ミカンだって、そんまま食べても料理してもうまいんやから! 健康にもいいしっ!」
「レモンはきれいな黄色です~!」
「ミカンはオレンジたい! そ、それに、日本人といえば、コタツにミカンったい!」
どうだ反論してみろ! と言わんばかりに胸をはるみちるに、檸檬は歯がみした。
「た、確かに、コタツの上で食うミカンは……! なーんて、言うとでも思ったか! 勝者はレモン!」
「ミカンたい!」
両者ともに一歩も譲らず、二人はそろって手元のドーナツに目を向けた。
「らちがあかんね……。こげんなったら食べ比べや」
「……そっすね。レモンカスタードのうまさに戦慄するといいっすよ」
二人はさっと、互いのドーナツをちぎって渡すと、真剣な顔つきで、口のなかに放り込んだ。
「むぐ……、う、くっ……、レモンカスタードもなかなか……。あ、いやでも、やっぱオレンジチョコが一番たい」
「……オレンジチョコも、まあ、……悪くねーけど。やっぱ一番はレモンカスタードだって!」
互いの健闘をたたえながらも、勝利を譲るつもりはないようだった。
「あれ~? 橘内せんぱいに六月一日宮さん。にぎやかですねぇ?」
そこへ、
八神 修
とともに店を訪れた
椿 美咲紀
が、二人のところへやって来てにこやかに挨拶をした。
「ああ、椿か。椿、レモン好き?」
「椿ちゃん、ミカンのほうがうまいやろ?」
二人から同時に質問を受けて、美咲紀は不思議そうに首をかしげた。
「レモンもミカンもおいしいですよ?」
のほほんとした雰囲気に毒気を抜かれて、二人は顔を見合わせた。
「あー……、まあ、そうだよなー」
みちるもドーナツに目を落として、つぶやいた。
「ドーナツうまいけん、今度寮の子に差し入れしようかなぁ」
「いいっすね、喜びますよ、きっと……」
「うん」
二人はぱくりと、残りのドーナツにかぶりついた。
【お勉強のその後で】
椿 美咲紀
が
八神 修
とともに『Departure』を訪れたのには、わけがあった。
季節は10月。定期テストも気になり出す頃だ。
それなのに、体育祭等の行事に気を取られて、美咲紀は学業をおろそかにしていた。
日々の生活を満喫する美咲紀に、あるとき修は問いかけた。
「テスト勉強は順調か?」
「テストってなんですかぁ?」
「……おい」
そんなやりとりがあった後に、修の家で美咲紀のための特別講習が行われる運びとなったのである。
「わあ、ドーナツおいしそうですねぇ。おやつ、どれにしましょうか~」
檸檬とみちるに挨拶をした後、二人はショーケースの前に並んで立った。
「いらっしゃいませ! 新商品もございます、ぜひご賞味ください♪」
阿木 陸羽
が明るく二人を出迎える。
「えーっと、私はですねぇ、ねこっこドーナツとチョコリングをください」
「俺はオールドファッションのこれとこれを、あわせて6個。……他におすすめは?」
「わたしのオススメは、手作りカスタードとレモンの風味がさわやかな、レモンカスタードなのです。クラシックグレーズも、シンプル・イズ・ベストでおいしいですよ~」
「なるほど。ではそれも1個ずつ。全部テイクアウトで」
「かしこまりましたー!」
「ドーナツたくさんですね。勉強もはかどっちゃう……かも?」
「いいことだ」
修の運転手付きの自家用車で、寮の自宅に向かう。
玄関をくぐるなり、美咲紀が鼻歌まじりに、「ドーナツ、ドーナツ♪」と連呼しだした。
「食べるのは勉強の後だろ」
修はひょいと箱を取り上げ、美咲紀をテーブルにつかせる。
「うう~、頑張ります。ドーナツを励みに、頑張りますよう!」
この日の課題は、学校の宿題と、数学の期末テスト対策だ。
「今のうちからやれば大丈夫だ。俺が何とかしてやるから」
「はぁ~い、よろしくお願いしますね、シュー君」
テキストを広げ、修は丁寧に一問一問教えていった。
「……難しいですよーっ」
「落ち着いて、理屈から把握していこう」
なぜこの公式を使うのか、なぜここに補助線を引くのか、修は美咲紀が納得するまで根気よく、噛み砕いて説明した。
「ううぅ~……っ」
「諦めるな、ドーナツが待っているぞ」
「そうでした、ドーナツ……!」
ときに励まし、ときになだめ、どうにか目処がついたころ、修は数学の問題集のページを開いた。
「よし、これで最後だ。俺は席を外すから、ここの問題を解いておけよ」
「えっ」
一人、問題集とともに残された美咲紀は、涙目だ。
「この問題、超難敵ですよ……、うわぁぁん!」
美咲紀が問題集と格闘している間に、修はドーナツを持ってキッチンへやって来た。
「よし、作るか」
勉強を頑張っている美咲紀のために、さきほど購入したドーナツで、ドーナツケーキを作る予定だ。
あまり時間をかけるつもりはないので、手早くフルーツをスライスし、砂糖を入れずにクリームを泡立てる。
たくさん買ったオールドファッションを積み上げて、クリームとフルーツで飾る。
美咲紀や修が選んだ他のドーナツも、別の皿に盛りつけて、準備は完了だ。
「調子はどうだ? 解けたか?」
部屋に戻ると、美咲紀が机に突っ伏していた。
「ど……、どうにか~」
「よく頑張ったな。ほら、お待ちかねのドーナツを食べよう」
「……え!? あれっ、シュー君、どうしたんですかそれ!」
「頑張ったご褒美だよ」
きれいに盛りつけられたドーナツケーキを目にして、美咲紀が目と口を丸くした。
「わあ、わあぁ、すごいですよ、シュー君! とってもおいしそうっ」
驚きも喜びも、素直に表現する表情が、愛らしい。
すっかり元気を取り戻した美咲紀が、机の上を片付けた。
「あっ、あと、それと……」
鞄に手を伸ばした美咲紀に、修が尋ねる。
「どうかしたのか?」
振り返ったとき、美咲紀の手には、箱がひとつ乗せられていた。
「あのね、実は私……」
美咲紀は、にこっと笑顔になって、修に箱を差し出した。
「シュー君、少し早いけど、お誕生日おめでとう!」
「え……?」
息をのむ修に、美咲紀は箱を手渡す。
「お誕生日、今月ですよね。プレゼントですよ~っ」
「……俺に!? 覚えていてくれたのか。ありがとう、美咲紀……」
驚く修の顔を見て、美咲紀はふふっと嬉しそうに笑いを漏らす。
「開けてみてください」
「ああ」
修が箱を開くと、中にはアンティークな銀の懐中時計が入っていた。
「アンティークか。いいな、うん」
すっかり気に入った様子で、修は時計を取り出し、指先で撫でた。
「明治のころの舶来品らしいですよ。ここ、10と24のところに、オパールが埋め込んであるのを見つけて、これしかないと思ったんです」
運命の出会いだと感じたと語る美咲紀に、修は穏やかな笑顔を向けた。
「俺は、古物は好きだよ。歴史は金で買えないからな」
そう言いながら、修はねじを巻き、動き出した時計の作動音に耳を傾けた。
「ありがとう、美咲紀。嬉しいよ」
「ふふっ、よかった。知り合いの宝飾店で、手入れしてもらったんです」
満足げにうなずくと、美咲紀は、ぱんと両手を合わせてドーナツに目を向けた。
「では、そろそろドーナツをいただきましょう!」
「……ああ。そうしよう」
「いただきま~す!」
クリームを盛りつけたドーナツを口に運び、美咲紀の頬がほころんだ。
「おいしい~……!」
「そうか。よかった」
「とってもおいしいですよう!」
もぐもぐとドーナツを頬張る美咲紀の隣で、修はまだ、懐中時計を眺めている。
「お~い~し~!」
修がはっと気づいたときには、ドーナツの大半は既に姿を消していた。
「食べないんですか? おいしいですよ~?」
「そうだったな、いただきます」
美咲紀にうながされて口に運んだドーナツは、とても優しい味がした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月08日
参加申し込みの期限
2015年02月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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