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寝子島高校
花愛で狐と秋の花
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◆此処に眠る白き君へ
花を携え、鳥と共に訪れた
御巫 時子
。
その場所には、
海原 茂
と一匹の少しだけ他のよりも大きい狐が静かに目の前を眺めてた。
「茂さん、此処に居たんですね」
「あぁ」
時子のことを、茂は直ぐに声で認識したのだろう。振り返らずに身近な返事と頷きが返った。
そっと茂の隣に立って、時子が花束を添える。
添えた花と、辺りの彼岸花を交互に見て、此処のリーダーであった白狐に思いを寄せた。
あの春の日に、彼らの事情を知った。
闇雲に花を集めていた彼ら。集められていた先はリーダーの居たであろう場所。
けれどあの日から、花を添える先は変わった。
この山を訪れ、事情を知った者達が後日お墓を作ってくれて。
狐はその想いを受け取り、訪れる者達と共に花を添えていたのである。
人と動物の想いが通じたからこその場所、それが目の前の墓の存在。
どんな理由であれ、何かと何かを繋いだ証でもある。
「狐さんたちは可愛くて、優しくて私は好きですよ」
そんな言葉を降らせながら撫ぜてあげれば、墓の前に座る狐は小さく頭を下げる。
寂しくはないだろうか、そんな思いで瞳を覗きこんでみたなら。
宿るのは強い意志と、力。
眼差しに迷いはなく、その狐はじっと時子を見つめ返してから再度お墓に視線を移した。
「すみません。少し、良いでしょうか?」
ぺこりと物腰柔らかく、その場に訪れたのは
天動 記士郎
。
「あなたが、寝子島高校の生徒会長、海原茂さんですか」
「ええ、貴方は?」
問われた記士郎は、これは失礼をと自身の自己紹介を。
用件を聞かれたなら、この場所であったことを聞き訪れたこと、それと。
「新しいリーダーについて気になったものですから」
ただの心配なのだと記士郎は零す。
茂はその答えに納得したように頷いて、傍の狐を手のひらで示す。
――彼、だと。
記士郎がみた狐の眼差しは、時子が見たものと同じもの。
「確りとした、眼差しですね」
記士郎も納得に頷いた。
新しいリーダーと言われる彼は、その器であると感じた。
そしてこの場所には前のリーダーを想い、訪れる人もいる。
想いの集まりが此処を守っているのだと、記士郎が感じるには十分であった。
「良かったら、一緒に祈っていきませんか?」
時子の言葉に、そうですねと記士郎が応える。
必要以上に踏み込むつもりはない。けれど敬意を示して挨拶を残すのなら、それは礼儀の範囲だろう。
「金木犀や秋桜や彼岸花が綺麗に咲き誇る景色を、きっとリーダーさんも空から見ていますよね」
「そうだな、きっと」
あんなに愛されていた存在が、遠くに居るなど考えられなくて。
(これからも、狐さんたちを見守ってあげて下さい)
手を合わせて、お願いごとをひとつ。
ふわりと流れた風に、時子がはっと振り返る。
今、誰も後ろには居なかった。……けれど居たのかもしれない。
新しいリーダー狐も、その先をじっと見ていた。
誰かの想いが集まる場所ならば、きっと見守る存在の想いも此処に――在るのだろう。
「お弁当を持って来てますので、金木犀の下でお花見もしていきませんか?」
時子の誘いに、それも良いかと茂は了承を返す。
記士郎にも視線は向いたのだが、彼は丁寧な断りを返した。
ここは狐と訪れた方たちの大切な場所、長居するつもりはないことと、
憂いは晴れたとの言葉を残して、記士郎はそっとその場所を離れてゆく。
まだ、後ろをついていく一匹が居ることにも気付かずに。
時子と茂と入れ替わるようにその場を訪れたのは、
綾辻 綾花
と
七夜 あおい
、そして
八神 修
であった。
綾花は持ってきた花を、既に添えられた花に重ならぬようにそっと置く。
辺りに咲く彼岸花。綾花らもまた、思い出していたのは此処の狐たちに初めて会った日のことだ。
「彼岸花の花言葉は「悲しい思い出」や「再会」。狐花とも呼ばれてるみたいです」
――知ってました?とあおいに聞いたなら、
「知らなかったけど……今、知れたよ。ありがとう、綾花ちゃん」と。
修もまた、袋から持ちだした一輪の花をそっと添える。
此処で眠る存在のため、静かな時間を少しだけ。
安らかに、と。
三人が立ち去った後に、次に訪れたのは狐についてきた
御鏡 聖
。
一面の彼岸花の光景を過ぎて、案内されたその場所。
(……あぁ、)
あの時、必死だったのは。
あの時、宿していたのは。
「ここに眠る方の為だったんですね」
自然と入り込んできた答え。
あの春の日、聖は狐に桜色のハンカチを差し出した。
追うこともなく、あとで返してくださいねとそれだけを告げたのだ。
疑うこともなく、待っていた。選択は信じることであった。
そうして狐は自ら聖の元へと戻ってきたのである。
追うこともなかった彼女が、事情を知らないのは相変わらずでは会ったのだが。
今もどうして此処に案内してくれたのか、分からないままではあるのだけど。
(きっと、大切なことなんですよね)
そしてそれを教えてくれたことがとても、とても嬉しくて。
暫く一緒にそのお墓を眺めていた。
その聖の後ろに隠れつつも辿り着いたのは
緋紅朱 赫乃
で。
お墓のことは友人に聞いていた。供えたいと言ったら、狐は彼女をここまですんなりと連れてきてくれたのだ。
けれど人見知りな彼女、誰かが居るとするなら、その歩みに躊躇いはどうしても。
じっと見ていたら、
「こちらに来ても良いのですよ?」
そう、手を招いてくれる。
優しい雰囲気に、赫乃の歩みが再度進み始めて。
「……狐さんの、大切な子に、あげる、ね」
手に持った白百合と白薔薇をメインにしたアレンジをそっと置いた。
二人は知っていただろうか、その色は此処に眠る者の色であったことを。
「綺麗なお花ですね、すごいです」
「……あり、がとう」
今日は褒められてばかりだと、赫乃は不思議な感じ、けれど嬉しい感じに緩む。
此処での出会いも、空気も、花も、狐もみんな、みんなやさしいから。
「少し彼岸花のお花畑でゆっくりしていくつもりなのですが、一緒にどうでしょうか」
「いい、のかな……?」
「はい、その腕の中の狐さんも一緒に」
微笑む聖に、赫乃もまたふんわりと笑った。
聖が、赫乃から香る薔薇の香りを褒めたなら、赫乃の頬も周りに負けないくらい赤へと染まっていく。
記士郎が後ろの存在に気づいたのは、花園周辺に何か他の動物の巣穴や危険な場所が無いか。
それをぐるりと見まわってからの事だった。
「ついてきて、いたんですか?」
記士郎の問いに狐の答えはない。けれど彼はこちらを真っ直ぐに眺めていた。
距離をとって観察ともいかず、彼が望むのならと、近くで新しいリーダーの仕草や行動を目にしていく。
(きっと彼ならば、)
佳きリーダーになれるでしょうと。思わぬ距離で確信する日に。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月31日
参加申し込みの期限
2015年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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