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寝子島高校
ののこ ザ パーティー
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●わいわいがやがや
ここは寝子島高等学校。今は放課後ということもあり既に多くの生徒があらゆる場所で各々の活動に勤しんでいた。
球を弾いた硬い音。蹴り上げたような鈍い音。力強く横に叩き付ける音。声援、掛け声、それに校舎の窓からは楽器を演奏する音。乾いた空気はこれらを天高く響かせる。
そんな中、家庭科室ではある集まりが開かれていた。
野々 ののこ
が言い出したパーティーに賛同する者たちの集いである。
「話は聞かせてもらったわ」
教壇に立つのは
桃川 圭花
だ。クイッと眼鏡を押し上げると彼女はホワイトボードへ手を伸ばした。マーカーを握っている腕には“幹☆事”と書かれた即席の腕章が見える。
「表題はこれでいいわね」
でかでかと書き出された“Nonoko the Party”という表題に拍手が沸いた。そんな中で
野々 ののこ
は彼女に作ってもらった“主☆催”の腕章に上機嫌。議題もそっちのけで皆に見せて歩いていた。
「ねーねー、似合うでしょー? 良いでしょー?」
あちこち歩いているうちにののこは
日暮 ねむる
と目があった。ねむるは何の気もなしに見たつもりだったがののこは鋭く眼を光らせる。獲物を見つけた子猫の眼差しだ。
「じゃっじゃじゃーん」
ねむるの目の前に立つとののこは腰に手を当てて胸を張る。初対面なんてなんのその、彼女にとっては出会ったその時からお友達。彼女のそんな前向きな様子に気圧されてねむるは心構えすら吹き飛んでいた。
「え、あー。んー、まさしく主催っぽくて良いんじゃないかな。似合ってると思うよ」
見たままの感想であったが少し素っ気ないかな。などと思いつつ、ねむるはまじまじとののこを見ていた。好感触の返事に彼女は機嫌を更に良くしている――というか、鼻高々というところか。
「でしょ? でしょ? いいでしょー!」
ねむるの言葉に火が付いたののこの暴走度合いは急上昇。だがそれを阻む者がいた。
「野々さん、まずは席に座ってほしいの」
圭花である。彼女の静止でののこは不満気に頬を膨らませた。
「えー、もっと自慢したいのにー」
「自慢したい気持ちはわかるわ。でも、今はそんな時じゃないのよ」
困った顔で圭花が頭を抱える。その間もののこはぶいぶいと頬を膨らませて抗議していた。そんな時だった。眠そうにあくびをしているねむるが目に入ったのは。
「そうだ、なんならそこの日暮君が、後でいっぱい自慢を聴いてあげてもいいわよ」
「え、ほんとに!?」
突然の振りにねむるは眠そうな目を見開いた。視線の先に見える圭花の笑顔が少し怖い。だが反論の余地なんてものはののこの嬉しい悲鳴が奪い去っていった。
「あ、うん。……まあ、話くらいなら」
戸惑いながらもねむるは了承する。否、する他なかった。ここで否定すればののこの気持ちを裏切ってしまう。そうなれば彼女の気持ちを傷つけてしまうかもしれない。勿論そんなことはないかもしれない。しかしねむるは優しすぎる。そんな性格だから嫌とはいえない。ウキウキと心を躍らせながら椅子に座る彼女の姿に思わず頬が緩んだ。
「じゃあみんな、まずはお菓子について話し合いましょう」
押し付けられた――。
そんな事実を薄々感じつつもねむるは悪い気がしなかった。ののこと交流する良い機会でもあるからだ。
「まずはお菓子をどうするか決めるわ」
圭花がホワイトボードに大きくお菓子と書く。早速簡単な雑談が始まった。
焼き菓子はどうか、ゼリーはどうか、などなどと。しばらく話し合ううちに内容はコーヒーや紅茶に合うかという話へと集約していく。それから更に会話は弾んで最終的に話はまとまった。
「じゃあ、クッキーなら俺に任せてくれ。ここにはクッキーの材料も揃ってるしね」
自信満々に
花厳 望春
が名乗り出た。製菓部の彼にしてみればお菓子作りは日課そのもの。その特技で皆が楽しめるのであれば出し惜しみをする理由なんてなかった。幸いここの使い勝手は把握している。
“望春:クッキー”とホワイトボードに書かれる。クッキーの種類はプレーンと紅茶の2種類だ。素材は一応無塩バターと書いてあるけれど彼はショートニングで作るつもりでいる。
「えー、じゃああたしもひと肌脱ぐんだよ!」
同じく製菓部の
澪乃 澄佳
が言う。話の流れで参加することとなったものの今は乗り気だ。既に彼女の中では何を作るべきかは決まっていた。
「シュークリームとレモンピールマドレーヌなんてどうだべ? 材料は、卵に牛乳に……そうだ、バターと生クリームが欲しい!」
“澄佳:シュークリーム・マドレーヌ”とホワイトボードに書かれる。素材の欄に次々と書き足されていく。そして圭花がレモンピールと書きかけたその時――。
澄佳が待ってと声をあげた。
「家にあるレモンピールも使おうと思ってさ」
「家の作り置き? そう……」
しかし圭花は“レモンピール”と追記する。
「持ち寄りは嬉しいけれど、トッピングで他にも使いたい人が出てくる事も考えたなら、あらかじめ買っておいた方が気兼ねなくみんな使えると私は思うの」
「あー、それもそっかー」
確かに皆で買った材料の方が使いやすいかもしれない。
「それと勝手なお願いなんだけど、できれば花厳君と澪乃さんには他の人の補助もしてもらいたいの。大丈夫かしら?」
その提案に望春と澄佳は頷いた。
「おっけ、粉ものの種とかが必要なら手伝うよ」
「調理器具なども分からないことがあったらどんどん聞いてね」
「ありがとう、感謝するわ」
色々と考えていたのだろう。望春と澄佳、圭花の会話が終わったのを見計らって
常盤 四月
が手を挙げた。
「あたしはみんなで楽しめるように、クレープを作りたいなぁ。イチゴやバナナに、ツナ、ハム、キャベツと……みんなが好きなものを自由に挟むの。チョコソースがあればイラストもかけるし、そういうのも楽しいと思わない?」
“四月:クレープ”とホワイトボードに書かれる。素材にはフルーツ各種の他、ツナ缶やハムにキャベツ、そしてチョコレートソースが追加される。更にホットプレートが必要となる。なおバターに関してはクッキーの無塩バターを兼用する予定だ。
「おー、じゃあ真央ちゃんはフルーツホットケーキを作るのだ! でもってホイップクリームなどでもデコレーションするのだ」」
「それじゃあフルーツは大目に準備したほうが良さそうね」
素材に触発された
後木 真央
が元気に言った。
“真央:フルーツホットケーキ”がホワイトボードに書かれた。素材には卵、牛乳が追記される。バターは他と兼用し、またフルーツに関しては“大目に”という注意書きが追記。
「俺はカップケーキと蒸しケーキを作ろうと思ってる。材料は今上がってるモノの他に、飾付用のドライフルーツとイチゴジャムが欲しいな。動物風にアレンジできれば、見た目にも良いだろ?」
八神 修
の発言を受けて“修:カップケーキ・蒸しケーキ”がホワイトボードに書かれる。素材の欄にはドライフルーツ、イチゴジャムが追加された。
「ざっとこんな所かしら?」
ここで圭花は念のため“その他必要に応じて”と追記。
「はい!」
圭花は改めて全員に問うた。そこでふと思い出したかのようにののこが手を挙げた。それはそれはとても真剣な面持ちで。
「野々さん、何かしら」
威勢の良い返事だったので圭花はののこに目を向ける。ののこはえっへんと胸を張った。
「私は、毒見担当です!」
無情にも圭花はホワイトボードに“ののこ:つまみ食い”とだけ書いた。
「で、ほかには?」
「しっかりと味を確かめるわ!」
もはや彼女を止める手段はどこにもない。
次に給仕の段取りが始まった。
素材準備が主となる購入班の圭花と
旅鴉 月詠
の2人に加えて、
御剣 刀
と
桜庭 円
が輪に加わった。
「ティーセットは、軽音部に言ってあるしぃ、気にしないで持って行ってねぇ」
夢宮 瑠奈
の言葉に刀は「わかった」と返す。彼女は紅茶の担当を名乗り出ている。茶葉に関してはダージリンが選ばれた。
「給仕の時は着替えてくるから、会場の準備ができたら教えて頂戴ねぇ」
「私も着替えなきゃいけないから、よろしくね」
羽生 碧南
はドリップコーヒーを担当する。
「器具に関しては真央ちゃんから提案があったけど、理科室の実験道具でやってみない?」
不意に円は碧南に話を振ってみた。
「そうね、面白そうだしやってみる価値はありそうね」
実の所ドリップコーヒーは今日が初挑戦。ぶっつけ本番も良いけれど、事前に練習もしておきたいところだ。なにせ実験器具の漏斗とフラスコを使ってコーヒーを淹れるなんて後にも先にも今くらいしかないのだ。故に失敗はしたくないという気持ちもある。
あくびを堪えつつ、ねむるも続いた。
「あー、じゃあ僕は家からコーヒーメーカーと豆を持ってくるよ。自転車で急げば――」
「コーヒーメーカーなら職員室のを使っても良いのよ」
不意の言葉に一同が振り向いた。そこには
白沢 絢子
が笑顔で立っている。
「白沢先生……なんでここに?」
「ボクが呼んだんだよ」
ねむるの疑問に答えたのは円である。
「一応家庭科室の担当だし、他にも会場用にいろいろ借りないといけないからね。だったらこの後すぐに確認できるように来てもらったんだ」
「ふーん……。じゃあ、お言葉に甘えて職員室のを借りようかな」
ここでねむるは堪えていたあくびを解き放つ。これを受けてコーヒーメーカーは職員室から借りることとなった。
「コーヒー豆と茶葉、ドリップ用のろ紙を購入も追加だな」
メモ帳代わりのスケッチブックに月詠みは書き足していく。
「紙皿と紙コップが欲しいところだよね」
「いや、紙コップは火傷するかもしれないし」
円の考えにねむるは言った。熱い飲み物に薄い紙コップは相性が悪い。
「じゃあここのカップとソーサーを使わない?」
ならばと瑠奈が提案。シンプルなカップではあるがコーヒーや紅茶には相性が良さそうである。
「あとは会場用に造花とウェットティッシュも欲しい所だな。環境音楽用にオルゴールなどというのもどうだろうか」
刀は先ほどまでの話をまとめつつ必要なものを思い出していく。圭花はホワイトボードに書き足して、月詠は購入すべきものを書き留めていく。
「会場ではどうやってお湯を準備する?」
ふと刀は円に尋ねた。彼女は部屋の隅にある電気ポットを指さした。
「あれなんて――」
「良いもの見つけたわ」
不意にののこが遮った。彼女の手にはIHクッキングヒーターだ。
「これがあればフライパンでもヤカンでもなんでも使えるんじゃない?」
これには誰もが意表を突かれた。
「それはどこから」
「白沢センセーから聞いちゃってー、エヘヘ」
照れくさそうにしているのは少しでも役に立てたことに対する喜びもあった。なにせ彼女は主催なのだ。少しでも行動しておかなければただのゲストになってしまう。勿論そんな気持ちが少しあったというのは秘密であるが。
これを受けてIH対応の鍋とヤカン、フライパンによる機動性の高さが確保された。何より紅茶には沸かしたてのお湯が求められるのだ。
「ドラムタイプのコードリールも必要ね」
行事で使うコードリールを円は思い描く。ここは職員室に出向くついでで良いだろう。
「じゃあ、大体の予算が決まったわ。みんな、よろしくね」
話がまとまったことで圭花が電卓を簡単にはじく。そして予算と頭割りした金額をホワイトボードにでかでかと記すのであった。
「みんな、がんばろー!」
ののこの言葉を合図に一同はわーっと歓声をあげるのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月30日
参加申し込みの期限
2015年02月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月06日 11時00分
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