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不思議なお菓子を召し上がれ?
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「すごいなこの金平糖は! 食べる度に心も体も軽くなる!」
海浜公園までの道を歩きながら、
飛吹 蓮太郎
はいちょうの金平糖を眺めた。
「いやあ、若返った気分だ」
自然と足がスキップをはじめ、唇からは歌が漏れる。
36歳の男盛りから20歳に戻った蓮太郎の美青年ぶりに、道行く人もつい目を止めてしまうようだ。
すれ違う女性たちに愛想を振りまきながら、蓮太郎は公園を散策した。
「可愛いお嬢さんはいないかなーっと」
外見が代わっても考えることは一緒だ。そんな蓮太郎の目に留まったのは、ベンチに座る一人の女性だった。
少し丈の余るパーカーとセーター、そしてチノパンに身を包んだ女性……。
もとい、
浅葱 あやめ
は、答えのない自問自答を繰り返している最中だ。
(な、なんでこんなことに……?)
ポケットから取り出したもみじの金平糖を眺めながら、自分の一日を思い出してみる。
(店は今日祖父に任せて……歩いていたら屋台を見つけて……金平糖を買って、そして公園で食べて……)
俯けば、本来膨らむ筈のない胸がやたらに主張をしていた。
「ど……どうしよう」
「何してるの?」
声を掛けられ顔を上げると、知らない男性がにこにことあやめを見おろしていた。
「ちょ、ちょっと休憩を……」
「君かわいいね。休憩なんてしてないでさ、美味しいもの食べ行かない? オレおごるし」
断っても、男はしつこく迫ってくる。
ついにはベンチの隣に腰を下ろされ、あやめは身動きがとれなくなった。
(もしやこれは……ナンパ?)
「あの……ほんとうに、結構です」
「いいじゃんちょっとくらい。あ、名前はなんていうの?」
腰に回った男の手に、あやめがびくりと跳ねたその時、
「僕の連れに何か用かな?」
背後から声が聞こえ、あやめが振り返るより早くその人物に手首を掴まれる。
そのまま走り出すふたりを、男はぽかんと見ていた。
「大丈夫? どこも怪我してない?」
海の見える場所まで走ってくると、蓮太郎はあやめの手を離した。
「あの……ありがとうございました。私、困ってて……」
相手の美形ぶりにはにかみながらあやめが頭を下げると、蓮太郎も朗らかに笑う。
「いいんだよ。僕も無理矢理引っ張ってきちゃって悪かったね。えーっと」
「あ……僕、じゃなくて私、あや……すみれと云います」
「すみれちゃんか。かわいい君にぴったりな名前だね。僕は飛吹蓮太郎、よろしく!」
(飛吹って……飛吹さん本人?)
あやめは思わぬところで出てきた知人の名前にうろたえた。
だが、容姿が変わったのが自分だけではないことにほっとしつつもあった。
「飛吹さん、あの、実は」
「蓮太郎でいいよ、すみれちゃん。ねえ、せっかくだから一緒に海を眺めない? 気分が落ち着くと思うよ!」
蓮太郎にすすめられ、あやめは海に目を向ける。
丁度夕日が水平線にかかり、海は金色に輝いていた。
「わあ、きれい」
あやめの表情がゆるみ、口角が上がる。
「そうそう、笑ったほうが可愛いよ」
蓮太郎にそう云われ、あやめは自分が笑っていることに気づいた。
(男の時だったら……こんなに笑うなんて、考えられないな……)
普段から仏頂面のあやめは、蓮太郎のその言葉が素直に嬉しかった。
「蓮太郎さんのおかげです。本当に、きれいな景色だから」
「海はすきかい? よく見に来たりする?」
「普段は仕事があるので……でも、そうですね。今日見た海は今まで見てきた海より、すてきに見えます」
素直に言葉にするのはこそばゆかったが、蓮太郎はあやめの言葉に何度も頷いてくれた。
「僕もこんなに美しい海は久しぶりに見たよ。いつもは切ない気持ちで眺めてばかりいるから」
「なにか……あったんですか?」
快活としていた蓮太郎の顔に僅かに浮かんだ影が気になり、あやめは蓮太郎の顔を覗きこんだ。
「すみれちゃん?」
「さ、差し出がましくてすみません!」
蓮太郎は長い前髪で顔を隠そうとするあやめを止めた。
「いいや。ありがとう。実は、海を見ていると思い出す人がいるんだ」
蓮太郎の瞳は自然と、夕暮れに輝く水平線へ向けられた。静かな波音が絶え間なく辺りに響いている。
「僕の妻……アリアも海が好きだったから」
「今は、一緒に来られないんですか?」
あやめの問いに、蓮太郎はさみしげに笑う。
「僕が20歳の時に死んじゃってね。けど、あんまり実感がなくてね。今でも生きてる気がするんだ」
「……そうだったんですか。お若くして亡くなられたんですね」
若々しい姿から発せられるには違和感のある言葉。
あやめはさっき自分が云いかけていたことを思いだした。
(そうだ、姿が変わったことを話さないと。……でも、こんなこと聞いたら、余計に正体なんて云いにくい)
「あ、ごめん。暗くなっちゃった?」
「いえ、立ちいったことを聞いて、申し訳なくて」
「僕が聞いて欲しかったんだ。気にしないで」
無言になったあやめを気遣った蓮太郎は、ほら、と水平線を指差した。
「こんなに天気がよければ、一番星が見れるかも知れない」
その笑顔は最初に会った時と同じく、明るいままだ。
「飲み物でも買ってこようか。もうちょっと待つだろうから」
断り切れず、あやめは小さく頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
貝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月01日
参加申し込みの期限
2015年02月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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