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不思議なお菓子を召し上がれ?
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「何か駄目だな、歳取ってもというか歳取っただけじゃ意味ないよな」
「あう(そうだね)」
暮れなずむ町の景色に黄昏ながら、凛と刀はオレンジジュースをすする。
公園にはもう子供の姿はなく、今はベンチにふたりきりだ。
「結局、身体が成長したから大人になるんじゃ無くて、身体が成長する過程で得た経験から、精神が成長する事で大人になるんだな……」
「うう、あぶぶう(ほんとにそうだよね)」
凛はジュコーっとオレンジジュースを飲み干し、ぷぅ、と溜息をついた。
「あうああああう、あうあ? あぶう、あうあう……(そりゃ私だって昔に戻りたい、って思ったことあるよ? だとしても、これ、赤ちゃんから人生やり直しなのかなぁ)」
「ん? お前も語りたいのか?」
「あぶぶぶう(会話だって通じないこんな世の中じゃ)」
その先を続けようとした凛の体が、急にぐんと膨らむ。
「あう?」
赤ちゃんから子供、小学生、と、どんどん成長が進みはじめた。
信じられない光景に、刀の持っていたジュースのパックが落ちる。
「あう、わああ、あっ! 元に戻った! あーよかったぁ、これで無事に生活できるよ!」
「あれ? 雨寺? お前雨寺だったのか!?」
「そういうあなたは刀くん!」
刀もすっかり元の姿に戻っている。
「そっかあ、刀くんかあ、通りで見た顔だよ」
「まさか赤ん坊になっているなんてな。あ、」
カノエとのやり取りを思い出し、刀は早口でまくしたてた。
「おい雨寺、今日のことは……!」
「分かってる分かってる。勿論秘密にしておくよ。……それにしても、すっかり遅くなっちゃったなあ。ルームメイトも心配してるかな……」
「もう暗いもんな。送っていくか?」
刀の申し出に凛は首を振ると、いたずらっぽい笑顔を見せ、別れの言葉を置いて去っていった。
「大丈夫。それじゃあまたね、パパ♪」
「パ……っ」
刀はわなわなと震えると、勢いよくベンチから立ち上がった。
「俺は……っ、俺はまだ子持ちじゃないぞっ!!!」
時間はまた夕どきに巻き戻る。
そこには、金平糖と同じくらい瞳を輝かせて屋台を見ている少年がいた。
「いらっしゃい」
店主が声をかけると、照れ隠しなのか俯きがちになる。
「これ、色ごとに味は違うんですか」
「そうだよ」
「……それじゃあ、全種類を十粒ずつ下さい」
「まいどあり。数が少ないからひとつの小壜にまとめるよ」
買い物帰りの
神助 天佑
は両手の荷物をまとめ、代金と引き換えに金平糖を貰った。
4色のパステルカラーが混ざった小壜は、夕日にきらめいて不思議な光を放ったように見える。
「なんだかいつも見る金平糖と違うような……」
「そう思うなら食べてみるといい。うちのは特注品だからね」
店主は意味ありげな笑みで、天佑を送った。
「うん、美味しい。やっぱり甘いものはいいですね」
甘いものがすきな天佑は、ぱくぱく金平糖を頬張りながら帰り道を歩いていた。
もみじやわかもみじを何の疑いもなく食べ続けている天佑の容姿は、完全に少女となっている。
だが、当人は変化に気づいていない。
「ん、何だか急に買い物袋が重くなったような」
買い物袋を持ち直した拍子によろけ、天佑はすれ違った人物に当たってしまった。
ふよん、と頭に柔らかい感触を覚える。
「あら大丈夫ですか、凪さん」
「……大丈夫」
「ひ、ひやあああ! すみませんすみません!」
おかっぱ頭を振り乱して頭を下げた天佑は、逃げるようにその場を立ち去った。
丁度町中を歩いていた姫と凪は、不思議そうに学生服の背中を見送る。
「あんなに慌てなくてもいいですのに。女の子同士なんですから」
姫の呟きは、天佑には届かなかった。
(柔らかかった……! じゃない、心を落ちつけないと!)
異性に興味のあるお年頃。天佑も勿論そうなのだが、実は意外とムッツリだった。
「よし、気を取り直して。まだ下の方にある金平糖を食べていなかったですね。……よいしょっと」
小壜に指を突っ込んで取り出したのはききょうだ。
ぽいと一粒口に入れた天佑は、瞬間、目を輝かせる。どうやらこの味が好みらしい。
そうして次々にききょうばかりを食べていた天佑は、やっと自分の異変に気がつきはじめた。
「あれ? 視点が高くなってる?」
見慣れた景色が、ほんの少しだけ変わって見えたのだ。
いつもなら手が届きそうにない街路樹の枝が近く思える。
「もしかしてこれは、身長を伸ばす効果があるのかも知れません!」
身長が伸びないことを悩んでいる天佑は急いで金平糖を食べた。
しかし、それ以降はどんなに金平糖を食べても変化がない。
「う、うう……」
がっくりと肩を落とし、天佑はよろよろと街路樹に手をついた。
「そうだ、そんなことある筈がない……。屋台のご主人が意味深なことを云うから、信じてしまいました」
ひとつ息をつき、天佑は家に向かって歩き始めた。
「心なしか肩も凝るし胸の辺りも苦しいし……。疲れから来る錯覚だったのかも知れません」
うんうんと頷きながら自分を納得させ、重そうに買い物袋を提げたまま天佑は家に帰った。
家に戻ると、天佑はすぐに脱衣所に向かった。
「何だか疲れています、今日は早く寝ましょう」
こんな時間にお風呂に入ることはそうないなと思いながら、黙々と服を脱いでゆく。
「あったかいお湯にゆっくり浸かれば疲れも……ってあれ」
いつものように頭からシャツを脱ごうとしてもたついた。
何かに引っかかるのだ。
「脱げないっ……このっ! あいたっ」
無理に脱ごうとすると胸の辺りが痛い。天佑はおそるおそるシャツの中を覗いてみた。
形の良いふたつのふくらみ。
間近でみる、女性の、おっぱいだ。
「き……キャーッ!」
中学生の、そしてムッツリの天佑には相当な刺激物。
その刺激に耐えきれず、天佑は鼻から大量の血を吹き、脱衣所の床に倒れる。
きゅう、と床に伸びた時、天佑の意識は既になかった。
天佑の全裸鼻血失神事件は、その後しばらく家族の間でネタにされることとなる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
貝
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月01日
参加申し込みの期限
2015年02月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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