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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
黒きミサ―中二病を告解せよ―
拍手を送る人たちの中にはＮｅｉｎというネームプレートを着けた者もいた。
彼はこれまでの話にずっと静かに耳を傾けていた。
主催者に許可をとって記録も取っている。
Ｎｅｉｎにはいわゆる中二病的な素養はない。
しかし、彼は何も否定しない。
彼にとってそれらは貴重なデータであった。
「何をしているの？」
目を覚ましたシラユキがＮｅｉｎに問いかける。
「記録を取っているんだ」
「Ｎｅｉｎ君は話さないの？」
「いや、俺は……」
「話そうよ。何でもいいから」
そう言われてしまえば断るのも難しい。
いつの間にかみんなの視線もＮｅｉｎに向いている。
仕方ない。
Ｎｅｉｎはゆっくりと口を開いた。
「『戦士症候群』って聞いた事ないか？」
ほとんどの者が首を横に振った。
「中二病って単語が出来る前から中二病的なものは存在していた。昭和の末期オカルト誌の投稿欄を賑わせたんだ。中二病の一形態として今でも実在する」
Ｎｅｉｎはその中の何人かと会った事があるという。
前世をムーや精霊界等異世界の戦士、或は今でもそうであると自己認識している者達と。
「共通するのは孤独感と現実への違和感だ。彼らは孤独だ。仲間を求める。精神系の集会や雑誌やこういった会合でな」
彼らにはこんな特徴があるという。
・あちらの世界の情報を同じ世界の存在を持つ者は知っている場合がある。
・あちらの存在とされる者と人格が交代する者も居る。
・その際、風貌も眼力も明らかに変わる。
・聖痕が出現する者も居る。
・存在の力と称し予知を的中させる者も居る。
「この世には科学で証明出来ない、普通を逸脱した存在がいる事は、もれいびという単語を知る人は実感しているだろう」
もれいびを知らない人にはもれいびが中二病でしかないように、全てを空想だ暗示だと断じる事は簡単である。
だが、もれいびは実在する。
彼らもまた実在するのではないだろうか。
「中二病……果たしてその全てが現実と空想の混同なのだろうか。もしかしたら……」
余韻を残してＮｅｉｎは口を閉じた。
Ｎｅｉｎとはドイツ語で「いいえ」の意味。
そんな彼が中二的なものを「肯定」しているというのは皮肉なものである。
彼を最後に、今日のミサは解散となった。
誰もがそれぞれの思いを抱えて去っていく。
中二病。
誰もがかかりうる厄介な病。
しかしそれは、必ずしも否定されるべきものではないのかもしれない。
魂の叫びや共感を求む声なき声が、形となって現れたものなのかもしれない。
あなたはどうだろう。
中二病を否定するだろうか？
彼はこれまでの話にずっと静かに耳を傾けていた。
主催者に許可をとって記録も取っている。
Ｎｅｉｎにはいわゆる中二病的な素養はない。
しかし、彼は何も否定しない。
彼にとってそれらは貴重なデータであった。
「何をしているの？」
目を覚ましたシラユキがＮｅｉｎに問いかける。
「記録を取っているんだ」
「Ｎｅｉｎ君は話さないの？」
「いや、俺は……」
「話そうよ。何でもいいから」
そう言われてしまえば断るのも難しい。
いつの間にかみんなの視線もＮｅｉｎに向いている。
仕方ない。
Ｎｅｉｎはゆっくりと口を開いた。
「『戦士症候群』って聞いた事ないか？」
ほとんどの者が首を横に振った。
「中二病って単語が出来る前から中二病的なものは存在していた。昭和の末期オカルト誌の投稿欄を賑わせたんだ。中二病の一形態として今でも実在する」
Ｎｅｉｎはその中の何人かと会った事があるという。
前世をムーや精霊界等異世界の戦士、或は今でもそうであると自己認識している者達と。
「共通するのは孤独感と現実への違和感だ。彼らは孤独だ。仲間を求める。精神系の集会や雑誌やこういった会合でな」
彼らにはこんな特徴があるという。
・あちらの世界の情報を同じ世界の存在を持つ者は知っている場合がある。
・あちらの存在とされる者と人格が交代する者も居る。
・その際、風貌も眼力も明らかに変わる。
・聖痕が出現する者も居る。
・存在の力と称し予知を的中させる者も居る。
「この世には科学で証明出来ない、普通を逸脱した存在がいる事は、もれいびという単語を知る人は実感しているだろう」
もれいびを知らない人にはもれいびが中二病でしかないように、全てを空想だ暗示だと断じる事は簡単である。
だが、もれいびは実在する。
彼らもまた実在するのではないだろうか。
「中二病……果たしてその全てが現実と空想の混同なのだろうか。もしかしたら……」
余韻を残してＮｅｉｎは口を閉じた。
Ｎｅｉｎとはドイツ語で「いいえ」の意味。
そんな彼が中二的なものを「肯定」しているというのは皮肉なものである。
彼を最後に、今日のミサは解散となった。
誰もがそれぞれの思いを抱えて去っていく。
中二病。
誰もがかかりうる厄介な病。
しかしそれは、必ずしも否定されるべきものではないのかもしれない。
魂の叫びや共感を求む声なき声が、形となって現れたものなのかもしれない。
あなたはどうだろう。
中二病を否定するだろうか？
あとがき
担当マスター：
つづり
ファンレターはマスターページから！
皆様、お疲れ様でした。
お読み頂きありがとうございます。
いかがでしたでしょうか？
今回はガイド公開の時点で色々と失敗してしまったなぁと反省しました。
PL様とPC様では参加動機が違うのですよね。
PL様が面白そうなシナリオだと思って下さったとしても、
PC様に動機が生まれなければ参加には至らない、
ということを失念しておりました。
そんな中で7名ものご参加を頂けたことは、
誠に嬉しい事でした。
例によって魂を削って書かせて頂きましたが果たして……。
では、恒例のつづりの心境をダイジェストでどうぞ。
・ガイド作成時
るんるん。
・参加者確定時
いつにもまして気合を入れねば！
・アクション締め切り時
やってやんよ！
・アクション読了後
やっぱりさぁ……プレイヤー様の方が面白く書けるんじゃね？（いつも思う）
・プロット作成時
今度こそ……今度こそ……。
・下書き時
プロットとは何だったのか……（決まり文句）
・清書時
……。（ただの死体）
・公開決定時
ウボァ。（←いまここ）
皆様に少しでも多くの「♪」や「！」をお届け出来ていれば、
これに勝る喜びはありません。
その皆様がお感じになられた「なにか」を、
ダイヤリーその他の「形」にして頂けたなら……。
ご面倒でなければ、一言でも何か頂ければ幸いに存じます。
その他の点につきましては、個別コメントとさせて頂きます。
お付き合いありがとうございました。
それでは、またどこかでお会いしましょう。
お読み頂きありがとうございます。
いかがでしたでしょうか？
今回はガイド公開の時点で色々と失敗してしまったなぁと反省しました。
PL様とPC様では参加動機が違うのですよね。
PL様が面白そうなシナリオだと思って下さったとしても、
PC様に動機が生まれなければ参加には至らない、
ということを失念しておりました。
そんな中で7名ものご参加を頂けたことは、
誠に嬉しい事でした。
例によって魂を削って書かせて頂きましたが果たして……。
では、恒例のつづりの心境をダイジェストでどうぞ。
・ガイド作成時
るんるん。
・参加者確定時
いつにもまして気合を入れねば！
・アクション締め切り時
やってやんよ！
・アクション読了後
やっぱりさぁ……プレイヤー様の方が面白く書けるんじゃね？（いつも思う）
・プロット作成時
今度こそ……今度こそ……。
・下書き時
プロットとは何だったのか……（決まり文句）
・清書時
……。（ただの死体）
・公開決定時
ウボァ。（←いまここ）
皆様に少しでも多くの「♪」や「！」をお届け出来ていれば、
これに勝る喜びはありません。
その皆様がお感じになられた「なにか」を、
ダイヤリーその他の「形」にして頂けたなら……。
ご面倒でなければ、一言でも何か頂ければ幸いに存じます。
その他の点につきましては、個別コメントとさせて頂きます。
お付き合いありがとうございました。
それでは、またどこかでお会いしましょう。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2015年01月28日
- 参加申し込みの期限
-
- 2015年02月04日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年02月04日 11時00分
