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\ オーバータイム!/
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テスト勉強なんかよりチャーハンが食べたいです。
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【チャーハン・ネゴシエーション・タイム】
お尻に傘が突き刺さったまま、うつぶせになってぐったりしている板野。
彼は今、カメラを没収されて風雲児に取り押さえられていた。
旅鴉は冷静な態度で板野に語り掛ける。
「恨みたいのは解るが、逃げずに話を聞いてもらえるだろうか? ああ、先ほどの店主の疑問だが、答えてあげよう。何故、私は取り乱さなかったのかというと――」
彼女は手元のおにぎりを、ずいっと前に突き出して叫んだ。
「炒 飯 な ぞ 既 に 食 っ て い る !」
チャーハン好きになる前からチャーハンを食べていた旅鴉にとって、既に欲求が満たされているので取り乱すことなんてなかった。
なんという頭脳プレイであろう!
「もし、意固地に店主がこのまま続けると、『おい、炒飯食わねぇか』と脅迫することになる」
旅鴉の背後から漆黒のオーラが吹き上がる!
「店主……、私は君の顔面に、どぉんどん、炒飯をおみまいしていくぞ」
炒飯おにぎりを板野の眼前に突き出しながら、平坦な抑揚で旅鴉は言った。
「選べよ。口内か? 君の鼻の穴か?」
「勘弁してくれ……!」
こうして板野は皆の話をおとなしく聞く気になったようだ。
「いいですか? ろっこんなんかを使って食べさせるなんて、本当にチャーハンを愛しているとは言えません!」
そこで
稲場 舞
は、すかさず説教を始めた。
「反省したら今すぐ私たちにチャーハンを食べさせなさい!」
「そうなのだ早く炒飯食わせろなのだ~!」
後木も追従するように怒りの声を上げた。
「こんな事しないと食べられない程度のチャーハンしか作れないの?」
ボソリ、と囁くように夏夜は板野に言った。
板野は「そんなことはない!」と否定するが、夏夜の冷ややかな視線が突き刺さる。
そんな中、如月はゆっくりと板野に近付くと、視線を合わせるためにしゃがみこんだ。
そして板野の目を見て彼は言った。
「あんたが作った炒飯を食わせてくれ」
板野は目を丸くしていた。
「久しぶりに……作ってくれなんて頼まれるなんてな……」
「なんつーか……自分でもよう分からん。だが炒飯が無性に食いたくなったのは事実だ」
如月の一言で、板野の表情に若干明るみが差した。
貴家 衿花
も板野のそばにしゃがみこんだ。
「私もネットを検索して事情は調べさせてもらったわ。こんな事して、馬鹿みたい。そんなことよりもっと美味しいチャーハン作ってお客さんに美味しいって言ってもらえば良いじゃない?」
いささか言い方はキツいが、まさに正論であった。
「風評被害なのか、それとも本当に酷いのか……、そんなの、実際に食べたお客が出す結論よ。本当は美味しいんでしょ?」
「あ、当たり前だ! チャーハンは俺の魂だ!」
豪語する板野。
そこへ薄野がペットボトルに入った水を差し出した。
「まぁこれで飲んで」
薄野のろっこん『天水分』で水を販売する自動販売機を召喚。
板野へ水を飲ませて気分を落ち着かせようと試みた。
これがかなり効果的で、半日中、シーサイドタウンを駆け巡っていた板野にとってはまさに恵みの水であった。
「ありがとう、お嬢ちゃん……。お嬢ちゃんも超能力持ってたんだな?」
「ろっこんというんですよー。ここにいる人たち、ほとんどがもれいびっていう超能力者ですー」
薄野はテオのことやもれいびのことを簡潔に説明した。
板野は単に神魂への知識が不足していた。
だからこそ、追ってくるもれいびたちを警戒していたのだ。
「面目ねぇ……。怒りで周りが見えなくなっちまってたようだ……」
しょげる板野。
「おっちゃん……、折角美味しい炒飯作る人が……、こんな真似したらアカンて。もう一度やり直そうや」
「奈々美の言うとおりだ! というか、お客が来ないだけでこんなくだらない真似しないでもっと美味しい炒飯を作る向上心を忘れるな!」
鍋島と赤羽の幼馴染コンビも板野の説得に回った。
風雲児は男泣きしていた。
「バッカヤロウ! あんたのチャーハン愛は確かにわかる! あんな嫌がらせ受けた後だから尚更食べてもらいたいのかもしれない! だけど、食い物は好きな物を好きな時に食べるから美味しいんだ! そんなろっこんに頼って食わせるなんて、そんなの食い物への……チャーハンへの冒涜だ!」
板野は中華鍋で頭を殴られたかのような衝撃を受けた。
「俺が……間違っていた……」
肩を落とし、すっかり意気消沈する板野。
ここで、八神は真摯な態度で板野に告げた。
「チャーハンが食べたいのです」
差し出したのは、『日本海』の店前の写真。
そこには、
山田 勘三郎
や
八十八旗 信彦
、
塔尾 松生
、
篠崎 響也
が写っていた。
「彼らはあなたのチャーハンを心待ちにしているお客です」
「客……だと……?」
信じられない、という顔をする板野。
「本当に美味しい料理なら冤罪なんて吹っ飛ぶだろう。無理に他人の心を捻じ曲げなくてもいいんです。それとも、自分の料理に自信が無いのか?」
「そんな訳無いだろう!? でも、腕だけあっても食いに来てくれなかったんだ……!」
そこへ
桜庭 円
が口を挟んだ。
「だからろっこんで中高生へ復讐を? 自分のチャーハンを食べてもらいたくて?」
「……そうだ! 大勢がチャーハン好きになれば、誰かしら俺のチャーハンを食べてくれると思ったんだ! でも誰も来てくれなかった……!」
遂に声を上げて泣き出す板野。
桜庭は静かに板野に語り掛けた。
「気に入らないなぁ……。味で客を黙らせるじゃなく、ろっこんで復讐かー。何をやるにしても、批判は付き物だよ。板野さんが間違ってないのなら、自分のチャーハンを信じているならさ、味で客を取り返すしかないって解ってるんじゃないの?」
それとも何処か自分の腕に不安があった?
桜庭の言葉に、板野は何も答えない。
しばらくの沈黙のあと、板野はポツリと一言だけあった。
「……本当は、俺のチャーハンが不味いからみんな来てくれないんじゃないかって、不安だったんだ……」
「板野さん、俺は貴方の能力にかかってない。だけど貴方の料理が食べたいんだ!」
八神の熱意ある要望。
板野はその熱意に勇気付けられた。
「本当に、チャーハンを食ってくれるのか?」
「「勿論!」」
ほとんどの者たちが口を揃えて答えた。
「……ありがとう!」
板野は泣き崩れた。
「というわけで店主」
旅鴉が締めに入った。
「ろっこんなぞ使わなくとも君の炒飯を待っている客がいるのだ。怨恨は何も生まない。ちなみに、学生の書き込みは炎上したよ」
ログを印刷した用紙を板野に見せる旅鴉。
「何、風評被害なぞ炒飯で黙らせれば良いさ」
板野は何度も涙を流しながら頷いていた。
この瞬間……、寝子島に訪れたチャーハンブームは唐突に終わりを告げたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月09日
参加申し込みの期限
2015年04月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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