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入口の自動ドアが開く。制服姿の
椿 美咲紀
と
八神 修
がおしゃべりをしながら店にやってきた。ふたりは目的の本が決まっているようで、1階のフロア案内を眺めた後にエスカレーターに向かおうとする。
(ん? あのセピア系の装丁……最年少受賞で話題になったミステリー小説だよな。今日が発売日だったか)
「シュー君。置いてきますよー」
「椿、気になる本が――」
修が長居しそうな雰囲気を察して、美咲紀がピッと人差し指をたてる。
「ダメですよ~、シュー君。
本屋は魅惑の魔宮なのです。目的フロアへ素早く移動しないと色々と危険なのです。色々見るのは、ひとまず目的のものを買ってからにしましょ」
「それはそうだがミス研の血が――あ」
「はいはーい。前もそんなこと言ってましたからねー」
美咲紀は修からひょいと本を取り上げて元あった場所に戻すと、修の背中をぽんと叩いて歩くように促した。
(……本の帯だけでも読みたかった)
修は後ろ髪をひかれながら話題の新刊コーナーを後にした。
美咲紀と修が向かったのは平安期の古典のコーナーだ。美咲紀は紫式部日記を手に取り、中身を見てにやりと笑う。
「今も昔も女子の楽しいことは変わらないのです。美形の青少年に萌えたり妄想したり、みんながどー過ごしてどー思うかワチャワチャ喋るのが面白いのですよ」
ふん、と小さく鼻を鳴らす美咲紀に修は苦笑した。
「一家言あるんだな」
「昔のSNS文化に心が躍るのです」
「男が女のふりをしていた、とは聞いたことがある。美醜の基準はだいぶ現代と開きがあるけどね」
「ふふ。いいんですよー、現代と同じじゃなくても。
……よし。今日は枕草子の現代語訳を買うことにします。時代背景なんかも書かれてるやつが欲しいですねー。ああ、平安時代なら竹取物語も面白そうです。竹取物語の興味深い点のひとつにかぐや姫の罪がはっきりと記載されていない所があって、ここに想像の余地がとても働くんですよ! 例えば――」
「(お。あのポスターは)なるほど」
修がミステリーフェアの宣伝ポスターを見つける。店の目立つ場所に張られていた。
「濡れ衣を着せられたから人間不信に陥ってる説に、恋をすること自体が月では罪なので求婚を断ることが罰にあたるという説もあるのですよ。そもそも、かぐや姫のモデルと言われる――」
「(あとで撮影してねこったーにでもアップしようかな)流石に詳しいな」
「ぺらぺらー。うんぬんかんぬんー」
そして10分後。
美咲紀の目当ての本が見つかったのをきっかけに、ふたりは医学書のコーナーに向かった。専門的な分厚い本に、医療関係の月刊誌などが並んでいる。一般の人には縁遠い内容が中心だ。
「医者になるかはともかく知りたいことはたくさんあるんだ」
修は臨床専門書や論文集を手に取った。神経変性疾患について調べているようだ。
「むー。難しい用語ばかりでさっぱりですよ」
美咲紀は修の読んでいるものを目で追ったが、すぐに興味を無くしたらしく漫画の説明が入った救急対応の本を読み始めた。
「待て、美咲紀。神経科学や脳科学は俺達の生活にも密接な関りがあるんだ。興味を持ってもらうには……この精神科医原作の心理学漫画が面白いぞ!!」
「ん? 『異性の気をひく神経科学 ~最も一目ぼれしやすい年齢は14歳~』……。ほう、ほう」
目は口ほどにものを言う。美咲紀の視線に修はたじろいだ。
「この原作者は医学を親しみやすい視点で解説することに定評があるんだ。テレビにもよく出ているから、美咲紀もとっつきやすいと思ったんだ。決して不純な動機で読んだわけではないぞ」
「オッケーです。そういうことにしておきますです。
ふむふむ。恋愛系のネタが多くて面白いですねー。お昼に友達と一緒に読むのも楽しそうです。その本も買っていきましょう」
「あ、ああ。興味を持ってくれて嬉しいよ。専門書はこれくらいでいいか……俺の買い物はこんなところかな」
「レジはあっちですねー。あ、千堂さん!」
「あっ、椿さん。いらっしゃいませ」
レジに立っていたのは美咲紀と同じクラスの結である。ネームプレートには研修中と書かれていた。
「俺から先に会計でいいかな。カード一括でお願いするよ。本はいつもの住所に送ってくれ」
「かしこまりました。少々お待ちください、ええと」
「急いでないからゆっくりやってくれ」
「あ、ありがとうございます」
結が控えめに笑顔を見せる。冬子に教わりながら修と美咲紀ののレジ操作と宅配作業を終わらせた。
書店を出る前にポスターを撮影し、修が美咲紀に話しかける。
「疲れたろ、美咲紀。ケーキでも食べていかないか」
「わーい! カフェに行くです。レアチーズケーキ食べたいのです。今日は紅茶の気分ですねー」
「了解。近くにいい店があるから案内するよ。チーズケーキの種類が豊富で味も評判なんだ」
シマリス書店の自動ドアが左右に開く。
「面白い本に、美味しいケーキ。幸せなのです♪」
美咲紀が白い歯を見せて笑った。
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あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
こんにちは。相馬です。
今回はご参加いただきありがとうございました!
シマリス書店、楽しんでいただけたでしょうか?
またお会いできたら嬉しいです。ではでは!
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担当ゲームマスター
相馬 円
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月04日
参加申し込みの期限
2017年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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