【体育祭】フリーダム！ネココー流応援合戦～黒猫組サイド｜リアクション

【体育祭】フリーダム！ネココー流応援合戦～黒猫組サイド

「応援合戦も、いよいよ最後の出し物となりました！最後を飾るのは、白猫組有志によるチアリーディングです！」
　グラウンドにアナウンスが響き渡った。
「皆、頑張るデス！最初にアイデアを出したので一応リーダー張らせてもらうデスが、チアは皆で一丸となってこそデスからね！」
　チアリーダーたちを引っ張るのは、マリナ・Ｍ・マディソンだ。猫耳と猫尻尾、ミニスカートとアンダースコートがお揃い。足には、マリナはタイツ、ほかのメンバーはハイソックスを履いている。いずれも白色だが、尻尾につけたリボン、そして手に持つポンポンの色がそれぞれ違う。
　リーダーのマリナは、黄色。
　雨寺凛は、朱色。
　エヴァ・ブランシェは、黄緑。
　恵御納夏朝は、青緑。
　エリューシア・セリアンは、紫色。
　北原みゆきは、青色。
　久良木優菜は、橙色。
　薄野五月は、山吹色。
　常闇月は、藍色。
　初島優は、緑色。
　そして、ロベルト・エメリヤノフは、赤色。
　すべて、虹に含まれる色だ。体育祭のテーマ「虹」に合わせて、並ぶと虹色になるように配色した。
「流石に本番前は、ドキドキしますね……」
　エリューシアが口を開くと、エヴァが答える。
「大丈夫ですよ！あれだけ皆で頑張ったんだもの、きっといい結果が残せると思います！私、ダンスなんて盆踊りくらいしか経験なかったけど、打ち合わせ通りやればなんとかなると思ってます！」
「そうですよ！私は皆の前で何かを披露することは、軽音のライブで慣れてるから緊張してません。エリューシアセンパイも同じだと思います！」
　凛にも勇気づけられ、エリューシアは微笑んだ。
「そうですね、いつもとは違うけれど舞台であることには変わりありませんからね。少し、落ち着きました」
　ピアノやヴァイオリン、ハープを得意とする彼女は、本来なら舞台度胸も持ち合わせているのだ。

「でも、皆様のチア姿、可愛いですねー」
　周りを見渡して五月が言う。チームで運動をするときは危険なので、今は眼鏡を外している。裸眼でもそれほど視力が悪いわけではない。
「……お二人もよく似合っていますね」
　月が横目でちらりと女装組の方を見る。
「え、そうかな？」
セミロングのウィッグをつけた優は可愛らしい感じ、赤毛ハーフアップのウィッグをつけたロベルトは綺麗な感じ。どちらも完璧に役に入り込んでいる。
「男子の皆様も、とてもよく似合っていますよー」
　五月の言葉もお世辞ではなさそうだ。
「言われなければ気づかないかもしれません」
　月も同調する。女性陣からお褒めの言葉を貰い。まんざらでもない様子の女装組だった。