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ご利益のある霊験あらたかなアルパカさん
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【ご利益】
日付も変わっていた昨夜の出来事。
綾辻 綾花
は昨日の睡眠不足もなんのその。早速学校を終えて、またたび市動物園のアルパカエリアを訪れていた。
そこには、敷地を区切る柵を良識の範囲でのぎりぎりまで立って、中の様子を見つめて何か探そうとしている少女の姿があった。
「おや、綾辻さんではありませんかー」
「そ、その声はアルパカ仮面さん……!?」
昨日までの事変やその他でアルパカ仮面を知っていても、中の人物が
薄野 五月
であるという、その両面を知る者は極めて少ない。
「先程からフーちゃんを探してるのですが、なかなか見つからないのですー」
その瞬間──五月のその声を聞きつけたかのように。
遠くから1匹のアルパカがスキップするようにこちらに向かって突進してきた。
「あ、フーちゃん来ましたよ!」
そして綾花の言葉に二人の目の前でぴたりと止まる。
アルパカが尻尾をピィンと前に立てた時には、嬉しくて仕方が無い時のポーズ。
そのポーズのまま二人に何とか寄り添えないかと柵の向こうで四苦八苦しているフーちゃんを何とかなだめながら。
「どうやら……ご利益に同じ事をお願いしたようですね」
「そうですねー。嬉しい限りですー」
“フーちゃんと仲良くなれますように”
二人は、顔を見合わせて心から嬉しそうに微笑みあった。
旧市街のとある雑貨屋さんにて。
「はぁ、今日もお客さんは来ませんねぇ……」
やはりアルパカにご利益を求めるのは無理があったのではないか──そんな昨夜の事を思い起こしながら、
天動 記士郎
はぼんやりとレジカウンターに座り思わず深くため息などをつく。
──その瞬間、来客を告げるドアに付いている鈴が鳴った。
記士郎は慌てて身を起こし、お客さんを迎え入れる。
その客が、しばし店を逡巡した後、「これをください」と持ってきた物は、
「アルパカ……?」
記士郎の呟きに、お客さんの方が不思議そうな顔をする。
それは、小さなアルパカの置物だった。こんなものをいつ仕入れただろう? そう思いつつも、張った覚えの無い値札通りの金額をレジに打ち込み、会計を済ます。
「これも『ご利益』というものなのでしょうか……?」
答える人こそいないものの、このお店で置物などの実用性の低い雑貨が売れるなどという事は殆ど無く、そしてそれはとても有難く。
記士郎は心の中で、あの光り輝くアルパカに心から深く感謝した。
欠食青年、
樋野 秀吉
はお腹を押さえて歩いていた。
むしろ、正確にはお腹というより胃と言った方が正しいかも知れない。
秀吉は、空腹で仕方なく歩いていた。
座っているよりも、立って歩いていた方が空腹が紛れるような気がしたからだ。
もちろん、理性では歩いた分だけお腹がすくのは分かっていたけれども、それが出来ない程に秀吉は空腹だった。飢えていた。
「……!!」
そんな最中で、旧市街をゾンビの如く歩いていた彼の目に入ったのは、「1500円が食べきればタダ!!」という巨大ラーメンのポスターだった。
フーちゃんの「ご利益」を思いながら、秀吉は急いでお財布の中身を確認した。お財布の中は空っぽだが──正直、負ける気がしない。
「……!!」
声にならない歓喜の声あげて、店に飛び込んだ。秀吉が本気で泣きながら食べて完食したラーメンは、まさに天国の味がしたという……。
授業中に、
八神 修
は何となくフーちゃんの事を思い返していた。
授業の内容に集中しなければと思っていたが、それが中々頭から離れない。
「(あれから、フーは元気だろうか。神魂が悪い影響で残っていなければ良いのだが……)」
そんな不安も、合間の休憩時間でねこったーを覗いてまたたび市動物園の呟きを目にし、無事アルパカが戻ってきたと見て安堵する。
「(そう言えばご利益があるとか言っていたな……)」
そう思いながらも、何も起こらない帰り道。曖昧な期待はすぐに捨てて、帰り道の街中を歩いていた時の事だった。
「あ、修くん!」
その声に、驚いたように振り向いた。
視界の先には、彼の想い人の姿──
「あおい! どうしたんだ?」
さり気なく聞いて見たつもりでも、胸の高鳴りは隠せない。
七夜 あおい
は丁度夕食を作る為の買い物をしていたらしい。
「荷物持ちで良ければ、是非やらせて欲しい」
進言し、手伝うことに躊躇いはなかった。
そして、フーちゃんのご利益に、修は心から感謝した。
一日の終わりの夜。
「フーちゃんの一件も落ち着いて何よりですー」
「全くだよ。大変な目に遭った」
蕎麦屋「すすきの」の看板娘、
薄野 五月
が、
御剣 刀
のテーブルの上に注文した鴨南蛮を置いていく。
お店はこの時間でも急がしそうで長く落ち着いた会話は出来ないが、五月は動物園に行って来て実際に見て元気そうだったとのこと。
あれからねこったーにも、ネットニュースにも「アルパカが戻った」という内容以外流れてこない。
これならばきっと大丈夫だろう。
「お、今日は鴨肉が多い気がする」
これは得したかな、とちょっとだけ思ってから。
「あっこれがご利益か、やるなフーちゃん」
改めてフーちゃんの「ご利益」の事を思い返して。
「いただきます」
刀はこの騒動そのものにけりをつけるように、一気に目の前の鴨南蛮をすすり始めた。
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あとがき
担当マスター:
冬眠
ファンレターはマスターページから!
参加して下さった皆様、こちらまで最後まで読んでくださった皆様、有難う御座います。この度、MSを努めさせて頂きました冬眠と申します。
らっかみ!は体育祭一色だというのに、「ふと思い浮かんだ」という理由で光り輝くアルパカを執筆するという、本当に運営様には頭が上がらない状態です。
この度は、当方の身体管理がなっていないせいで、皆様に個別コメントをお送りするのが困難となりました。
その為、今回はこちらの全体あとがきのみとなっております。誠に申し訳御座いません。
もし宜しければ、ご感想等御座いましたら、コメントページ・ダイアリーへと向けて頂ければ幸いです。必ずや次への糧とさせて頂きます。
それでは、この度はご閲覧頂きまして誠に有難う御座いました。また機会が御座いましたらお会い出来ましたら、この上ない幸いで御座います。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月23日
参加申し込みの期限
2014年12月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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