this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ご利益のある霊験あらたかなアルパカさん
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
つぎへ >>
【ソレは未知との遭遇】
「うそッ! まだ捲けない!」
神薙 焔
は焦っていた。フーちゃんをただのアルパカだと思い油断していた。無論アルパカではあるのだが、神魂効果を侮っていた。
焔は「ひと」で、もれいびでもなければ神魂効果も良く分からない。
しかし「寝子島では異常現象は日常茶飯事」──この一言が全てを片付けてきた。
そんな焔も、現状においては薄々ながらに気がつき始めてきた。
「(あれ? 別にフーちゃんを捲くのが目的じゃなかったわよね……?)」
焔のマウンテンバイクのテクニックにおいては、崖まで上る事自体は問題ない。
──問題は、その後ろをぴったりとフーちゃんが追いかけて来ているという点で。
「これは、困っ──……え?」
ほんの少しの思案。それが焔にとっての命取りとなった。
タイヤが大きな石に乗り上げている、しかもその先にはガードレールが引かれた崖っぷちが──
「──!」
声にならない悲鳴が上がる。
そして、後ろからは迫りくるフーちゃん。もはや絶望的だった。
激しい音がして、フーちゃんがぶつかり、そのまま崖の外へと大ジャンプ。
数秒後には落下して自分の血まみれ死体を想像してしまった焔であったが、その衝撃がなかなか来ない。
焔がうっすらと瞳を開けると、そこは海を遥か下に赴く空だった。
混乱の余り体勢はもみくちゃ。気がつけば、焔が後ろにいたはずのアルパカのフーちゃんを抱っこしている。
「あたし、飛んでる!?」
<現在のアルパカさんの神レベル>
全身発光度:Lv4→5
神々しさ:Lv3→5
毛を触った時のご利益度:Lv2→5
遭遇時、頭部からの後光:Lv5
「フーちゃんが助けてくれたのね」
「フーンフーン」
フーちゃんはのんびり歩いている時と同じ口調で鳴いている。
そして、その光景は急いで浜辺に下りて来た面子にもはっきり見えていた。
それは月に浮かぶ影としてはっきりと皆の目に焼きついた。まるで、どこかの映画を髣髴とさせるスケールの大きさで。
そしてアルパカを抱っこした焔が海面を濡れる事無くマウンテンバイクが滑り、無事砂浜に着地した。
「大丈夫か! 神薙!」
慌てたように
八神 修
が声を掛ける。
「うん、フーちゃんに助けてもらっちゃった」
その場の皆がほっとする。
そこでやっと「今世紀最大の終わりが──!」等を叫びながら見守っていた秀吉のろっこんが切れて、やっと我に返った。急に鳴り出したお腹の音と共に。
空腹で立つ余裕も無く、ほふく前進でフーちゃんに近づいて、彼は僅かなモフ毛に震える手で触れて呟いた。
「な、なんでもいいからお腹いっぱい食べたいっス……!」
そう告げて、彼はその場にこと切れた……。
「……るいり、ふーちゃん触れてない……」
半分泣きそうな潤んだ瞳、震える声で、
劉 瑞麗
は先程駄目だと告げた
御剣 刀
を必死に見つめた。
「……普通のアルパカは触ってもご利益なんてないんだからな」
周囲の殆どが全員触っていて、いたいけな少女だけが触っていないというのは流石に酷い。刀は一度改めて言い聞かせて瑞麗に背中を向けた。
「るいり、触れる!」
喜びのあまり急いで駆け出しながらアルパカの側へ。
しかし、瑞麗はアルパカに触るのが人生初だ。先程、唇がめくれ上がっているのも目撃してしまい、つい噛まれはしないかとどきどきしてしまう。
「大丈夫だよ、るいりちゃん。私が抱っこしていてあげる」
洋美は、体力的に一時しかもたないだろう事をもどかしく思いながらも瑞麗を抱き上げてあげた。
「るいり、これでふーちゃんの背中、触れる!」
瑞麗はフーちゃんのさわさわの毛をもふもふ触って、その暖かさと柔らかさをひしと感じながら。
触れている間、必死に願い事を念じた。
「(胡麻団子、いっぱい食べられますように。
叔叔と洋美がずっと仲良しでいますように)」
願い事は「ご利益」の域を出ないだろうが、光るアルパカが現にこうしている以上、間違いなく叶うことだろう。
そして、一生懸命願い事をしている瑞麗の姿を見て、洋美は小さな少女が何を願っているのかはすぐに分かった。
「……参ったなぁ、本当に私が願うことなくなっちゃった、ありがとう、るいりちゃん」
抱え上げていたのを降ろせば、不思議そうな顔をする瑞麗の頭を、洋美は幸せそうに軽く撫でた。
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ご利益のある霊験あらたかなアルパカさん
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月23日
参加申し込みの期限
2014年12月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!