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黒くて毛むくじゃらの憎い奴
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●集うもの達1
その日の放課後。
葉桜ならぬ禿桜になりつつある桜の木の下に数名の学生が集まり始めていた。
示し合わせたというわけではなさそうだ。どうやら、たまたまその場に居合わせただけのよう。
ある者は好奇心のままに。
ある者は写真を売り込むために。
またある者は退治のために。
深刻な表情で桜の木を観察するのは1年1組、生物部部長の
屋敷野 梢
だ。
彼女は校長の虫刺されの跡から、怪物の正体が毛虫に違いないと踏んでいた。
桜の食害の跡のみならず、枝への毛虫の密集具合からも、異常発生と理解するべきだろう。
生態系のどこかに歪みがあるのだろう。毛虫に罪があるわけではない。
だが、これほどの量ともなれば駆除するべきだというのは理解できた。
しかし生き物を愛する彼女には人間の都合で駆除されようとしている毛虫が不憫にも思える。
今も残り少ない桜の葉を食む毛虫を見上げて逡巡している間に誰かの足音が近づいて来た。
駆除の必要性は感じながらも決心の付かない梢は、一旦物陰に潜み様子を窺う事にした。
『黒くて毛むくじゃらねぇ…。絶対普通じゃない。さっさと正体突き止めてなんとかしなくちゃ!』
次いでやってきたのは額にサングラスを跳ね上げた、かなり長身の少女、5組の
坂下 汐音
。
万が一のために用意したのは殺虫剤と護身用に持参したゴルフクラブ。
彼女は怪物について、おおよその予想がついているようだ。
『妖精よ、私に力を!』
汐音が心の中で念じると、感覚が研ぎ澄まされ意識が周囲に広がっていく。
彼女のろっこんは自らの五感を強化するものだ。
遠くから風が運んで来た花の匂いが感じられる。
クラブ活動を始めた運動部員の声がすぐそこから聞こえているように聞き取れる。
空気を掴むと弾力すら感じる。
そしてその目が捉えたのは、葉もまばらな桜の枝にびっしりと張り付く毛虫。
事前に仲間を集めておかなかった事を少し後悔しながらキョロキョロと辺りを見回す。
「私1人じゃちょっと無理かも…」
あまりの数の多さに思わず溜息を吐いたとき、背後から近付く足音に気付く。
「よろしい、ならば駆除戦争だ!」
殊更冷静だが、妙な熱を帯びたその声に汐音が振り返る。
そこには大きなタンクを備えた噴霧器を背負い、液体殺虫剤を何本もベルトからぶら下げた重装備の学生。
同じクラスの
八神 修
だった。クラスでは普段から冷静沈着な物腰で知られているが今日は何かが違う。
「証言が正しいならスプレー式では火力不足だ。駆除のためにはこのくらいの量は必要だろう」
修は虫が嫌いだ。腹で呼吸するなど許容出来ん。気持ち悪くて仕方が無い。
生理的な好き嫌いというものは当人にはどうしようもないものなのだ。
桜の木を見上げる顔にはあからさまな嫌悪感が如実に現われていたが、装備の割には冷静な口調だった。
「坂下も使うといい」
修はマスクを手渡すとすぐにでも噴霧を始めそうな勢いだった。
「ちょ、ちょっと待って!」
汐音が慌てて制止する。マスクの装着がまだだった事は言うまでもない。
汐音にとって強力な助っ人であることは間違いなかったが、どうにも心許ない。修の目には暗い光が宿っていた。
ひとまず修を落ち着かせつつマスクを付ける汐音の耳に話し声と足音が聞こえてきた。
「来年のお花見のためにも頑張らなきゃだもん。逃げたいけど真央ちゃん逃げない~。でも虫嫌い虫嫌い…」
「おれも毛虫嫌いなんだよね。だって野菜食べるから!」
現われたのは、体育科の
後木 真央
と、1組の
納 十一
。
二人は大量の毛虫の話を聞きつけ、退治に来る途中で一緒になったらしい。
小柄な真央は手に缶スプレー、長袖ジャージ姿で準備万端。
虫からは逃げ出したいくらい嫌いなのだが、来年も花を咲かせて欲しいと勇気を振り絞って来たのだ。
トレードマークのハチマキを靡かせる十一はジャージ姿でタンクを背負い、手には柄杓を持っている。
毛虫大量発生の噂を聞きつけ、毛虫退治にやって来たのだ。
タンクの中身は農園を営む祖父秘伝の退治薬だ。
農園で育てた激辛唐辛子を刻んでお酒と練ったものである。
普通は水で10倍に薄めて使うらしいが今回は2倍だ。
なんとなく凄そうではあるが本来、忌避剤として虫除けに使う物であって殺虫剤ではない。
蓋をしても尚ツンとくる臭気に鼻を突き刺され悶絶する汐音。
鋭すぎる感覚というものは時として自らを傷つけるものだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天晴壱旗
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月19日
参加申し込みの期限
2013年02月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年02月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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