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【体育祭】ネココー式借り物競争 ~黒猫組サイド
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【カラクリ仕掛けの館】
ちりりりん、併走する二台の自転車。乗っているのは、黒猫組の二人。
マイ自転車のペダルを漕ぐ
屋敷野 梢
は、星が丘の目的地への道をたどりつつ、隣を行く
十文字 若菜
へ言いました。
「ネットの口コミを調べてみたら、載ってましたよ、
ドムス・エクス・マキナ
。ちょっと有名みたいですねー」
「うん、実は私も気になってたんだよね。不思議なお店があるって……あ、あれじゃないかな?」
こちらはお友達からのレンタル自転車。快く貸してくれた友人に感謝を心の片隅に、若菜は梢の横顔の向こう、奇妙な館の外観を指差します。
美しい星が丘の街並みの中にひっそりと、けれど確かに自己主張して止まない、特異な建築物。
『Domus ex Machina』。やがて正門の前へとたどりついた二人が目にした看板には、そう書かれておりました。
「素敵な建物……」
呑まれたように、若菜はぽつり、つぶやきます。
異質ではありながら、けれど醸し出す空気は、荘厳。だからこそ、高尚な星が丘に佇むその館は、周囲の景観へ溶け込んでいるようにも見えました。
早速入ってみよう……と、うなずきあったところで。
「……よっと! 着いたデスっ」
「きゃあ!?」
空中から、ずしゃっと重々しい音を立てながら、二人の目の前に着地したのは、白猫組の
マリナ・M・マディソン
でした。
塀の上を、屋根から屋根を跳び、走り抜け、自らの足のみで自転車へ追いついた彼女。自ら『正義のサイボーグ』を自称するだけありまして、まさに鉄人のごとき走りっぷりです。
黒猫組の二人にとっては、ライバル出現!
「むむ、これはうかうかしていられませんよ、十文字さん」
と、梢は言うものの。お目当てのカラクリ人形を始め、貴重な品々が展示されているということですし、あまり騒がしくしてしまっては、迷惑になってしまうかも知れません。
そんなところが気になった若菜は、
「とりあえず……あなたも、一緒に入ろっか?」
「ハイ! 一時休戦デスね」
マリナの人懐っこい笑顔にうなずいてから、黒塗りの扉の前に立ち、精緻な薔薇の細工に囲まれた獅子の頭を模ったノッカーを、かつん、かつん。二度鳴らすと……やがて。
三人の前で、ゆっくりと、扉が開いていきます。
「おお……これは、圧倒されちゃいますねー」
流れるオルゴールの音色。満ちるオレンジ色の明かり。
店内に安置された、多種多様な展示物。巨大な天球儀。からくり仕掛けの人形たち。ぎっしりと歯車が詰め込まれた、ガラスケースの奇妙な箱。
それらを目の当たりにして、梢はほうと、感嘆の息を漏らしました。
するりと奥から現れた店員さんらしき人物に、若菜は頭を下げてから、さっそく用件を申し出ます。
「体育祭の借り物競走で、こちらの品物がお題になっていて……カラクリ人形が必要なんです。お願いします、少しの間だけ、貸してもらえませんか?」
「デリケートな機械だというのは、分かっているデス。ちゃんと注意して扱うので……だから、お願いするデス!」
「私も、よろしくお願いしまーす!」
続いてぺこり、マリナと梢が頭を下げました。
しばし。店員さんは品定めをするように、三人を、じっ……と見つめてから。
「……良いんですか!? ありがとうございます! はい、くれぐれも気をつけて運びますので……!」
事情を汲んでくれたのか、了承してくれました。
ぱ、と表情を明るくした彼女たちの前に、ことりと置かれた、三体の人形たち。いずれも精密な内部構造を持つ、希少な品々です。室内に数ある人形たちの中から、お題の『勝手に動くカラクリ人形』に添ってチョイスしてくれたようで、どういう仕組みか分かりませんけれど、人形たちは触れずともカタカタ、小さな動作を繰り返しています。
「それじゃ、私は……この子をお借りしますね」
「責任を持って、この子をお借りするデス! サンクス!」
若菜は、手に弓を、背中に矢筒を背負った子供の人形を。マリナは、ブリキで出来たロボットのような人形を。
残った一体、着物を纏った美しい人形を、梢が手に取ろうとした……その時でした。
ぴょいん、ぴょいん。ぴょいんっ!
「え、あ、ちょっとー!?」
突然、カラクリ人形たちがぴょいんっと床へ飛び降りて、たったかたったか。軽快にそこら中を走り回り始めました……『勝手に動く』とは言ったものの、これはちょっと、勝手すぎる!
「ま、待ちなさーい!!」
「た、大変。捕まえないと……!」
慌てて追いかける三人。
逃げ回る人形を、若菜と梢が追い掛け回すのを尻目に。マリナが一足速く、ブリキの人形をはっしとキャッチ!
「ごめんなさいデス、手伝ってあげたいデスけど……私も白猫組の皆のために、負けられないんデス!」
「ああっ、ずるいですよー!?」
そそくさと退出していく、マリナをよそに。梢と若菜はしばらくの間、活発に動き回る元気な人形たちに、翻弄されてしまいました。
「はぁはぁ……や、やっと捕まえられたね」
「か、勝手に動くにも程がありますよ……!」
上がった息が収まってきたところで、梢は改めて、ようやくにして腕の中へと収まった人形を、まじまじと眺めます。こんなにも複雑な動きをする人形ですし、中身はさぞ精巧で、本当に希少な逸品なのでしょう。
人形たちに限らず。周囲を見回してみますと、ここに展示されているありとあらゆる物の全てが、大切に、大切に……愛情を持って扱われているということが、梢にも、ありありと伝わってくるのです。
「……梢ちゃん、どうかした?」
「う~~~ん……!」
若菜が尋ねると、梢は何やら、考えを巡らせて。
しばし思考した後、意を決したように、言いました。
「よし! 人形をお借りするのは、止めておきます!」
「ええ!? ど、どうするの? 借り物競走は……」
「何とかします! それに、こんな精密な人形を持って自転車を飛ばしたり、トラックを走ったり……ちょっと不安ですし。私って、良く転んじゃうんですよねー」
梢は店員さんへ、ありがとうございました! ともう一度、厚いお礼を述べてから、心配そうな若菜へ明るい笑顔を見せますと、
「大丈夫、勝負は捨てませんよー! 考えがありますから……十文字さんは、先に戻っていてください」
「う、うん、分かった。それじゃ、学校で会おうね」
布で人形をしっかりと包み、自転車の前かごへ。慎重に自転車を走らせていく若菜を見送ると、梢もまたマイ自転車へまたがり、行動を開始します。
「さてさて、ここからは大バクチですねー。ヒーローとなるか、戦犯となるか……」
何やら不穏そうな言葉をひとつつぶやきまして、梢は旧市街を目指し、一心にペダルを漕ぎ始めました。一体彼女、どこへ向かい、何をしようとしているのやら……!?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月22日
参加申し込みの期限
2014年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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