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【体育祭】ネココー式借り物競争 ~黒猫組サイド
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【彼らの輝き ~その4・ラストスパート!】
プリン班の最後を飾る、一般参加枠の二人。バケツ豆乳プリンの発信元たるお豆腐屋さんの店主、
西野町 圭吾
! 小さな発起人、
小島 海美
!
圭吾の押す台車には、二人分の巨大プリンと、それを抱き込むように支える海美が乗り込んでおりまして、
「プリン、しっかりおさえとくからね!」
「うん、よろしく頼むよ、海美ちゃん」
がらがらがら、圭吾は台車は勢い良く押してトラックを走り、その上で海美はにこにこ、楽しそうな笑顔。何だか微笑ましい光景には、先ほどまで不毛な対立構造を展開していた観客たちも、思わずほっこりなのです。
と。優しい海美ちゃん、ただ乗っているだけなのが、申し訳なく思えたのでしょうか? おとうふやさんのおじさんのため、自分に出来ることは何か無いものかと、くるくる考えを巡らせます。
(わたしもおじさんのために、おやくにたたないと! 何ができるかな……あっ、そうだ!)
ぴーん、と何かを思いついた海美。
そう、少しでも荷物を軽くして、おじさんの負担を軽減するため。今、彼女に、出来ることがありました。
ぱくり、ぱくぱく! 海美は、豆乳プリンをぱくぱくぱくと食べ始めました……スプーンとかそんなものはありませんもので、素手で!
(ちょっと手がべちゃべちゃするけど、おぎょうぎわるいけど。おじさんのため! せにはらはかえられないの!)
それは先ほど、同じプリン班の彼が敢行した、あの大胆不敵な奇策に似ておりました。考え方が似てるんでしょうか、二人。
「あれ、何だかちょっと、台車が軽くなった……?」
おかげで圭吾も、スピードアップ! 海美の作戦は、確かに効果を発揮しているようです。
ただし、この作戦には、致命的な弱点がひとつありました。
「ど、どんどん台車が軽くなってく? これは一体……って、海美ちゃん!? 海美ちゃーん!?」
「…………プリン、おおすぎ……ひとりじゃ、たべきれない……」
海美の小さな身体に対して、あまりにも相手は、巨大に過ぎたのでした。美味しいプリンですけれど、見ればかなりの体積が減っておりまして、お腹はもーパンパン!
ついでに、がたがた揺れる台車の上で、これほどの量を食べたものですから、
「き……気もちわるい……」
「も、もうすぐゴールだから! 耐えて! 頑張って、海美ちゃん!!」
ずどどどどっと更に勢いを増した台車は、ひたすらにゴールへと向かいます……早く! 早くしないと、大変なことに……リバース的な意味で!
「これは、普通に乗るのは無理だよねぃ」
細めた目。柔和な佇まいの裏側で策を練るのは、
呉井 陽太
!
緑と白の三輪車は、高校生男子の陽太には当然小さく、これを生かしつつトラックを走るのに、陽太は一工夫。ピンときた閃きを実行に移してみますと、
「お……これなら何とか。よーし、行くよぅ」
後部に付いたステップに片足を乗せ、もう片方の足で地面を蹴って進むキックボードスタイル! これならどうにか、彼をゴールまで連れて行ってくれそうです。
足を蹴り出すたび、しゃーっ、しゃーっと加速する三輪車。
ナイスアイディア! かと思われた、陽太の走法でしたけれど……意外とこれが、
「……ちょーっと、辛いわーこれ」
ステップに足をかけ、上体を前のめりにしつつハンドルを握る極端な前傾姿勢による負担が、ダイレクトに腰を直撃。結構シンドいのでした。
腰の鈍痛に耐えながら、半ばほど進んだところで……陽太はけれど、自分のそんな苦労にも引けを取らない、実に厳しい状況に置かれている人を目の当たりにするのです。
「貴方は今、カラクリ人形なんですからねー。走り方、姿勢、表情! 指定どおりにお願いしますよ!」
……
屋敷野 梢
! と、もう一人。彼女の前を走るその人物が身につけているのは、梢のおじいちゃんがかつて身につけていた、古い和服です。手にはお盆、湯気の立つ熱いお茶の入った湯呑み……顔にはぺたぺた、白粉だって塗りたくられております。
どうやらクラスメートであるらしい、そのへん歩いてたモブ少年を捕まえた梢は、それっぽい和装で飾り小道具を持たせることで、カラクリ人形のフリをさせ、しれっとグラウンドへ帰還! 何たる奇想天外、珍奇な発想でしょうか!
いかなる経緯でこんなことをさせられてるのか分かりませんけれど、モブ少年もいちおう頑張って、カラクリ人形らしい動きを再現しようとしておりますけれど……そこは素人。
「もっと人形になりきって! ああ違いますって、そこはもっとこうして、こう……こうですってばー!」
先ほど、本物のカラクリ人形の特徴や動きなどをじっくりと読み込んできた梢の指導、鋭い観察力から導き出される動きの最適解を余さず再現してのけるには、少々、表現力が足りないのでありまして。
かたんかたん、と哀愁漂うモブ少年の悲壮な演技に、それを複雑な表情で眺める陽太は、
「……うん。オレ、もっと頑張れそう」
心の中で、エールを送りつつ。しゃーっ! 地面を蹴って、三輪車を走らせます。
「ああほら、置いてかれちゃいますよー! 人形らしい動きで、なるべく急いで! ほら、あと少し、一緒に頑張りましょ」
難しい注文にも、必死に努力して応えようとしているらしい健気なモブ少年を、人形使い梢は鼓舞しつつ、共にゴールを目指すのでした。
トラックを走る出場者も、いよいよ残るは三人。
「はーい、注目!」
とっておきの策を胸に、観客席へと呼びかけたのは、
桃川 圭花
!
「良い子のみんなー。コレ、乗りたいって子がいたら、お姉さん超助かっちゃうの! 誰か、協力してくれないかなー?」
ぽむっと圭花が三輪車のハンドルを叩くと、途端。
はいはいはいはい! 元気なお子様たち、我こそはと手を上げて立候補してくれました。何たって、三輪車にプリントされたネコキュアの訴求力はバツグンでありまして……それに、人を惹きつける圭花の笑顔もまた、そこに一役買っていたのも確かです。
「はいっ、そこのあなた! ありがと、よろしくお願いね?」
一人の小さな女の子を指名すると、とててっと走り出てきた彼女を三輪車に乗せて。
圭花がその背を押し、出発進行!
「ねえ、ネコキュアの歌、歌える? 一緒に歌っちゃいましょうか!」
携帯をぴぴっと操作すると、流れ出すテーマ曲。二人はにこにこ、高らかに歌声を響かせ……やがて観客たちへと広がり、一体となった会場の人々は、ネコキュアのテーマソングを大合唱!
ぴたりとハマった、圭花の秘策。実際にやってみましたら、これが実に楽しくて、圭花も浮き浮き。心を弾ませるのです。
会場を味方につけた圭花に、ゆっくりと並んだのは……
黒依 アリーセ
!
「ふふ、何だか楽しそうね」
「でしょ! あなたも一緒に歌っちゃう?」
近場のドーナツショップから、一生懸命に走ってきたアリーセ。いまひとつ足が遅いのが、玉に瑕でしたけれど……余力はまだまだ十分です。
音楽が得意でヴォーカル志望の彼女ですから、圭花のお誘いに乗ってしまうのも、悪くは無い……のですけれど。借りてきたお題を活かしつつ走るというのが、本競技のルールでありまして。
しばし思案した後、アリーセは、ドーナツの詰まった包みから一つを取り出して、ぱくり! 一つ余分に買っておいた、メープルリングです。
「あ、美味しい……!」
優しい味が口の中に広がって、甘くて素敵な香りが、アリーセの鼻腔をくすぐります。これは絶品!
こんなにも美味しいドーナツは、できることならゆっくりと、お茶でも飲みながら味わうことができたら、それはもう最高だったのですけれど。残念ながら、今は競技中。
「凄く、凄く美味しいけど……これ、喉が渇く……っ!」
めいっぱい身体を動かしながら食べるには、どうにもヘビーな味わいなのでした。
ここへ来て、ちょっぴり苦しげな表情を浮かべ始めたアリーセの、後ろ。
最後尾を走るのは……赤いザマス眼鏡がきらりと光を返す、
城山 水樹
!
「う……ぐらぐらする……!」
ふらふら、よろよろ。全く合わない眼鏡がもたらす感覚の混乱が、遠近感を狂わせ、足元もおぼつかず。何度もコースをはみ出しかけては、更にふらついて……水樹は今、ぐるぐると揺れる視界と意識の中、手探りで先へ進んでいる状態でありました。
けれど。
「思ったよりヤバイわね、これ……っ、でも、諦めないわ……!」
ぐ、と足を踏ん張って。何度道を逸れようとも、何度倒れ込みそうになろうとも、歯を食い縛り耐えて。
雑誌の読者モデルとして、絶賛活躍中の彼女です。生き馬の目を抜くような芸能界に身を寄せるなら、きっとこの程度で折れてしまう根性では、やっていけないのかも知れません。
あくまで、全力!
そんな彼女の信念が、観客たちの胸をも打ったのでしょうか。
「え……? これを、私に……?」
ふいに、観客席から投げ渡されたのは……今回の体育祭を象徴するイメージでもある、虹色のバンダナでした。
彩り鮮やかなそれは、眼鏡を通してぼんやりとした水樹の目にも、鮮烈に飛び込んできて。諦めない彼女を応援する観客たちの、その想いの全てが、そこには込められているような気がして。
「……ありがとう。最後まで、走り切って見せるわ!」
ぎゅ、とバンダナを頭に締めて、再び踏み出す足。駆ける水樹!
アリーセもまた、そんな彼女の姿には、胸が熱くなるのを感じて。
「っ、うん……苦しいけど、私も!」
並んだ水樹とアリーセを導くように、先を行く三輪車。幾重にも折り重なるように、空へと響き渡る、ネコキュアのテーマ!
「観客はみーんな、私たちの味方みたい。ふふっ、こんなのって、もう最高よね!」
三輪車を漕ぐ少女が振り返り、高揚して赤く染まったその頬へ、圭花はとびきりの笑顔を返して。
やがて、三人は順にゴールテープを切り……借り物競走は、大声援の中。ここに、フィニッシュを迎えたのでした!
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月22日
参加申し込みの期限
2014年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月29日 11時00分
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