this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
半分コドモ、半分オトナ
<< もどる
1
2
3
4
5
…
20
つぎへ >>
◆
登校ラッシュも大分と落ち着いてきた頃合いになっても、杉村校長の機嫌は決して落ち着いているとは言えなかった。
九月や槇のように元気よく挨拶を返す生徒も居るが、全体で見るときちんと返さない生徒の方が多いからだ。
血管をピキピキしている杉村校長に、
「あら杉村校長、ご機嫌麗しゅうです」
下手するれば、煽りともとられかねない言葉が一つ。
視線を向ければ、そこに居るのは
猫屋敷 姫
だ。
「おはようざます」
返す校長の額には、血管が浮いたまま。
とてもではないが、ご機嫌麗しいようには見えない。
そんな校長に、しかし姫はさらりと言ってのける。
「眉間にしわが寄ってるですよ?」
「……!」
気にはしていたのだろうか。また一つ、血管がピキリとなりかける校長。
そこへすかさず姫が差し出したのは、
「せっかくのお化粧が崩れちゃうです」
一枚の手鏡だった。
はいどうぞ、と手渡されたそれを見れば、なるほど眉間に寄ったしわのせいで化粧が崩れそう。
「……あ、ありがとうざます」
毒気が抜かれたような表情で、手鏡に視線を落とす校長。その顔を、姫の赤い瞳がじぃっと見上げる。
それこそ、猫のように。
「お悩みです?」
出し抜けにそう言えば、校長は少しぎょっとした様子だった。まあ、周りから見れば、バレバレではあるのだけれども。
「一生徒の私でよければ、愚痴のひとつでも聞くですよ」
突然の姫の申し出に、校長はメガネの奥の目を丸くした。
「一生徒」にそんなことを言われるとは、まさか思ってもみなかったのだろう。
「な、何を言ってるざますか。教師が生徒に愚痴をこぼすなんて」
返ってきたのは、姫にとっては予想どおりの答え。
だから姫は、さして気にした風もなく言葉を続けた。
「大人が取り繕う見栄や体裁を子供は見抜いてしまう。ここはひとつ、弱音を吐いてみてはどうでしょう?」
にっこりと微笑みかければ、ツインテールが秋の風に揺れた。
一人の乙女が憂いていれば、神も多少は目を瞑るというものです
その言葉が届いたのだろうか、校長はさめざめとこんなことを言い出した。
「生徒たちが言う事聞いてくれないんざます」
「そうでしょうとも」
慰めでもなんでもなく、しれっと肯定する姫。
何か言おうとする校長の口元に、姫は人差し指をそっと立てた。
「親の言ううるさい事なんで、聞きたくないでしょうとも。反抗期に思春期ですから」
「お、親? うるさ……?」
「あら間違ってるです?」
きょとん、と心底意外そうに首を傾げる姫。
「杉村校長は、口うるさいお母さんのようだと評されてるとお聞きしたです」
「一体誰がそんなこ――」
もう一度人差し指を校長の口元に立てると、姫は言葉を続けた。
「妥協も必要です。全く挨拶しないというわけでなし」
「そ、それはそうざますが」
そう、確かに『きちんと返さない』生徒は多くとも、『全く返さない』生徒は少数派だ。
姫はやんわりと、どこか悪戯っぽくウィンクしてみせる。
「かっこつけたい年頃なのです。大目に見るのも大事です」
子供というのは、きっとほっといても大人になるもので。
そうしたら、子供だった頃の自分がした『ダメなこと』をきっと後悔する。
あるいはそれではいけないと思うのならば、『何故それがいけないのか』を伝えること。
そして、自分で考えさせることが大事だと――少なくとも、姫はそう思う。
こちらから押し付けるだけでは、それではダメなのだ――多分。
「校長の生徒を思う必死さが伝われば、いつかきっと改善すると思うですよ。全校集会だけでなく、生徒一人ひとりと対話してみては如何です?」
「……」
挨拶はまず、自分から明るく気持ち良く。
返されなくても怒らない。
よく見ていれば、挨拶の調子や表情から微妙な変化も解るというもの。
「子供だって、ストレスを抱えるものですので」
そんな風に〆て笑いかければ、校長はずいぶんと神妙な顔で姫を見つめるのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
20
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
半分コドモ、半分オトナ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月16日
参加申し込みの期限
2014年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!