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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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【体育祭】部活対抗リレー ―つないで、魅せて、走りぬけ―
「ガキ大将みたいなのや無駄に自信満々な人だったでしょ？ それはなんでだと思う？」
その問いに、首をかしげる美野梨。けれども、昨日の会話から導き出される答えは、『自信』の違い。
「それはね。体を動かすのを疑問に思わないで周囲の人より自分は早く走れると疑わないからさ。これって意外と大きいんだよ」
そういいながら「自分は足が遅いって思い込んでない？」と茶目っ気のある声で問いかける。
「それはつまり、『自分は早く走れる』って信じて、疑わない事がコツって事なのかしら？」
「飲み込みが早いね。うん、僕が言いたいのはそういう事。大丈夫。僕を信じて」
そう言ってウインク１つ。美野梨はそれに思わずくすっ、と笑った。
「なぁに、フォームさえ覚えれば簡単なんだ」
無駄な動きを無くしスムーズに走る、と提案すれば、ホントなの？ と不思議そうな顔になる美野梨。そんな彼女に「できるさ」とすばるはにっこり笑った。
その頃、桜井 ラッセルはその様子を見つつ身体を解し、脳裏で色々と考え事をしていた。
（部員確保や予算獲得のために頑張りましょう、と言われてもただ走るだけじゃ弱いかな？）
なんとなく空を見、パフォーマンスについても考える。なんとなく鳥のポーズしようかと思ったラッセルだが妙に照れてしまうし、説明をしないと後ろ指をさされそうな気がした。
（ま、敵情視察もかねて鳥の魅力でもアピールすっか）
ラッセルはオルゴールの鍵を強く握り締めて自分のろっこん『黄色いピヨコ』を発動させる。あっという間にカナリアになったラッセルは朝の風に乗って飛んでいく。そうしながら、静かに闘志を燃やすのであった。
その後、部長も加わってバトンの受け渡しやリレーのコースどりなどを試行錯誤し本番に備える事に。生物部は体力とパフォーマンスにかけるようだ。
＊エスコートのお相手は？
ホスト部は、バトンを『何』にするかは比較的スムーズに決まったようだが、『誰』にするかで少し悩んだ……らしい。そして、八十八旗 信彦はとある教師のもとへと向かった。それは２年 １０組担任で水泳部顧問の相原 まゆであった。
「わ、私がバトン？！」
「是非、ホスト部のバトン役になってください、まゆ先生！」
信彦はつとめて紳士的に振舞って願い出る。
「生徒に大人気で、大人の余裕を持ったレディをエスコートしたいんです」
というその裏には「まゆ先生ぐらい小柄ならばホスト部全員がお姫様抱っこできるのではないか？」という本音があるのだがそれは秘するが花である。まゆはしばし考えて
「嫌な予感がするけど……。どんな方法で運ぶつもり？」
「勿論、お姫様抱っこです」
ふと、自分が信彦にお姫様抱っこされる姿を想像し、恥ずかしさで頬が赤くなる。断ろうとも思ったまゆだが、信彦の懇願するような瞳と「大人の余裕を持ったレディ」という言葉に負けて、
「しょうがないわね。多分運びやすいという点でもあたしが丁度いいのかもしれないし。でも、今回だけだからね！」
と了承。これには信彦も嬉しくなり、両手でまゆの手を包み込み感謝の意を込めてスマイル。
「ありがとうございます、先生」
爽やかに、紳士的に、スマートに。そのつもりだったが本音を見抜かれてちょっとだけ内心で苦笑する信彦であった。
バトンが決まり、まゆと話し合いながら練習に励むホスト部の面々。そんな中、陸上部のメンバーでもある桐野 正也がとある人物と目が合う。
「……え？ どういう事だ？」
「ホスト部は、バトンをまゆ先生にお願いしたんだよ。しかもお姫さまだっこだ！」
陸上部で、まゆ先生に熱い想いを寄せる冴木 竜司は正也の話を聞いてショックを受ける。その姿に「相変わらずねぇ……」と困った顔になるまゆ。正也はどこか自慢げな表情を浮かべており、尚更悔しい思いに駆られる竜司。
「くっ、お前ら羨まし……ずるいぞっ！ あぁ、俺もまゆ先生をお姫様だっこしてぇよぉ……」
ぐぐっ、とレインボーハンカチ（お手製）の端っこをかみ締めながら涙を流す竜司。そんな彼はぎりっ、と正也を睨み付ける。それでもまゆには明るい笑顔になるのだった。
「まゆ先生、がんばってくださいっ！ あと、俺にもお姫様だっこ」
「こ、今回のは特例だし、恥ずかしいから勘弁してね……」
「どいひぃぃぃぃぃ！！」
真っ赤になって断るまゆの言葉に、竜司が悶絶。ホスト部の面々はこの状況に苦笑するのだった。
「がんばれ」
正也はぽん、と竜司の肩を叩いた。
その問いに、首をかしげる美野梨。けれども、昨日の会話から導き出される答えは、『自信』の違い。
「それはね。体を動かすのを疑問に思わないで周囲の人より自分は早く走れると疑わないからさ。これって意外と大きいんだよ」
そういいながら「自分は足が遅いって思い込んでない？」と茶目っ気のある声で問いかける。
「それはつまり、『自分は早く走れる』って信じて、疑わない事がコツって事なのかしら？」
「飲み込みが早いね。うん、僕が言いたいのはそういう事。大丈夫。僕を信じて」
そう言ってウインク１つ。美野梨はそれに思わずくすっ、と笑った。
「なぁに、フォームさえ覚えれば簡単なんだ」
無駄な動きを無くしスムーズに走る、と提案すれば、ホントなの？ と不思議そうな顔になる美野梨。そんな彼女に「できるさ」とすばるはにっこり笑った。
その頃、桜井 ラッセルはその様子を見つつ身体を解し、脳裏で色々と考え事をしていた。
（部員確保や予算獲得のために頑張りましょう、と言われてもただ走るだけじゃ弱いかな？）
なんとなく空を見、パフォーマンスについても考える。なんとなく鳥のポーズしようかと思ったラッセルだが妙に照れてしまうし、説明をしないと後ろ指をさされそうな気がした。
（ま、敵情視察もかねて鳥の魅力でもアピールすっか）
ラッセルはオルゴールの鍵を強く握り締めて自分のろっこん『黄色いピヨコ』を発動させる。あっという間にカナリアになったラッセルは朝の風に乗って飛んでいく。そうしながら、静かに闘志を燃やすのであった。
その後、部長も加わってバトンの受け渡しやリレーのコースどりなどを試行錯誤し本番に備える事に。生物部は体力とパフォーマンスにかけるようだ。
＊エスコートのお相手は？
ホスト部は、バトンを『何』にするかは比較的スムーズに決まったようだが、『誰』にするかで少し悩んだ……らしい。そして、八十八旗 信彦はとある教師のもとへと向かった。それは２年 １０組担任で水泳部顧問の相原 まゆであった。
「わ、私がバトン？！」
「是非、ホスト部のバトン役になってください、まゆ先生！」
信彦はつとめて紳士的に振舞って願い出る。
「生徒に大人気で、大人の余裕を持ったレディをエスコートしたいんです」
というその裏には「まゆ先生ぐらい小柄ならばホスト部全員がお姫様抱っこできるのではないか？」という本音があるのだがそれは秘するが花である。まゆはしばし考えて
「嫌な予感がするけど……。どんな方法で運ぶつもり？」
「勿論、お姫様抱っこです」
ふと、自分が信彦にお姫様抱っこされる姿を想像し、恥ずかしさで頬が赤くなる。断ろうとも思ったまゆだが、信彦の懇願するような瞳と「大人の余裕を持ったレディ」という言葉に負けて、
「しょうがないわね。多分運びやすいという点でもあたしが丁度いいのかもしれないし。でも、今回だけだからね！」
と了承。これには信彦も嬉しくなり、両手でまゆの手を包み込み感謝の意を込めてスマイル。
「ありがとうございます、先生」
爽やかに、紳士的に、スマートに。そのつもりだったが本音を見抜かれてちょっとだけ内心で苦笑する信彦であった。
バトンが決まり、まゆと話し合いながら練習に励むホスト部の面々。そんな中、陸上部のメンバーでもある桐野 正也がとある人物と目が合う。
「……え？ どういう事だ？」
「ホスト部は、バトンをまゆ先生にお願いしたんだよ。しかもお姫さまだっこだ！」
陸上部で、まゆ先生に熱い想いを寄せる冴木 竜司は正也の話を聞いてショックを受ける。その姿に「相変わらずねぇ……」と困った顔になるまゆ。正也はどこか自慢げな表情を浮かべており、尚更悔しい思いに駆られる竜司。
「くっ、お前ら羨まし……ずるいぞっ！ あぁ、俺もまゆ先生をお姫様だっこしてぇよぉ……」
ぐぐっ、とレインボーハンカチ（お手製）の端っこをかみ締めながら涙を流す竜司。そんな彼はぎりっ、と正也を睨み付ける。それでもまゆには明るい笑顔になるのだった。
「まゆ先生、がんばってくださいっ！ あと、俺にもお姫様だっこ」
「こ、今回のは特例だし、恥ずかしいから勘弁してね……」
「どいひぃぃぃぃぃ！！」
真っ赤になって断るまゆの言葉に、竜司が悶絶。ホスト部の面々はこの状況に苦笑するのだった。
「がんばれ」
正也はぽん、と竜司の肩を叩いた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年12月20日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年12月27日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2014年12月27日 11時00分
