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なんだかヘンなキモチになっちゃった!
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chapter.9 望みと歪み
「くっ、風紀が……私の信念が……どう言い訳するんだ! これ!」
別人格が引っ込み、元の人格に戻った咲は頭を抱えていた。
その表情は泣きそうでもあるし、怒りに満ちてそうでもある。どちらかといえば後者か。
「許すまじ……ろっこん!」
涙目で目がつり上がった咲は、犯人について考える。
こんな現象はほぼろっこんで間違いない。ただ該当するもれいびが誰なのかは未だに分かっていなかった。
というか、考える余裕がなかった。乗っ取られていたので。
「この現象が起きることで得する人物……」
そこで彼女は、はっと気づいた。
店長じゃないか、と。
レンタルしていく客が増えれば、店の売り上げも上がる。これ以上明確で分かりやすい動機はないはずだ。
もちろん断定するには尚早である。
しかし怒りに満ちた今の咲は、こうと決めたら突き進むバッファローなのだ。
「店長め……覚悟しろ……」
どす黒いオーラをまとわせながら、店長を探す咲。
その店長が、何やらやつれた様子でアダルトコーナーからふらふらと出てきた。きっと中で何かあったのだろう。
「いたな……!」
咲の目がギラリと光る。ターゲットは今、完全にロックオンされた。
彼女が店長への一歩を踏み出しかけた時、咲よりも早く店長に接触した者たちがいた。
修と、朱蘭だ。
彼らも咲同様に店長が怪しいと睨んでいた。というか、女性客がアダルト作品をレジに持ってきた時これ以上ないくらいにいやらしい顔で接客していたのを目の当たりにして、ほぼ犯人で間違いないだろうと当たりをつけていた。
朱蘭が修と見ると、彼はこくりと頷いた。作戦決行の合図だ。
「すみません、この方が訪ねたいことがあるそうで」
言って、修が朱蘭の出番をセッティングする。待っていたとばかりに、朱蘭は店長に話しかけた。
「ちょっとあの暖簾の奥にある作品のことなんだけど」
ぴく、と店長の耳が動いた。
こんな若い、柔らかそうな雰囲気の子がアダルト作品に興味を持っている。
そう考えただけで、店長は興奮した。思いっきり変態だった。
「な、なにかな? 遠慮なくなんでも聞いておくれ!」
少し前まで酷い目に遭っていたことなどどこへやら、店長は前のめりになって朱蘭に詰め寄る。
やっぱり間違いない。
この男は、店を訪れた女性客がアダルト作に触れることで喜びを感じる、歪んだ人物だ。
おそらく客の精神に影響を与えるろっこんで、そのような方向に導いていたのだろう。
修は瞬時にそう結論づけると、朱蘭にまんまと食いついた店長へこう言い放った。
「あ、ちなみにこの子、こう見えても男ですよ」
「へ?」
その言葉を聞いた途端、店長は目を丸くして一歩後退った。
「そ、そうなのかい?」
明らかに、声がトーンダウンしている。それを察知した修が、にやりと小さく笑ってとどめの言葉を刺す。
「……なーんてね」
「え? え?」
「こんな可愛い酒浸が男なわけないだろ。経験の少なさが出たんじゃないか」
女性と普段から関わっていれば、こんな歪んだ接し方や喜びの感じ方にならないはず。
そう踏んだ修の予想は、当たっていた。
「う……うるさい! なんだ君は、とんでもない客だな!」
明らかにうろたえ、声を荒げる店長。が、次の瞬間彼は、寒気を感じた。
「……!?」
ぞくりとした感覚に、後ろを振り返る。そこには、鬼の形相をした咲が立っていた。
「とんでもないのは、貴様だ……!!」
言うと同時、拳を振りかざす。そこから漆黒のビームが放たれた。彼女のろっこん、「メガエラ・フォース」だ。
「ぶべっ!!?」
至近距離で顔面にそれを受けた店長は、奇声を発しながらその場に倒れた。
「は、恥ずかしがる女の子を……見たかっただけなのに……」
意識が途絶える寸前、弱った声で彼がそう口にする。
「やはり、読んだ通りだったか……」
修が呆れた顔で店長を見下ろすと、何やら朱蘭がしゃがみこんで店長の口元で手を動かしていた。
「酒浸、何しているんだ?」
「ん? ああ、もうこんなことしないようにと思ってな」
見れば、彼女は水を強引に店長の口へ流し込んでいた。
ただの水ではない。先ほど自らに使用したろっこん「似非バッカスの施し」によって擬似的なアルコールとなった水だ。
半分くらい口からだらだらと零れているが、まあそれなりに効いてくれるだろう。朱蘭は手持ちの水を飲まし終えると、ゆっくりと立ち上がり、修に言った。
「なんか変なことに巻き込まれちまって悪かったな。今度改めて案内するからよ」
「ああ、ぜひたの……ん?」
その時、朱蘭の袖の中から何かが落下した。自然と目が下に向く修。そこで彼が目にしたのは、口にするのも憚られるような放送禁止用語だらけのタイトルだった。
「……」
修は無言でそれを拾うと、優しく朱蘭に差し出した。
「まあ、その、なんだ。ほどほどにな、酒浸」
「ばっ、馬鹿これはそういうことじゃなくて、ほら、アレだよアレ! ろっこんがアレして……馬鹿!」
耳まで真っ赤になった朱蘭は、もの凄い勢いで修の手からDVDをぶんどると、そのまま走り去っていった。
「え、あ、お客様、お会計ー!! うわ、ていうか店長!!?」
店員のそんな声も、きっと朱蘭には届いていないだろう。ちなみに店長をここまでにした張本人、咲も、いつの間にか店内から姿を消していた。
事情説明と朱蘭の分の会計をすることになった修は、苦笑いが止まらなかったことだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月02日
参加申し込みの期限
2014年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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