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【お土産を持って】
「ごちそうさまでした」
綾辻 綾花
、
花厳 望春
、
橘 明里
、
後木 真央
の同じテーブルにいた4人は、ひとしきりのパイを食べ終えた後、テイクアウトの品を買ったタイミング等もあり、その場で現地解散となった。
「美味しかったです」
テイクアウトの商品購入まで済ませていた綾花は、レジカウンターの店員にお辞儀をしながら店を出た。
──夕暮れ時にも、しばらく歩けば、猫にあたる。そんな寝子島を歩けば、
「あっ、黒猫発見! 新しい猫です!」
見つけた瞬間から、常備品の猫メモを片手に、パイの入った箱を振らないように気をつけ勢いよく追い掛けていく。
こうして、あちこちで寄り道をして、綾花は猫メモの充実度を更に上げて帰寮した。
走って良い運動になったのか、綾花は小腹がすいて、自室でさっそくアップルパイの箱を開けてみる。
すると、アップルパイの香ばしい匂いのする中で。綾花が気がつけば、いつも窓から遊びに来る猫達が、音も無く綾花とパイの周囲を取り囲んでいた。
「これはダメですよ」
煮干をあげて気をそらす。綾花は困ったようにしながらも、温かな眼差しで猫達を見守っていた。
真央は、カウンターまで出たところで思いついたように足を止めた。
「うまうまだったのだ、閃いたのだっ!
たまには部活の差し入れにこういうの持ってくと喜ばれそうなのだ真央ちゃん頭いいのだ!
うーんとうーんと…あんまり手が汚れなくてぽろぽろしにくいのがいいのだ、ついでにあんまり高すぎないとなおいいのだお勧めあるのだ?」
「それでしたら丁度、テイクアウト専用の『8種のフレーバーのリーフパイ詰め合わせ』がこぼれにくくてお勧めですよ」
「んじゃそれ30個下さいなのだビニール袋でいいので20個と10個に分けて下さいなのだ?」
「はい、かしこまりました。少々お時間頂いてしまいますが宜しいですか」
「もちろんなのだ!
満足なのだ~、またくるのだご馳走さまだったのだ!」
テーブル席では、未だ明里がおかわりしていたマンゴージュースを飲み干したところで力尽きていた。
もちろん、お残し等という事態は発生していない。
パイもキッシュもジュースも、あればあるったけ味わい尽くして、心配する学友に「先に……」と伝えて今に至る。
「あと、支払いがあるのなの……! 食べたら運動しないと体によくないって聞いたの……!」
よろよろと身体を伸ばせば、胃の辺りが少し軽くなったような気がした。
普通は胃もたれが来そうな気がするが、胃もたれを起こすような身体では、甘味の道は極められない。
そうなると、またおなかが空いてくる。明里はそれを我慢して、カウンターの方まで向かった。
お土産を分けてもらって帰ろうとしている真央と笑顔で手を振り合う。
「あ、おみやげにリーフパイください! 2セット!」
それに続いて、お金ならあります! と、カウンター前で取り出したのは……
それは、どこからどう見ても、年相応ではない……
むしろ本人のものでは絶対になさそうな、男性向けの財布──
そして明里は、「どうですか!」と言わんばかりの自信満々な、正にそれをどや顔というのであろう表情で、財布からお札を差し出した。
ただでさえ、幼く見える彼女の挙動である。店員の女性も若干不安に思いながらもお会計をする。
「ありがとうございますなのっ!」
明里はお礼を言って、心から楽しげに家へと帰って行った。
……待っていたのは、家からの閉め出しだとも知らずに──
「ぴぎゃー! 代わりにパイを買ってきたのっ!
献上するから許して欲しいなのーっ!!」
こうして、明里は涙ながらに自分の分も含めた2セットのパイを両方とも献上し、やっと家に入れてもらって、許してもらったとかもらわなかったとか。
「さて兄ちゃん待ってるしお土産買って帰ろ!」
あれからひとしきり食べ終わって。
霧生 穂月
を、からかいにからかい続けた
霧生 里桜
が、席からいきなり立ち上がって、穂月を置いてレジカウンターまで、浮き立つ足取りで向かっていった。
「え? あっ、ちょっと待……っ!」
穂月が慌ててついて行く。
「パイ全部下さい♪」
「え?」
「穂月荷物持ってくれるんだうれしー!」
「ええっ!?」
──こうして、あっという間に「テイクアウトしたパイで正面が見えない」という荷物持ちと化した穂月。
夕暮れ時の道を歩きながら、手ぶらで歩く里桜が尋ねる。
「穂月は何が一番おいしかった?」
傍ら手ぶら、こちらは正面すら見えない有様で歩く穂月は少し考えてから、
「り、里桜がくれたヤツかな……」
「何で?」
「理由は……な、なんとなく」
歩道でくるりと振り向いた里桜の表情がこの上なく満足かつ小悪魔的であった事を知るのは、今は不在の神様だけだ。
「里桜の奴欲しかったなら自分で頼めば良かったのに」
穂月の心情を知りながらも、目を細めて楽しげに声のトーンを上げる里桜。
「お家でまた食べさせてあげようか…? ふふ♪」
「また食べさせてくれるって、べ、別に自分で食べれる……から!
うわああ! バランス崩れる!!」
「(また行きたいけど、次はもっとかっこよく…!)」
──何とか顔面まで詰み隠すパイ群を崩さずに済んだ穂月は、次こそはこんな事にならないようにと、心に固く誓ったのは言うまでもない。
「今日は、素敵なお誘いありがとう」
ネミッサ・ネモローサ
が小さくスカートの裾を摘んで、
ニコ・ライニオ
と
リアーネ・ライニオ
にお辞儀をした。
「今日は楽しかった。
パンプキンパイはシスターへのお土産にしましょ」
夕暮れの影が伸び、夕日が照り返す中で、ネミッサが満足そうに息をつく。
「ねぇネミッサちゃん、今度はリィのおうちにも遊びに来て。
パパ、いいでしょ?
一緒にお歌を歌ったり、ママの作ったご飯を食べたりしたいわ」
「ああ、もちろんだよ」
ニコはそう言うと、不意に屈んでネミッサの手を取った。
「娘とまた遊んでやってね」
そして、微笑む。
【発動条件】対象(女性限定)の手を取り微笑みかける
【能力】対象にささやかな幸運をもたらす
おそらくこれで、ニコの無自覚ろっこん【赤き竜の加護】は、ネミッサに小さな幸運をもたらす事だろう。
「……いけないわ、ネミッサ本当に惚れてしまいそう。
これが、きっと『プロのヒモ』と言うのね」
最後にニコの心を抉る言葉を残しつつも。
ネミッサの笑顔はとても満足そうなものだった。
「ねぇ、パパ……」
ネミッサと別れた帰り道、リアーネはいつしか、歩きながら握った手を俯きながら見つめて小さく尋ねた。
「パパ……ずっとリィだけのパパでいてくれる?」
今日は、ずっとネミッサと一緒にいて、自分だけのパパという気がずっとしなかった。リアーネは顔を上げて、ニコの顔をじっと見つめる。
その様子にニコは、過去にもこのような情景に出くわした事がある。
その時の相手は、リアーネの母親であったが──
「もちろんだよ、リィ。パパはずっとリィだけのパパだよ」
言葉と共に、まだ小さいリアーネを抱き上げて、パイを持っていない左肩に軽々と乗せてしまった。
「わ、パパすごい! ……リィ、重くない?」
「重たくないよ。まるで、天使のような軽さだよ」
夕暮れの光が落ちようとする頃、そんな仲睦まじい親子の長く伸びた影が地面に落ちた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月28日
参加申し込みの期限
2014年12月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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