コズミック焼きそばパンをこの手に！｜リアクション

コズミック焼きそばパンをこの手に！

　プリントの山を、着々と減らしていく一同。
　いつの間にか抜き打ちテストは「プリントの山を減らしていくゲーム」へと変わっていた。

　昼休みも半ばを超えたあたりで、テストは全て無くなった。
「はーっ」一同、放心して声も出ない。「で、コズミック焼きそばパンは……」

「焼きそばパンは、ここにある」なぜかやつれた顔の修が現れた。「アレを、お願いします」
　コックは頷き、奥から焼きそばパンを取り出してきた。
　一つではない。箱いっぱいである。

「どういうことだ？」当然の疑問に、
「作った」修は答える。「値段は普通だけど、味は同じだよ」
　一個５００円。本来の値段よりは高いが、それでも安い。
「これでももうけはほとんどないんだ。勘弁してあげて欲しいな」

　不審そうな目を向ける一同に、修は語り始める。

「俺は朝いちばんに、購買に向かった……」