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【終わるフードバトル】
そして、舞台は再び家庭科室。
〔第九ターン目〕
「さて、問題です。パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?」
九番手、
桜崎 巴
さんが謎かけをするように言いました。
「へっ?」
きょとんとした表情で巴さんを見つめ返す大村くん。
「ばんちょーさん! あたし、わかっちゃったにょ!」
「おっと。明里、まだ答えは言うんじゃない……ていうか、『にょ』?」
驚いた顔で巴さんが見ますと、明里さんの顔がほってりと赤く紅潮しています。
(朱蘭のやつ、ジュースに仕込んでおいたみたいだね……)
巴さんはひそかにふぅとため息を吐きます。
「こ、答えは――むきゅぅ」
と、そこでついに明里さんは目をまわして倒れてしまいました。
「た、橘、大丈夫か?」
八神 修
くんが慌てて駆け寄ると、
「あれれ~? やがみ~くんが三人いるの~? ブンシンなの~?」
「……大丈夫、じゃなさそうだな」
修くんが小さく息を吐き、「酔い覚ましだ。このジャムを」と彼女の口に果物入りのジャムを運びます。
と、そのとき。
「おお? なんかウマそうな匂いとマズそうな匂いが混じり合ってるなー」
家庭科室の扉をガラリと開けて、
高野 有紀
先生が様子見のために中に入ってきました。
「って、おいおい。どうしたんだ、橘?」
「む~? 先生もブンシンなの? もしかしてここはニンジャの養成学校だったの~?」
明里さんは意識が朦朧としているようです。
そんな彼女を見て、
「……おいおい。そりゃ『おもいっきりやれ』っつったのは私だけどさー。いったい何を食わせりゃこんなになっちまうんだー?」
呆れた様子の高野先生。
「さあてねぇ。雰囲気にでも酔ったんじゃないかい?」
しれっと言ったのは巴さん。
「……ふうん?」
半信半疑の表情で頷きつつ、テーブルに並んだパンを一つ一つ品定めするように眺めていく高野先生。
やがて、先生は唇の端をあやしくニヤリと吊り上げて、
「ま、いいけど。あたしはこいつを保健室に連れていくわー。おまえらもほどほどにしとけよー」
橘さんを少々乱暴に肩に担ぐと、先生はみんなに白いジャージの背中を向けました。
と、そこで明里は最後の力を振り絞るようにして、言葉をまくしたてます。
「お、大村君。あなたはホンモノのフードファイターだったなにょ~。あかりはあなたに惜しみない称賛を送るにゃのよ~」
「ああ、はいはい。わかったから大人しくしてろなー」
駄々っ子をあやすように言いながら、高野先生は教室から出ていきました。
「……橘さん。キミとともに戦った時間を僕は忘れないよ」
何故かちょっと涙目で明里さんを見送る大村くん。
そんな彼に、
「おっと、悠。泣くのはまだ早いよ。さあ、あたしの自慢の『パン』を食べて貰おうか?」
そう言って、彼女が取り出したものは――。
――黒光りするフライ『パン』でした。
「……なん……だと……!?」
これには大村くんも愕然。
「いや、さすがにコレは――」
「おや? 食べられないものはないんじゃなかったのかい?」
巴さんはさらに一歩近づきフライパンを押しつけます。
「いや、それはその」
「食え」
「ひぃっ」
大村くん、もう涙目です。
「……そのへんにしてやれ、桜崎」
見かねて止めに入ったのは
御剣 刀
くんでした。
巴さんはそれに「はん」と小さく鼻を鳴らして、
「仕方ないね。じゃあ、今回はこいつで勘弁してやることにするよ」
ポケットからビニール袋に入った『パン』ツを取り出しました。
『…………っ!?』
男性陣は誰もが気まずげな表情で目を逸らし、女性陣はただ呆然。
例外はぽかんとした表情で目の前の下着を眺める大村くんばかりです。
「……あの、その、これも食べ物ではないと思うのですが」
大村くんはおずおずと挙手して巴さんに訊ねました。口調はもう敬語でした。
「あん? まさかこれも食えないってのかい? なら、『ポリバケツの精霊』の二つ名は返上してもらわないといけないねぇ」
「……っ!?」
巴さんの一言に、彼の瞳にもう一度火が灯りました。そんなに気に入っていたんでしょうか、その二つ名。
「別に食えとは言わないよ。ただこのたっぷりと砂糖をまぶしたパンツを味がしなくなるまでしゃぶりつくせばいいんだ」
「……わかった。『ポリバケツの精霊』の名にかけて、僕はそのパンツをしゃぶりつくしてみせるよ!」
(なんかカッコよさげに言ってるけど、台詞だけ聞くとただの変態だ……!)
一連の流れについていけない大多数の人が心の中で叫びます。
と、そんなみんなに気づかれないように、巴さんはこっそり持ち込んだ小さなカメラの録画スイッチをONにしました。
(ふふ。かかったね、悠)
巴さんはひそかに人の悪い笑みを浮かべます。
そう。彼女の狙いは最初からこの映像を録画しておくことにあったのです。
そんなこととは露知らず、大村くんは精霊の誇りと意地にかけて、パンツを隅から隅までしゃぶりつくしています。
やがて、
「よし、(砂糖は)全部舐めつくしたよ!」
大村くんは涎でぐしょぐしょになったパンツを両手で掲げて言いました。
(うわあ……)
だいたいの人達がドン引きでそれを見つめるなか、巴さんだけがパチパチと大村くんの敢闘を称えて言いました。
「さすがはポリバケツの精霊だね。この試合はあんたの勝ちだよ」
「はは! やった! 僕は勝ったんだーーー!」
勝利の雄たけびを上げる大村くんにそこにいた誰もが、
「わー(棒)」
と、棒読みな歓声をあげて称えたのでした。
そうしてどうやら戦いは終わったようです。終わったのは大村くんの人生の方かもしれません。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月10日
参加申し込みの期限
2014年11月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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