突然ですが、あなたは大村 悠くんを知っていますか?
大村くんは『ポリバケツの精霊』の異名を持つ雑食系男子です。
今年の二学期から寝子高に転校してきた一年生で、その驚異的なまでの雑食性で瞬く間に一部界隈で有名になりました。風の噂によると彼の主食は「G」だとか。。。
さて噂の真偽はさておいて。
そんな大村くんは日頃から「自分はなんでも食べられる」と豪語しておりまして、
「心頭滅却すればGだってウマし」
「腹が減ったら何でも食える」
「この僕に食べられないものなんてこの世には存在しないね、フハハハハ!」
と教室で熱く語ったり、
あるいは、ときおりお店で売られるマズいと評判のパンに手を出しては何でもないような顔をしてペロリと平らげて、
「温いっ! 温すぎるっ! もっとこう僕のストマックを熱くさせてくれるパンはないものかっ!」
と叫んだりする始末。
挙句の果てに、
「……べ、べつにもっとマズいパンが食べたいからってこんなこと言ってるんじゃないんだからねっ(チラッ」
などと仰るものですから、
『なにこいつ面白い!!!』
とクラスのみんなは大盛り上がり。
「こうなったらみんなでアイツのためにゲテモノパンをつくって食べさせてやろうぜ!」
「いいね! でも、パンとか簡単につくれなくね?」
と、そこに何故かバターンと扉を開けて
高野 有紀先生まで現れて。
「よーし! 話は聞かせて貰った! 今日の放課後、家庭科室と材料を手配しといてやる! いいかお前ら、思・い・っ・き・り・や・れ・!」
『キャー、先生ステキ!!!』
どうやら戦い(?)の舞台は整ってしまったようです。。。
そして放課後。
「よっしゃあ、お前ら準備はいいか!」
『おう!』
噂を聞きつけてクラス・学年を問わずに集まった仲間達の心は一つ。
ゲテモノパンをイートさせ、ポリバケツの精霊をデレさせろ!!!
寝子島高校は今日もとっても平和です。
ごきげんよう、水月 鏡花です。
というわけで、今回は『ポリバケツの精霊』の異名を持つ雑食系男子の大村 悠くんを皆様の愛の込められたパンでデレさせてもらいたいと思います。
ルールは特にありません。
皆様の愛の込められたパンアクションを心よりお待ちしております。
◇登場NPC
大村 悠(おおむら ゆう)
寝子高一年二組在籍。
余った弁当・パンを全部引き受けてくれることから『ポリバケツの精霊』と呼ばれている雑食系男子。
誰も食べられないようなものを食べることを至上の悦びとしています。
ゲテモノが好きというよりはゲテモノを倒す(食べる)べき『敵』と考えているある意味でストイックなフードファイター。彼の胃袋を凌駕するゲテモノパンに倒された(デレさせられた)なら、彼もきっと本望だと思います。
なお、彼は家庭科室の隅っこでみんなのパンができあがるのを首を長くして待っています。
高野 有紀
寝子高一年九組担任(体育担当)。
今回は責任者としてみなさんがやり過ぎないようにときどき様子見にきてくれるそうです。
それでは物語の始まりです。