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<宝石人形>蛍石フローティア
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【人形と同じ瞳】
久方ぶりの休日だった。
アルバイトを複数掛け持ちしている人間の、久方ぶりの休日だった。
だがしかし──
「逆に何もないとつまらんなぁ~」
昼の日差しを浴びながら、
暗道 忍
は正直な感想を元に、片腕を上にあげて大きく伸びをしてところで。
ふと、キャットロードの入り口付近に、辺りを見渡すモデル身長の一人の少女を見つけた。
目立つ姿をしているが、顔はサングラスで隠れている。お忍びか、それとも事件か。そんな臭いがぷんぷんする。
これは、絶好の良い機会。忍は、そっと近づいて笑顔で声を掛けた。
「お嬢ちゃん、迷子かな?」
「あ、いえ。迷子ではないのですが……
人を、見たくて」
「……人を?」
己の予想を超えた返答に、忍は興味深そうに義眼ではない右目を僅かに大きく見開いた。
「人っていっても性格や体格なども含めてとんでもない数になりそうな気がするんだが、それを全部?」
「はい。全て、時間が許す限り見てみたいのです。人を……むしろ、この世界が、一体どのようなものなのかを」
現代においてそんな事を普通に語る少女は常識の壁が阻んでなかなかに少ない。
忍も例外ではなく更なる返事の内容に驚きを隠せなかったが、少なくとも、その少女が本気であることだけは確かに伝わってきた。
「ははっ! それはいいな!
物を知るって事はとてもいい事だと俺は思うし俺も学ぶ事が好きだからな!
お嬢ちゃん、良かったら俺もそれに同行させてくれないか?
俺もたまには店ばかりじゃなくて、日中の外に歩く光景から学ぶのも悪くない」
こうして、「一人と、まだ気付かれていない一体」はキャットロードを歩き始めた。
「しかし、世界を知りたいとは家出したお姫さまみたいな事を言うんだな」
「似てますが、少し違います。お姫さまは周りの為に世界を知ろうと思うのでしょう?
私は、……自分の為だけに、世界が知りたいんです。……これは我侭でしょうか」
忍はその言葉に、開けていた右目を閉じて。思わず口元に無言で小さく笑みを浮かべた。
「……いや、俺は社会の生け贄になるより、ずっと魅力的だと思うね。
お嬢ちゃん、せっかく出会えたんだ。当然奢るから買い物なんてどうだ?」
「しかし派手な服だな、こういう服が好きなのか?」
「派手、でしょうか? この服以外を知らなくて……」
片手には日傘、追求こそしないがもう片方には切り分けたプリクラを持って。服はそれ以外には知らないという違和感。
髪の色は染めたにしては鮮やかで、そして徹底的なまでの紫外線対策。
余程特異な環境に育ったのか、あるいは──
「よしっ、だったら服屋とか行ってみるか!
雑誌でも買って気に入ったお店にでも行って見るか? バッグも売っている店が良いな」
「バッグ?」
「必要だろう? そのプリクラ、ずっと手に持ってたら紙が痛んでしまう」
指摘された少女人形は恥ずかしそうにそのプリクラを後ろ手に隠してみせた。
「ほほう自分の服に近い店を選んだ訳か!」
店の中から彼女が選んだのは、ゴシップショップの一店だった。
フリル付きのフレアブラウスやロングスカートが立ち並ぶ店内、ライブ会場などでよく見かける様なゴシックロリータ衣装まで揃っている。
「俺にはあまり縁のない話だなぁ~」
「バッグは、これが……」
少女が引っ張ってきたのは黒の旅行用カートだった。
「ん? この店ならもっと可愛いバッグが沢山あるんじゃないのか?」
「これがいいのです。さっきのプリクラもあんなに大きな思い出なのにこのカートには収まりました。買っていただく服も、ぜひこの中に入れて持ち歩きたいのです。
今日中に、このバッグが一杯になるくらいの思い出を収めたい」
はにかんだ雰囲気で告げる少女に、事情があってかけているのであろうサングラスの中の表情も一度は見つめてみたくなり。
忍はふと、側の目に留まった眼帯を手に取った。
「最近の眼帯は種類が豊富だね~」
「眼帯……ですか?」
「今はつけていないが、実はこの目な作り物なんだよ、ほら」
忍が左目を開けば、そこにあったのは右目とは異なる鮮やかな紫。
「デザインが独特だが俺のお気に入りで昔知り合いからもらったアメジストで作ったものなんだ。
まぁ普段は日に晒さないよう目を閉じてるがね!
──もし、君もそんな事情で晒していないなら、是非今君の瞳が見てみたい」
一見すれば、甘い言葉にしか聞こえないであろう内容に、声を掛けようとした店員も一般客もそっと距離を取る。
躊躇いがちにサングラスを外した緑色の少女の瞳を、忍はそのまま凝視した。
忍のろっこん【ラプラスの瞳】が発動する。
能力【凝視した「ナニカ」の弱い部分もろい部分(弱点)などが視覚化され光って見える】
少女の全身は淡く、そして瞳は光り輝いていた。
確信する「この少女は人間ではない」と。
──それでも、忍はその少女の存在に満足した様子で、
「君の眼綺麗だな、名前は?」
「フローティア」
耳にした名前に、満足そうに忍は満足そうに笑みを浮かべて、彼女と共に服を選び始めた。
しかし、フローティアが試着室に入ってしばらく。
「何っ、フローティアがいないっ?」
「ええ、気が付いたら──お代の程は……」
「しまった……! あれはフローライトだ。表に出したら……!」
それは一大事だった。
もはや支払いなどは大した問題ではない。
忍はとっさに支払いを済ませると、フローティアの姿を探し、急いで走り出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年11月03日
参加申し込みの期限
2014年11月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年11月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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