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秋の日の海は、なんだかとても水色で
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秋らしくなってきた夕空です。もう、赤みがかっています。
その空の下、青い海を目指します。吹く風も涼しい。
猫を観察するために彼は来ました。
静かな海岸を、悠々と歩きます。
ジェレミア・ベルトーニ
が歩きます。
彼岸花のように澄んだ赤毛、ペリドットよりも碧の瞳。背はすっと高いのですが、どこか華奢な印象を受けます。整った顔立ちで、誰が見ても否定することのない美形ぶり、それでもなにかしら、儚げな印象を与える立ち姿でした。
ジェレミアの本業は獣医です。今日の午後は休診なので、彼は半ばライフワークと化しつつある、この島の野良猫生態調査を行っているのでした。
学術目的の調査というよりは、純粋に猫が好きだから行っている調査と言うのが適切でしょう。
どんな猫がどこに、何匹ほど暮らしているか、といったことをジェレミアは、足で調べているのです。具体的には実地に赴き、その場所の猫たちと触れあうのがメイン活動です。専用のノートに細かく、状況を記しています。
状況に応じて保護もすることもありますけれど、島全部の猫を保護するのは現実問題として無理なので、せめて生態観察をして猫達の追跡観察を――と考えているのです。
今日、海岸を調査地に選んだジェレミアは、白衣は部屋に残してさっぱりとした軽装です。
プリントのない白Tシャツに無地の黒いテーラードジャケットを羽織って、ジャケットの袖は軽くまくっておきました。パンツは細身のチノパンです。まめにアイロンがけをしていなくても、シャープに見えるシルエットが楽な服装でした。
ノートはバインダー式、手にしたペンが、さりげなくブランドものなのもポイントです。
猫は水が嫌いだから、浜辺にはいないのでは? そう思うのも無理ないところですが、実際は違います。海辺でも砂浜近くの松林等には、猫がたむろしていたりするものです。実際、ほどなくしてジェレミアは、猫たちに出会うことができました。
やや年取った三毛猫、じろっとした目つきの若い黒、そして、アメリカンショートヘアの血が入ったと思わしき可愛らしい子どもの猫を見つけました。このあたりをナワバリにしている三匹のようです。
――脅かす気はないからね。ただ、その姿が見たいから。
息を殺してジェレミアは、まずデジカメで彼らの姿を収めます。そうしておいて今度は、そーっと近くに寄って観察してみました。
野良猫は警戒心が強い。最適な距離を保って足を止めました。
そうして、それぞれのチェックを行うのです。
――うん、やっぱりあの小さい子は新顔だね。
生まれたばかりでしょうか。アメリカンショートヘア系の仔猫は、ジェレミアのメモに載っていませんでした。彼の手元のメモには、毛色や身体特徴など、彼らの情報がこと細かく記されているのです。
他の二匹はお婆ちゃん猫と古顔のオスで、以前に観察した記録が残っていました。
まずは過去に観察した個体の、経過観察を行います。どちらも健康そうです。よしよし。
そして次に、新しい個体の観察をじっくりと。
分類用に作った独自の番号を割り振って、毛色や特徴などから仮称を付けることにします。
――アメショにしては白みが多い猫ちゃんだね。名前は……そうだな、『ミルクセーキ』としておこう。
ミルクセーキは大きな目をしており、毛並みも豊かでした。お風呂に入れて洗ったら、モデル猫なみに立派な姿になるに違いありません。美少女といっていいでしょう。まだ幼いのと距離があるのとで性別は判然としないため、実際は美少年かもしれませんが。
――それにしても、けっこう地道な作業だな。我ながら。
ふっと薄笑みを浮かべます。それでも彼の笑みの理由は、自嘲ではなく恍惚感によるものです。
――猫天国なこの島はまさしく天国(パラディソ)だよ。
寝子島はまさしく、猫の島です。
たくさんの猫がいます。
ありとあらゆる種類もいます。
こうやって調査して把握すればするほど、興味深き猫の聖地なのです。
改めて、引っ越してきてよかったと思うジェレミアなのでした。
ミルクセーキがこちらを見ています。気づいたのでしょうか。
それでも逃げたりはしません。それでもこれ以上不躾に近づくのはよろしくない。
――じゃあね。
と心の中で別れを告げて、ジェレミアはそこから離れるのでした。
さて、もう少し猫探索は続けるとして、ついでに海岸の野草観察もしておくとしましょうか。
「ハマユウもそろそろ終わりだね」
ふとジェレミアはつぶやいていました。
緋色まじりの白い花を咲かせ、豊潤な芳香をもたらすあの花も、そろそろお別れとなるこの季節です。ハマユウを訪ね歩きながらも、ジェレミアは別に、探しているものがありました。
――ハマアザミの咲いている季節だけれど、絶滅危惧種なので見つけるのは難しいかな。
紅紫色の素敵な花ですが、今日はそこまでの幸運に恵まれていないようです。見つけることはかないませんでした。
ですが気落ちはしません。
なぜならこの、自然豊かな浜辺には、可憐な花をつける植物がいくつもあるからです。雑草っぽくても見方ひとつで、芸術品と呼べるような花々。
そうした花で、気に入ったものを見かけるたび、ジェレミアは写真を撮っておきます。
自宅に戻ったら、花の名前などをちゃんと確認するとしましょう。
それにしても、本当にいいところですね。この国は。この島は。ジェレミアの好きなものがたくさんあります。
もしかしたら前世はここの生まれだったのかも――などと想像してみるのもまた楽し、です。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ★(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月12日
参加申し込みの期限
2014年12月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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