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【ホームルーム】委員決定っ! 芸術科篇
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「みんなそれぞれに、しっかり考えを持っているみたいね。それじゃ、この4人に学級委員を任せるのに賛成してくれる人は拍手!」
樋口先生の呼び掛けに、一斉に拍手が起こる。
異を唱える生徒もなく、殆どのクラスメイトが賛成したようだ。
(結構すんなりと決まったわね。意欲がある人がなってくれて、良かったけれど)
みんなと一緒に拍手を送りながら、
月城 明子
は学級委員に決定した4人の姿を眺めていた。
「金堂さんにはピッタリだぜ、がんばってな」
団十郎に激励されて、睦月は強面の顔を緩める。
「ああ、よろしく頼むぞい。ええと」
「……大山田だ」
「そうじゃ、大山田」
にっと笑う睦月がちゃんと自分の姓を呼んでくれたので、団十郎も内心ほっとしながら頷いた。
……が。
「よろしくね、大山くん」
「山田さん、頑張ってね」
近くの席の生徒たちも声を掛けてくれたものの、名前も性別も行方不明になっている、ような。
「…………大山田だよ?」
団十郎の声は、なんとなく消沈していた。
「これから大変だとは思うが、頑張ってくれ」
それを慰めるつもりという訳でもないけれど、
三崎 楚良
が正直に激励の言葉を送る。
タルトもにこにこと「みんな、頑張ってね。応援するよ~」と声を掛けてきた。
「ああ……ありがとう」
礼を言う団十郎には知る由もなかったけれど、大人数の一般人の視線のお陰か『彼女の顔を上手く思い出せなくなる』というろっこんの効果がそれなりに弱まっていたようで、クラスメイトたちからはある一定の認識は持って貰えたような気がする。やったね!
音花もなんとか言葉を掛けようとするけれど、いざ壇上にいる面々に向けて話そうとすると急に恥ずかしくなって顔が勝手に俯いていってしまう。
「み、皆さん、頑張ってください……。お、及ばずながら、応援しています……」
搾り出すように告げた声は、果たして届いただろうか。
顔が上げられなくて確認出来ない。
聞こえたお礼の言葉も、自分へ返されたものなのか、他の人へのものなのか。
早鐘を打つ胸の音が耳の側でも響いていて、あまり考えられなかった。
「影ながら応援するし、手が足りなければ手伝いもするつもりだ」
楚良の言葉に日菜もうんうんと頷いた。
「学級委員がこの4人なら大丈夫だね! 安心!
あ、何か手伝える事があったら、出来る限り手伝うつもり!」
学級委員とクラスメイトたちの和やかな遣り取りを眺めながら、睦月はいかつくなってしまいがちな表情を和らげた。
「良いクラスになりそうじゃ……」
例のスピーカーからの奇声は、7組の教室にも響いていた。
「これって、そうかな?」
不思議そうにスピーカーを見上げたり、近くの席の生徒と顔を見合わせたりしているクラスメイトたちの中、タルトはなんだかそわそわしている。
「ん……? どうしたの」
不思議に思った瑠奈が聞いてみると、タルトは首を竦めて声を潜めた。
「なんかね、先輩たちが何か企んでるらしいんだよね」
「たくらんでる?」
こそこそと話すタルトに釣られて小声になりながら、瑠奈は小首を傾げる。
「続報はないのかしら……?」
樋口先生の呟きは、生徒によっては心なしか残念そうに聞こえたかも知れない。
(うーん、でもこれだけでとどまる先輩たちじゃないよね!)
期待に満ちた思いを抱きつつ、タルトは次に他の委員を決めるという先生の話を静かに聞いていた。
と。
「……はっ!」
視界の端にある、廊下に面した窓ガラスに影が見えた気がして、タルトはぱっと顔を向けた。
「……あれぇ、気のせいだったかなぁ?」
拍子抜けしたように呟いたタルトは、ちょっと残念そう。
実は彼女が見た窓の下、隔てられた壁の向こう側に、寺院に向かってお祈りする人みたいなポーズで突っ伏している寝太郎がいた。
(こ、腰が……)
ぷるぷる震えながら、痺れた腰を擦る。
ついさっき「これは、想像以上に困難なミッションだなぁ~……既に運動不足な自分の腰が限界です」と呟いていた頃の事が、もう懐かしい思い出になり掛けている。
他のクラスへの好奇心と足腰の辛さからついちらっと頭を上げてしまったけれど、危うく教室の中の生徒に見付かってしまうところだった。
ああ、でもそんな事してる場合じゃない。
寝太郎は壁に手を突いて、よっこいしょと身を起こす。
普通に歩いていくならたいした距離でもないのに、4組の教室は果てしなく遠い気がした。
樋口先生に任された学級委員たちが、委員の立候補者を募る。
「……次に、美化委員に立候補する人は手を挙げて下さい!」
和の元気な声が教室に響く。
交互に司会役を回して、自らを活かせる立ち位置も探りつつの進行だ。
おずおずと黒縁眼鏡の大人しそうな少女、音花が挙手した。
他の希望者と一緒に前に出て行く時も、周囲からの視線を感じて俯いてしまっている。
ここで言う事は考えていた筈だったのに、前の生徒たちの抱負などを聞いているうちに胸の鼓動がどんどん早く強くなって、頭から抜け落ちてしまった。
そのうち前の生徒が話し終えて、せっつかれるように前に立たされて。
どうしようと思う余裕もなくなってしまうくらい、いっぱいいっぱいだ。
顔は火が出そうなくらい真っ赤なのに、音花の頭の中は真っ白になってしまっていた。
このままのぼせて倒れてしまうんじゃ、と近くで見ている生徒が心配するくらいに。
「あ、あ……ぁの、わ、わた……」
それでも何か話さなければと口を開くものの、言葉にならない。
「頑張って」
鯉のように口をパクパクさせている音花に、日菜がそっと声を掛ける。
音花は小さく頷くと、何度かゆっくり呼吸をしてもう一度口を開いた。
「み、み、皆さんと楽しい学校生活を……する上で……校内美化は……だ、だ、大事だと思います……。
が、頑張りますので……よろしくお願いします……!」
みんなとの学校生活が、少しでも過ごし易いものであるように。
俯いたままだったけれど、音花は緊張に耐えて自分の言葉をクラスメイトたちに伝えた。
そんな彼女に、ぱちぱちと温かい拍手が届く。
少しほっとした様子の音花の目が、ちょっと潤んだ。
各委員の中でも図書委員は人気があるようで、複数の生徒と一緒に明子と楚良も手を挙げていた。
教壇に来るようにと指示を受け、明子は静かに椅子を引いて立ち上がった。
ゆるく巻いた髪が、肩からふわりと零れる。
静かで品のある、姿勢の良い明子と楚良が歩いていく姿は、ちょっと別の空間のように見えた。
「図書委員に立候補した月城明子よ」
大人びた雰囲気の明子は、ほくろのある口許を笑みの形にして名乗る。
「本を読むのはとても好きよ。だから図書委員になりたいと思ったの」
彼女の言葉は簡潔だったけれど、静かな口調にも関わらず、意志の強さを感じさせるものがあった。
「同じく図書委員を希望する、三崎楚良だ。皆にはまだあまり顔を覚えられていないと思うが……よろしく」
続いて礼儀正しい所作で挨拶したのは、楚良だ。
「祖母の家には本が沢山あり、簡単な補修なら俺も出来るしな。何より本が好きだから。
その仕事に携わっていたいと思っている」
そこまで言って、彼は目を伏しがちにする。
「そんな理由では駄目……か?」
樋口先生は軽く首を振って「立派な心掛けだと思うわ」と答えた。
ところで、さっきあまりにも堂々と居眠りしたまま寝言で受け答えしていた千鶴は……。
「あら、上穗木さん。保健委員をやってくれるのね?」
「……ん? ふああ……はい。よろしく、お願いし…………すぅ」
保健委員を募っている時に寝惚けて手を挙げてしまい、樋口先生の質問にも船を漕ぎながら答えた為に本当に保健委員になってしまったのだった。
尤も、千鶴がそれを知って驚くのは、ホームルームが終わってからの事だけれど。
梨樹は拍手を送りながら、激励される委員たちを眺める。
(やりたい事がある、というのは貴重な事だ。俺は……どうだろうな)
彼らが眩しく感じるのは、自分にないものを持っているように見えるから、でもあるのかも知れない。
胸の奥でちりちりと、焦燥感らしきものがさざめいている。
これからこの学校で過ごす時間の中で、自分にも懸命に打ち込めるようなやりたい事が見付かるだろうか?
「これで、一年間委員をやってくれる生徒たちが決まったわね。
真面目な子も、個性的な子も名乗り出てくれて、これからの7組が楽しみね。
委員をやっていく上で慣れない事や自分たちだけでは手に負えない事があったら、その時は遠慮なく言うのよ。
みんなも協力してあげて頂戴ね。
それじゃ、今日のホームルームはおしまいね。お疲れ様。
ちょっと時間が余っちゃったから、チャイムまで雑談タイムにしましょうか」
樋口先生の言葉を受けて教室内の空気も緩むけれど、一応日直の号令で締めの挨拶は済ませる。
楚良は始めの時と同じように丁寧な礼をして、ゆっくりと頭を上げた。
希望していた図書委員にもなれたし、これからの活動が楽しみだ。
物事にはあまり動じる事のない彼の胸にも、期待にそわつくような感覚が湧き上がっていた。
「なんだか、楽しくなりそうな気がするねぇ」
「そうねー、私も負けてられないって気持ちになってきたかも」
ふわふわと微笑む瑠奈に、日菜も優しい笑みを浮かべて頷いた。
部活もクラスの活動も頑張ろう、大変そうな時は協力し合えたら良いな。
そんな気持ちで、話し掛けてくるクラスメイトたちと笑みを交わすのだった。
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担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月23日
参加申し込みの期限
2012年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年11月30日 11時00分
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