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【ホームルーム】委員決定っ! 芸術科篇
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先生達が教室に足を踏み入れると、生徒達の賑やかさも流石にひと段落。
中には、先生の姿が見えてから慌てて席に戻る生徒や、明るく「先生おはよう!」と声を掛ける生徒もいる。
かと思えば、我関せずといった雰囲気で読書や作品作りに集中していたり、イヤホンで音楽を聴き続けている生徒の姿もあったり……その辺は、やっぱり芸術科の教室、ということなのかも知れない。
教壇に立つ先生を前に、日直が朝一番の声を張り上げる。
「きりーつ、礼!」
●8組のホームルーム●
「前々から言ってたが、今日のホームルームは学級委員と各委員を決める」
着席した生徒達を前に、
泉 竜次
先生が話し始めた。
ぴしっとした姿勢とちょっと洒落た服装、よく通る声は、年齢を超越したような何かを感じさせる。
「学級委員は立候補と推薦、他の委員は立候補制だ。いずれにせよ、興味がある、やってみたいと思ったら遠慮せずに立候補すると良い。なんなら、全員委員会に入っても構わないぞ!」
「ぜ、全員は流石に入らないと思うけど……」
剛毅な話に、
串田 美弥子
が近くの席の生徒と小声で話す。
「でも、誰がどんな委員になるか、楽しみなのです」
葛城 璃人
もにこにこと可愛い笑顔を見せながら、話に乗ってくる。
彼――どう見てもツインテールの可愛い少女に見える璃人だけれど、実は男の子である――は、同じクラブで親しくしているクラスメイトが立候補するという話を聞いて、胸を躍らせていた。
(あのお二人の事ですから、絶対何か裏があるんでしょうね~)
「……葛城さん?」
笑顔に密かに黒いものが見え隠れするのは、気のせいだろうか。
美弥子は思わず目をぱちくりさせた。
先生の説明を流し聞きながら、
追分 義一
は興味なさげに頬杖をついて眼鏡の奥の視線を窓の外に向けていた。
(大体あれ委員って名前のパシリだろ? 立候補する奴らもすげぇよな……いやマジで)
逆に、密かに学級委員への闘志を燃やしている少年もいる。
(めんどくさいけど、俺の素晴らしさをアピールする大チャンスだな!)
長谷川 凜
は、時が来るのを今か今かと待っていた、が。
「キャーハハハ!!」
突然、甲高い笑い声が教室に響き渡った。
生徒たちの視線は、たっぷり間を置いてやおら立ち上がった
岩国 ソワカ
に釘付けになる。
「ついにきましたねえ、このソワカちゃんの時代が!」
ぽかんと口を開けている美弥子の横を通って、ソワカはつかつかと教壇の脇に歩み出るとホームルームの進行を牛耳り始めた。
(あ、あいつ……何のつもりだ!?)
凛は机の下の拳をワナワナと震わせる。
実は、父親の再婚で裕福な環境で暮らすようになった彼は、大手製薬会社を経営している一族出身の令嬢であるソワカの事を、一方的にライバル視しているのだ。
そんな事は露知らずのソワカを、泉先生も面白そうに見守っている。
「それじゃあ、学級委員の立候補と推薦といきましょう」
コケティッシュな笑みと堂々とした振る舞いで、ホームルームの進行を牛耳るソワカ。
一瞬「普通に委員の雑用的な仕事をしているんじゃ」と過ぎった思いは、とりあえず頭の隅に寄せておく事にした。
「まずは私、ソワカちゃんで~す!」
(ぐぬぬ……負けてたまるかぁ!!)
自ら手を挙げるソワカに、負けじと凛も挙手する。
「俺だぁぁぁああああ! 世界の! 富豪! 長谷川様だぁぁあああ!!」
大声を上げて立ち上がり、前に出る凛を周囲の席にいる生徒はぎょっとしながら見送った。
凜は教壇で仁王立ちになると、クラスメイトたちに言い放つ。
「学級委員になりたい理由は……
俺がカッコイイからだ!!
」
ババーン!!
生徒たちの脳裏に、何か凄い効果音が響いた気がした。
「きゃーっ、カッコイイのですー♪」
璃人が無邪気な様子ではやし立てると、凛は胸を反らして『決まったぜ』みたいな顔をしている。
「……あれ、学級委員のどこにカッコよさが必要なのでしょう? カリスマ?」
ふと思い返して首を傾げる璃人の呟きに、美弥子も「カリスマ……?」とまじまじ教壇の方を眺めた。
凛の横でそれを聞いていたソワカがくすっと笑う。
「なぁに、それ~。アピールはもっと具体的な事を言わないとダメですよ」
「むうっ……」
挑発的とも取れるソワカの余裕の表情を、凛は睨み返した。
「……」
鳴海 理一
は、目の前で二人が火花を散らしている様子を無表情に眺めていた。
自分も手を挙げるつもりだったのだけれど、状況を静観していたらなんとなく機を逸してしまったのだ。
仕方がないので、とりあえず流れを見守る。
「フェヘヘヘ! このソワカちゃんが委員になった暁には、一生徒に一個、『自爆ボタン』などを配布して面白おかしい刺激的な高校生活を約束致しましょう!
拒否権はありますが、相応の覚悟を召されよ!
ギャグは全てにおいて優先されるべきなのでーす!」
ソワカのアピールは、とんでもない内容だった。
とんでもないのはアピールだけじゃなく、ゆくゆくは学校を支配する事を目論んでいるとか。
何処まで本気なのか、その笑顔からは窺い知れない。
「そのボタン押すとどうなっちゃうのですかー?」
ざわざわする生徒たちの中から、璃人が質問を飛ばす。
「自爆する以外に何かあるんですか?」
すっぱり。
芸術とギャグは爆発だと偉い人も言っていた、なんてソワカは涼しい顔で答えた。
他にも教室を魔改造などの色々怪しい宣言が出て、クラスメイトたちは戸惑って顔を見合わせたり、面白がって囃し立てている。
「まぁまぁ、皆さんが学校生活で困らないように、調整する役割を担う人もいる必要はあると思いますけどねぇ」
「とすると、加瀬さんも学級委員に立候補ですか?」
「は~い♪」
ソワカの返しに、
加瀬 礼二
はにこやかに手を挙げた。
続いて、理一の手も挙がる。
「……俺も」
雑誌の読者モデル経験があるだけあって、颯爽と立って歩き出す礼二と対照的に、理一は雲が風に流れていくように教壇を目指した。
二人とも、何処か掴みどころのない雰囲気を持っているものの、その方向性はかなり違っているように感じられる。
「お先にどうぞ」
「どうも」
にこにことアピールを先に譲る礼二に礼を伝える理一は、あまり表情の変化もなく教壇の真ん中に立った。
いつ見ても頭に狐のお面を着けているというだけでも、彼は結構個性的だったけれど。
立候補した動機も、また変わっていた。
「ぼーっとしている時に学級委員の立候補話を振られたので、きつねうどん奢ってくれたらやると言ったら、あおいきつねを出してきた奴がいた。
無論立候補するに決まっているだろう」
「えっ」
「えっ」
思わず異口同音の璃人と美弥子だった。
「なりたい理由は世界平和ときつねうどんの為だ。
学級委員になった暁にはクラス全員分の祭礼人形を作り、1年間の無病息災を保障しよう。以上ヨロシク」
人形と聞いて、璃人は可愛らしいものだと良いなと思った。
不思議な話だったけれど、理一自身は世界平和も祭礼人形の事も大真面目に話しているようだ。
人形などを作るのも趣味だから、苦にならないのだという。
「ところで泉先生。質問があるのだが」
理一はふいに、窓際で腕組みをしながら成り行きを眺めていた泉先生に声を掛けた。
泉先生は言ってみろ、と視線で示す。
「学級委員とやらが実際にどういう仕事をするのかよく分からんのだが、教えて貰えないだろうか」
理一のマイペースっぷりに再び「えっ」となるクラスメイトたちの中、やや間を置いて先生は口を開いた。
「ホームルームで何か決める時の進行や、集会の時の整列や点呼、生徒会と学級間の連絡調整……やる事は色々と多い。だが他の生徒も、任せっきりで良いってモンでもない。クラスってのは、君たちひとりひとりが作っていくものだからな」
終わりの方はクラスのみんなに向けて言う泉先生に、感心げに頷いている生徒もいる。
「なるほど……ところで、当選したら追加であおいきつねを誰かくれないだろうか……」
「待つだけでなく、勝ち取れば良い」
ふっと笑う泉先生。
「は~い、それじゃあそろそろ俺の番、良いですか?」
特に自分が止めなければならない程の暴走はなかったなと思いつつ、話がひと段落するまで待っていた礼二はそう切り出した。
整った顔立ちに、ときめいてしまう女子生徒も少なくはないだろう柔和な微笑を浮かべて。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月23日
参加申し込みの期限
2012年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年11月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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