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【ホームルーム】委員決定っ! 芸術科篇
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●7組のホームルーム●
「――着席!」
日直の号令で、生徒たちは一斉に椅子に座った。
凛とした立ち姿で彼らを見回し、微笑みを浮かべるのは担任の
樋口 弥生
先生。
お淑やかそうに見えて、学校で教鞭を取る時はいつも和装という、自己主張のしっかりした人物でもある。
「みんな、おはよう。今日のホームルームでは、学級委員を始め、生徒たちが学校生活を円滑に楽しく送っていく為の規範となる委員たちを決めるわよ」
そう言って、樋口先生は黒板に綺麗な文字を綴っていく。
(今日はそんな日だったか。そうか……黒板アートに感心していて気付かなかった)
樋口先生の後姿をなんとなく眺めながら、
芹沢 梨樹
は思った。
7組の教室の背面にある黒板は、誰が描き始めたのか生徒たちが次々と描き足していった落書き群でいっぱいになっていた。
ある意味これも、グラフィティ・アートと呼べるかも知れない。
縦書きで委員の種類を一通り並べて振り返った樋口先生が振り返ると、丁度その落書きが目に入る。
微笑ましげにそれを眺めた先生は、生徒たちに視線を移した。
ふと先生と目が合って、
夢宮 瑠奈
はちょっとドキッとしてしまう。
大きな瞳を瞬かせている瑠奈に目を細め、樋口先生は顔を上げて話を続ける。
「……とはいえ、あんまり肩肘張る必要はないわ。やりたい委員があったら、気軽に立候補してみて頂戴」
樋口先生はまず学級委員の役割や仕事を軽く説明した後、立候補と推薦を募った。
「せっかくじゃから、立候補させて貰うぞい」
早速手を挙げたのは、
金堂 睦月
だ。
机の上には先程まで作業をしていたのか、作り掛けの動物らしき木彫りの人形と彫刻刀があって、近くの席のクラスメイトはさっき見た時は角材だったのにいつの間に、という顔をしている。
「ウチも立候補します!」
小泉 和
が、小柄な体格からは想像出来ないような勢いで元気に手を挙げた。
「それでは、わたくしも立候補させて頂きますわね」
便乗するように、
千子 茶々丸
も挙手する。
その机の上には商業関係の雑誌。ついさっきまで読んでいたようだ。
「金堂くんと、小泉さん。それに千子さんね。……他になりたいって子はいないかしら?」
3人ににっこり笑い掛け、樋口先生は教室を見回す。
(私にはちょっと、無理だなぁー)
先生の視線を目で追いながら、
高尾 日菜
は心の中で溜息をつく。
テニス部のマネージャーになったばかりの彼女は、そちらで覚えなければならない事がいっぱいで委員にまで手を伸ばせそうにはなかった。
(ただでさえ運動音痴で迷惑掛けてるのに、下手に無理して皆に迷惑をかけるのも忍びないからねー……)
瑠奈もまた、これからどうなるんだろうと、ちょっとドキドキしながら流れを見守っている。
「あ、先生!」
そこへ声を上げたのは、
響 タルト
。
「響さん、どうぞ」
「私は上穗木千鶴さんを推薦します!」
タルトの言葉に、樋口先生もクラスメイトも視線を前の方の席に向ける。
そこには推薦された
上穗木 千鶴
が座って……。
「……すぅ、すぅ」
寝ていた。
「あらまあ」
樋口先生はくすっと笑っただけだったけれど、周囲は千鶴のあまりに堂々とした寝入りっぷりにぽかんとしている。
どうやら前の晩、夜更かし――とはいえ、他の生徒たちにとってはまだ早いくらいの時間らしいが――してしまった為に、迫り来る睡魔に勝てなかった結果のようだった。
「折角響さんに推薦して貰ったけど、上穗木さん自身はどうなのかしら?」
「ふにゃ……はい」
席の前にやって来た樋口先生の問い掛けに反応してか、船を漕ぎながら口から出てきたのは、どう見ても寝言です。
しかも、半開きの小さな唇の端から涎が垂れている。
「仕方ないわね……」
苦笑した樋口先生は、ハンカチを取り出して千鶴の口許を拭ってやった。
「上穗木さんがちゃんと目を覚ますまでにも時間がありそうだし、進めましょうか。興味があってもまだ踏ん切りがつかないっていう子もいるでしょうから、焦らなくても良いわよ」
と樋口先生が言った後、やや間を置いてこれ以上立候補も推薦もなさそうだと判断したのか、ひとりの生徒が控えめに手を挙げた。
途端にクラスメイトたちの視線が集中して、その手の主・
大山田 団十郎
はなんとなく居心地の悪さを感じてしまう。
(あんまり目立つのは嫌なんだけどなぁ……)
「大山田さんは立候補かしら?」
「はい」
「それじゃあ、上穗木さんには残念だけれど、立候補した生徒は前に出てきてくれるかしら」
(――ん?)
自分が注目されている事に気を取られていたせいか、樋口先生がナチュラルに自分の名前をちゃんと呼んでいたのを確認しそびれた団十郎だった。
団十郎には最近、何故か顔を覚えて貰い難いという悩みがあった。
そのせいか、名前も覚えて貰えなかったり微妙に違っている場合も少なくない。
父に付けられた名前と鍛えられた長身に男子制服、男勝りな言動で性別を間違えられる事はよくあったけれど、自分の身に一体何が起こっているのだろうか。
こうして立候補したのも、学級委員になればもっと自分の顔や名前を皆に覚えて貰えるんじゃないか……そんな、切実な希望もあったりする。
クラス委員なんて大変だろうによく立候補する気になるな、なんて素直に感心しながら梨樹は4人の背を見送った。
立候補者たちが教壇に立つと、まずは最初に手を挙げた睦月が一歩前に出た。
「金堂睦月じゃ。困った事があれば、すぐにわしを呼んでくれて構わないぞい。
どんな些細な事でも、ワシは全力で協力するからのう」
(喋ったら意外と爽やかなんだな)
梨樹は睦月の強面そうな容姿とは裏腹に人の好さそうな部分を垣間見て、頼りになりそうだと好感を持った。
一見怖そうな顔つきではあるが、話し口からは困っている人は放っておけないという彼の人柄が覗える。
「ワシはこの学校を少しでも良い学校として、町の人たちに知って欲しいのじゃ。
そういった活動をするには、やはり生徒会と連携できる学級委員になる事が一番良い方法じゃと思ったのじゃ」
彼は校外の活動にも力を入れて行きたいと、豊富を語った。
根っから人の為になる事が好きなのかも知れない。
ちらほら感心げに頷いているクラスメイトたちの前に、続いて和が出る。
元気に名乗ってお辞儀をした後、真っ直ぐな瞳をクラスメイトたちに向けて話し始めた。
「ビデオ撮影やユーザー生放送の生主のウチ。
得意なこういう分野の技術や才能を活かして、クラスの思い出づくりに一役買いたい。
そう思って学級委員に立候補したんだ」
(凄い元気だけど、何処からエネルギーが沸いてくるんだろう?)
最初は同級生とは思えない小柄さに面食らった梨樹だったけれど、和が口を開くと今度はその溢れる生命力に気圧されていた。
「動画投稿サイトに映像作品を投稿する自分だから、クラスを盛り上げる学級委員のひとりとして何かができる、役立てるはず。
他の人みたいにカリスマがあるとか、リーダーシップがとれるって訳ではないけれど、自分なりにこのクラスでの1年を体感する作品として、ウチは記録できると思うんだ。
だから、みんなそれぞれの『学生生活』という作品作りのお手伝いをさせて欲しいな。
よろしくお願いします!」
学級委員のひとりとしてお手伝いが出来れば良い、サポートに徹するのもまた学級委員という思いも込めて。
最後まで明るくアピールして再び頭を下げる和に、思わずといった様子でぱらぱらと拍手が起こった。
拍手の中を、茶々丸は跳ねるような動作の和と入れ替わり、クラスメイトたちを見据える。
「よっ、守銭奴~」
タルトが陽気に声を掛けると、一部の生徒がちょっとだけざわついた。
入学式からまだ日は浅いけれど、彼女がお金の事となると目の色が変わってしまうのは、その手の会話をしたり聞いたりした事のある生徒は知っていたから。
「……え? お金を取るのかって? またまたご冗談を」
大人数の視線を前にしてもゆったりとした所作と雰囲気を崩さず、眼鏡の奥の蕩けそうな目を細めて微笑む。
「校内校外に関係なく、活動を行うにはお金が必要ですわ。
図書室により良い本を置くにはお金が必要ですわ。
掃除道具を新調するにもお金が必要ですわ。
部活動で部活の道具にもお金が必要ですわ。
学級委員は生徒会に関わりますわ。
そうであれば生徒会での予算決めにも関わることができると思いましたの」
動機なんてそんなものです、と茶々丸は言葉を区切る。
「学級委員になりましたら……そうですわね。
まあ、わたくしに出来る事はそんなにございませんから、学級委員で決められる政策に必要な予算を計算したりとか、そのくらいでしょうか。
生徒会の役員のひとつの会計にでもなれば、話は違うのでしょうけれど」
茶々丸は学級委員だけではなく、生徒会で会計を担う事まで既に目標として見据えていた。
彼女の合理的な考えは、梨樹にも好印象を与えた。
お金に対する執着はもの凄そうだけれど、その分金銭の管理はしっかりしていそうだ。
「長々と失礼しました、どうにも言葉に表わすのは苦手でして……」
「そんな事ないよ、立派だなぁって思ったよ!」
笑みを若干弱いものに変えた茶々丸に、日菜は屈託のない言葉を贈って和の時にもしたように手を叩き始めた。
「うん、凄いなぁ……」
瑠奈も目を見張りながら、一緒に拍手を送った。
茶々丸は安堵したように「よろしくお願いしますわ」と頭を下げ、残る団十郎に場を譲る。
他の立候補者たちから一歩下がって控えめにしていた団十郎は、若干ばつが悪そうに前に出た。
「大山田だ、俺からは特にアピールはない。
学級委員は4人もいるし、主張の違う奴が4人もいたら纏まる物も纏まらないだろう?
という訳で、俺は学級委員の補佐的な事をしたいと思う。
やる気のある奴が主体になれば良いと思う」
縁の下の力持ちを買って出る団十郎に、梨樹は感心した。
(きっと、ひとりこういう奴がいると助かるんだろうな……)
けれど、怪訝そうに小首を傾げる。
彼女の顔は、何故か記憶に残らないのだ。
(しかし……なるほど、皆自分なりの考えがあるようだな)
梨樹は壇上の4人を、何処か眩しげに眺めた。
(す、凄い……)
大勢の前でしっかりと自分の言葉を発する立候補者たちを見上げて、
笛吹 音花
は頬が熱くなるのを感じた。
自分もやってみたい委員はあるけれど、あんな風に堂々とみんなの前に立てるだろうか……。
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担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月23日
参加申し込みの期限
2012年11月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年11月30日 11時00分
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