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オトナたちの一日
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朝。洋菓子店『Raton』の店内。
パティシエの制服を来た
荒井 景貴
はアドレス帳からジニーの名前を探し電話をかける。
「……あぁ?」
1分ほど待つと眠そうな声が応答した。何人たりとも俺の眠りを邪魔する奴は死ね、と雰囲気が語っている。
「もしもし……ジニーさん? よかった、電話に気付いてくれて。おはようございます」
「んだよ景貴かよ……」
「その様子だと起きたばかりのようですね。今開店の準備をしているのでお店で待ってますね」
「……。……。……」
電話の向こうで声が絶えた。景貴は相手が2度寝してしまったのではと不安になるが、
「ああああああああああああああああ!?」
全力過ぎる叫び声に杞憂であったと、受話器を耳から離しながら胸をなでおろした。
「え、今何時だ!? ちょ、おま。寝癖! ひげ!」
「あの」
「すぐ行くわ! 電話ありがとな!」
一方的に電話を切る音がして、通話は終わった。なら、と景貴がレジ内の金額確認をしようと動き出した時、店内のガラスの向こうから砂埃をあげながら走ってくる人物が見えた。ジニーである。
カッと目を見開き、
「セーフ!!!!!」
と宣言すると、
「……。ぜえ……はあ……」
床に座り込んだ。喉の奥からほんのり鉄の味がする。
「は、早いですね……そんなに息を切らして」
「初っ端……寝坊は……シャレになんねえ……から、な……」
「落ち着いてからでいいですよ。はい、お水です。制服は更衣室に用意しておきました」
「おう。サンキュ……」
ジニーは水を一気に飲み干すと更衣室で服を着替える。制服の白いシャツに袖を通し、深い色のキャスケットを被る。
「……」
しばし無言で鏡を見つめた。普段、趣味の悪い柄シャツばかり着ているもので違和感が半端ない。思い返せば、こんな白いシャツを着るような仕事の経験はあったかどうか。しょぼい手口の悪さで食いつなぎ、高校卒業して家を出てからは野良犬みたいな食生活だ。
「いけね。暗くなっちまった」
大事なのは笑顔とハッタリ忘れずに。
更衣室を出ると景貴がにっこりと笑う。
「お似合いですよ。サイズもぴったりでよかったです」
「おう」
こうして、ジニーのバイト1日目が始まった。
Ratonには年代を問わず色々な人が訪れる。人づてに店の存在を知り足を運ぶ人間も増えた。例えば、勤め先の病院でケーキの箱を見た理紗子とか。
「こんにちは。ここ、お店の中でケーキも食べられるんですか?」
偶然通りがかって店に入った理紗子に尋ねられ、女性に苦手意識のあるジニーはわずかに動揺しつつ口を開く。
「ああ。……じゃなかった、ええ。そうです。今日は晴れているんで外のウッドデッキも開放してます。えー……と、お席にご案内しましょうか」
「はい、お願いします」
「少し風があるんで中の席にします?」
「そうですね。ありがとうございます」
内心ドキドキだが無事に理紗子を案内し、温かいダージリンと9月のおすすめ・和栗のモンブランのオーダーを取った。
時々妙な敬語を使いながらもどうにか無事に営業が終わり、ジニーはぐったりと椅子に腰かけた。給仕とレジ打ちと笑顔と女性対応への慣れは時間と根気が必要そうだ。
「お疲れ様でした」
穏やかな声がして、景貴が紅茶とケーキの乗った皿をテーブルに乗せる。
「くれんの?」
「新作の試食をお願いしたくて。味のバランスが気になって。よかったら感想を教えてもらえませんか?」
「おう。ん、うめえな。甘すぎないし、男も食いやすいんじゃねえか」
「よかった、美味しいと言ってもらえてホッとしました。今回はいちじくもアーモンドクリームも甘いので。アーモンドクリームにアールグレイとアルコールを飛ばした洋酒を入れて、その上にいちじくを盛りつけて焼いてみたんです」
「いちじくって今旬なのか?」
「ええ、9月から10月くらいまでですね」
ふうん、と呟きながらジニーはフォークに刺したケーキを持ち上げた。
「お前すげーな。俺とそう変わんねートシなのに店一つ経営して繁盛させて」
「え、すごいって。いえ、まだまだな所が多いので、その……こ、紅茶のおかわり淹れますね」
「んだよ。働きっぱなしじゃねえか。そんな気ぃつかわなくていい、飲みきってねーし……っつってんのに。あーもー」
いそいそと厨房に消える景貴の背を見ながらジニーは宙に上げた右手を下ろす。景貴の照れ隠しはわかりやすい。
「謙虚っつーのかね」
琥珀色の紅茶に映る自分の顔を見て、景貴と話す時は自然と笑えていた自分に気づいた。
接客スマイル、練習するか。
冷めた紅茶に口をつけながら小さな目標を立てるジニーであった。
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あとがき
担当マスター:
相馬 円
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております。相馬です。
リアクションの提出が遅れてしまい申し訳ありません。
年始に風邪をこじらせて気管支炎が悪化してしまい、執筆が遅れてしまいました。
次回のシナリオガイド公開は5月前後を予定しています。
そちらも興味を持っていただけたら幸いです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月10日
参加申し込みの期限
2014年12月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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