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オトナたちの一日
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新人の勤務医・
深倉 理紗子
の朝は早い。午前6時半には自分の席に到着するのが常だった。今朝も事務仕事を片付け8時に病棟に向かう。
「おはよう、大岡さん。具合はどうですか?」
「おはようございます、深倉先生。今朝はなんとか、朝飯全部たべられてなぁ」
相手に合わせて口調を変えながら、自分の受け持ち患者の様子を見て回った。内科医だからだろうか。彼女の受け持ちはお年寄りが多い。
「今日は孫が見舞いに来てくれる予定なんじゃ。最近は、あの、妖怪のゲエムが好きみたいでなぁ」
「そうなんですね、角田さん。小学生の子に流行っているみたいですね。ピザの広告でも見たことがあります」
「それじゃ、それ。小学生が、妖怪の話なんかしてると面白くてなぁ。ふぉっふぉ」
お年よりは総じて話が長くなりがちだが、理紗子は可能な限り話は聞くことにしていた。
――事務的なだけじゃ気がひけるもの。
早めの昼食にエビピラフを食べながら理紗子は患者たちのことと、午後からの外来診察のことを考えて少し不安な気持ちになった。彼女は他人からの評価を気にする傾向がある。他人から信用されていないと感じたとき、彼女の情緒はひどく不安定になりがちだった。
「深倉先生ー」
昼食後、自動販売機に立ち寄るために売店近くに立ち寄ると自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。声の主を探す。入院中の受け持ち患者がこちらに向かって手を振っている。隣には小学生くらいの男の子がいた。
「あら、角田さん。お隣の子は今朝話していたお孫さんですか?」
近寄って尋ねると、角田老人は嬉しそうに頷いた。
「そうですじゃ。お見舞い持ってきてくれてなぁ」
「こんにちは! じーちゃんが世話になってます!」
「こんにちは……しっかりしたお孫さんですね」
「ふぉっふぉ」
孫を褒められ、老人は誇らしそうに高笑いをする。そんな祖父の入院服の袖を孫がつんつんと引っ張った。
「じーちゃん、これ食おうぜ。もう普通の食事いいんだろ」
少年がRatonと書かれた紙の箱を持ち上げる。中にはケーキでも入っているのだろうか。
「そうじゃなぁ……じゃあ、先生。ワシはこれで。引き留めてすみませんでしたな」
「いいえ。あの、食べても大丈夫ですけれど、水分はきちんととってくださいね」
「了解ですじゃ」
最後にぺこりと頭を下げて、老人と少年は病棟へ向かって行った。あの老人はもうすぐ退院の予定だ。入院したばかりのころと比べ、ずいぶん明るさを取り戻した。
「……少しは私も前に進めているかな」
駆け出し勤務医は目を閉じ――今すぐには無理でも。患者のために少しは頼れる医者になりたい――小さく深呼吸すると、飲み物を買って自席に戻る。午後も忙しくなりそうだ。
「もうこんな時間か」
日向 透
が見上げた時計の針は夜の10時を過ぎていた。どうりで社内に人が少ない。首も凝るわけだ。もう帰ってしまおうかと思ったが、今は9月下旬。
「……月末が」
他の部署に迷惑をかけないため、ひいては自分の面倒事を予防するためにもきりのいいところまで仕事を片付けることにした。同僚のキータッチの音がもの悲しさを誘った。
なんだかんだ言って、自分は真面目だな。と苦笑した。
「お先に失礼します」
仕事を終わらせ会社を出ると、冷たい風が首筋をなでて思わず肩をすくめた。習慣でいつも立ち寄るシーサイドタウンのコンビニに入る。
「お……。おい、あんた」
若い男の声がした。
「はい?」
「日向っつったっけ」
振り向くと眉根を寄せた派手な柄シャツの男、
ジニー・劉
が立っていた。両耳に無数のピアスがついており見るからに柄が悪い。一瞬警戒した透だが、バーで見た顔だと思いだした。
「あ、ああ。エルデストの。確かお名前は――」
「
ジニー・劉
」
「お久しぶりです、劉さん。この辺にお住まいなんですね」
「まあな、そっちもか。こんな時間まで仕事なんてご苦労だな」
「ええ。これから夕食です」
透は曖昧に笑う。
「……あんたみたいな働き者見てると、日曜に何してんのか不安になるな」
「日曜……? 休みの日の過ごし方ですか?」
「あ、いや。なんでもねえ……」
ジニーはなぜか戸惑ったように視線をそらす。
「俺行くわ」
「はあ。おやすみなさい」
透は首をかしげながらレジに向かうジニーの背中を見送った。
そんなに疲れて見えたのだろうか。
三十路を過ぎてからの残業は辛さが変わった。残業続きだし今日は早く寝よう、と心に決めた。
家に帰ると猫たちが足元にすり寄ってきて、自然と笑みがこぼれる。
「はいはい。すぐに納品しますからねー」
猫に餌をやり、暖房を入れた。ネクタイを緩め腰に手を当てて背をそらす。ようやく、一息つけた。いや、本当は洗濯物や郵便物の確認が残っているが――。
透は煙草に火をつける。肺いっぱいに煙を吸い込み、
「……明日でいいことは明日」
酒を煽って静かに目を伏せた。
「……疲れたな」
そんな主人の気持ちを知ってか知らずか、2匹の同居猫がそろってあくびをした。
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担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月10日
参加申し込みの期限
2014年12月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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