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★平日編
青い空に白い雲が流れるある日の事。
駆け出しの小説家・
薄野 一月
は居候している旧市街の蕎麦屋を出て、リボンで結んだ薄茶の髪をしっぽのように揺らしていた。
「ネタはどこにあるかしらー。見つけにくい物かしらー♪ お部屋の中も、机の中も、探したけれど見つからないから♪」
そこまで歌って、一月は『あは』と微笑む。
「そりゃあ、見つからないわよね。だって、ネタは降ってくるものだから!」
一月は旧市街の道をゴール地点を定めぬままに歩いて行った。途中、赤いポストの上に一匹の黒猫を見つける。かぎしっぽの黒猫、おそらく野良だろう。こちらをじっと見ていたので、一月はニコニコと黒猫に声をかけた。
「いい天気ねー。ご機嫌いかが?」
猫が小さく返事をした。機嫌は悪くないらしい。
「あら、それは何よりね。あたしはイマイチなの。いいお話を考えるのが大変でね。どこかに面白いネタ、落ちてないかしら」
黒猫は少し考えたのち、ポストからぴょんと飛び降りた。少し歩いて一月の方を振り向く。
「もしかして、ついて来いって言ってるのかしら」
一月は黒猫の後を追う。やがて、ひとりと一匹はひっそりと潜むように存在する一軒の店の前に到着した。『Hollow Ataraxia』というらしい。何を扱う店だろう。旧市街に住む一月も中に入ったことはない。
「このお店、なんだかネタのにおいがするわ……! ありがとう、猫さんって。あら?」
いつの間にかに、黒猫の姿は消えていた。
一月はわずかに緊張しながら店のドアを開く。
「あら。いらっしゃい……」
妖艶な雰囲気の主人・
常闇 虚
がゆったりと微笑む。ゴシック調の店内に浮世離れした店主。ここだけ、別の世界みたい。と一月は思った。
「男性のお客さんは久しぶりね。人形をお求めかしら? それとも誰かへのドレスのプレゼント?」
「へ? あ、いえいえ! 偶然お店を見つけたからお邪魔しただけなのよ」
「そういうお客さんも大歓迎よ。ここはお洋服と人形のお店。オーダーメイドも受け付けてるから、気になることがあればお気軽にどうぞ」
「ええ、ありがとう。早速だけど、ひとつ質問いいかしら。あなたは今、何をしていたの?」
わくわくした声で尋ねる一月。彼の瞳は虚の傍にある等身大の球体関節人形に注がれていた。
「これかしら? 人形とディスプレイの手入れをしているところだったのよ。あとはインスピレーションがわいたときに人形のデザインね」
「そっか、あなたも作家さんなのね」
納得したように一月が頷く。この店の前に立った時、不思議と心が惹かれた理由が分かった気がした。
「あなた『も』?」
「ふふ。あたし、一応小説家なの。まだまだ駆け出しなんだけどね」
「あら、すごいわね。こう言っては店主失格だけれど、今日はお客さんが少なくて退屈していたの。よかったら紅茶でもいかが? いい刺激がもらえそう……」
「ありがとう。じゃあ、一杯頂ける?」
一月のために、虚は香り高い紅茶を用意する。その間、一月は改めて店内を見回した。ゴシックドレスは人間用だけでなく人形用もあるようだ。そのほかにも依頼で作っているらしいコスプレ衣装らしきデザイン画や、だれかのための人形のデザイン画が並べられていた。
「散らかっているでしょう?」
虚がくすくすと微笑みながら紅茶を運ぶ。
「あら。あたしの部屋なんかもっとひどいわ」
一月は礼を言って紅茶を受け取り、深い琥珀色に映った自分の顔を眺めた。そして、
「……自分の中にある世界を、どうしたら外の世界へ旅立たせる事が出来るのか。『ある』けど『書けない』っていうのが、難しいところでね」
と言って、紅茶でのどを潤す。虚も何も言わずに紅茶を飲んだ。
「あなたはアイデアがわかない時、どんな風にしているの?」
「そうね……」
チクタクと正確なリズムが、無言の時間を等間隔に刻む。
「だれかの為に作るとアイデアがわきやすいかしら。私の場合は義理の妹ね」
「……なるほど。読者を想像するってことね!」
一月は弾けたように椅子から立ち上がる。勢い余って溢れそうになる紅茶に慌てながら、瞳をキラキラと輝かせた。
「あ、あたし。何か振ってきた気がするわ! 帰ったら早速プロット組み立てるわよー!」
「そう? お役にたてたのなら嬉しいわ」
「あ、でもせっかくだからお人形のお話色々教えてくれない? このお店とあなたのことを取材させてほしいの!」
「仕事熱心ねぇ。なら、人形の手入れでも見ていく?」
「うんうんっ。そういうの!」
今日は、ずいぶん毛色の変わった客が来たものだ。
虚はほの暗い話題は避けながら、一月に人形の構造や衣装の作り方を簡単に説明することにした。一月は胸ポケットの万年筆で熱心にメモを取る。
たまにはこんな日もありかしら。
そう考えて、虚は小さく口角を上げた。
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担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月10日
参加申し込みの期限
2014年12月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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