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【第4話 常連(ぽく行動したい)カラス】
店内を見回している瑠樹の姿に、朧はふと寝子丼を食べる手を止めた。
彼が、ここに来る途中で助けた男の子だと気づいたのだ。
「あのあとは、転ばなかったか?」
声をかけられ、瑠樹は目をしばたたく。その彼に向かって、朧は軽く箸をふって見せた。
「透明人間なんだとさ」
マグロが傍から言った。
瑠樹は目を丸くしたが、散歩の途中でころびかけ、誰もいないのに誰かに助けられた感触があったことを、思い出した。
「あれって、透明人間さんのおかげだったんだねぇ」
のほほんと言って、瑠樹は箸が浮かんでいるあたりに向かって、頭を下げる。
「その節は、ありがとうございました」
「別にいいさね。……それより、歩く時は、気をつけろよ」
朧は、気にするなと笑って返す。
そこに、カナトが声をかけた。
「ひひーん」(ここは、人間の姿の者が来る所ではないよ)
「何言ってる。このとおり、マグロ帽子をかぶっているから、俺様の仲間だ。コスプレ初心者には、優しくしてやるものだぜ」
マグロがかばうように言うと、瑠樹をふり返る。
「少年、今日は俺様が奢ってやるから、食って行け」
「えー、でもマグロさん、オレ、お金持ってるよぅ?」
再度目をしばたたかせて言う瑠樹に、マグロは笑った。
「子供は、細かいことを気にするんじゃねえ。俺様は、新規の客には、親切にすることにしてるんだ」
「俺たちも奢ってもらったんだ。少年もご馳走になったらいいじゃん」
朧が横から口を挟む。
「オレ、
曖浜 瑠樹
っていうの」
それへ名乗って、少し考え瑠樹はうなずいた。
「……じゃあ、奢られることにするねぇ。でも、飲み物は自分で払うよぅ」
言って彼は、リュックから取り出したサイフに五百円が入っているのを確認すると、近くのテーブルのメニューを見て四百円のミルクを注文した。
その彼にマグロは、自分の隣のスツールに座るよう促す。
瑠樹が座って待っていると、ほどなくコップに入ったミルクと、寝子丼がその前に置かれた。
「さっき、カナトさんも言っていましたが、ここは人間の姿の者が来る所ではありません。今はマグロさんの顔を立てて、客として扱いますが、それを食べ終えたらすぐに出て行って下さい」
マスターはそう彼に釘を刺して、自分の仕事に戻って行く。
「はあい」
うなずいて、瑠樹は箸を手に、寝子丼を食べ始めるのだった。
+ + +
瑠樹が開けた入口の扉から、一拍遅れて飛び込んで来たものがいる。
カラスだ。
もちろん、本物ではない。その正体は、
山田 勘三郎
だった。
彼は、ろっこん『腹ぺこガラス』を発動させて、カラスの姿になっているのだった。
優雅にふわりとカウンターに舞い降りるつもりが、足元が滑って必死に羽根をばたつかせるも――ゴツンと、カウンターに頭を打ちつけてしまう。
「カー」(痛てて……)
思わず声を上げたものの、慌てて態勢を整え、あたりを見回した。
幸い、誰も見ていなかったようだ。
小さく吐息をついて、彼は改めて店内を見回す。
(ここに来ると、毎度他の客のインパクトに気圧されるんだよなー。でも、意地でも負けたくねぇ。気合を入れてカッコ良く、常連ぽく行くぜ)
胸に呟き、彼は背筋を伸ばすと、カウンターの中で洗いものをしているマスターに声をかけた。
「カー」(マスター、いつもの)
だが、ふり返ったマスターは、一瞬首をかしげる。
無理もない。彼は、常連というほど何度もここに来ているわけではないのだ。それに、毎回違うものを頼んでいる。
彼にも、その自覚はあった。
(しようがないぜ)
ふっと吐息を漏らすと、カウンターの端に置かれたメニューを眺め、この日一番安くて量があると判断したチャーハンをクチバシで指す。
「少々、お待ち下さい」
マスターがうなずくのへ、「カー」と一声鳴いて返し、彼はカウンターの上に腰を下ろした。「午後のひとときをゆったりと過ごす大人のカラス」を演じようと、おもむろに毛づくろいなど始めてみるが、何か周囲から生温かい視線を浴びている気がしておちつかず、すぐにやめてしまう。
そこに、時子がおしぼりをくわえて、運んで来た。
(ヒヨドリだぜ。見ない顔だが、新規の客か?)
軽く目を見張って、勘三郎はとりあえず挨拶しようと声をかけた。
「カー」(ありがとよ。新顔だな?)
「ピィー……」(はい。ここへは、今日初めて来ました……)
おしぼりを彼の傍に置いて、時子はうなずく。
「カーカー」(名前はなんていうんだ? 俺は――)
彼が言いかけた時だ。
「にゃーん」(久しぶりね、勘三郎くん)
身軽にスツールの上に乗って、タルトが声をかけて来た。
「カ、カー」(お、おう)
答えたものの、勘三郎は猫が大の苦手だった。新顔のヒヨドリと、もう少し話したいとは思ったが、猫の近くにいるのは、耐えられない。
バタバタと翼を羽ばたかせ、彼はカウンターのもっと端の方へと移動した。
そんな彼の姿にタルトは、肩をすくめるように尻尾をくねらせる。が、何も言わずに、スツールから降りると、今度は寝子丼を食べている瑠樹に近づいて行くのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月13日
参加申し込みの期限
2015年03月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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