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アンノウンな人々の日常
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【第3話 マグロと、招かれざる客】
黒 マグロ
の一日は、寝子島漁港から始まる。
日の出前に出発する漁船に乗り込み、漁師たちと共に漁に出るのだ。
そのあとも、子供たちの登校の見守りや町内のパトロールと、忙しい。
その彼が最近、憩いの場所にしているのが、喫茶『アンノウン』だった。
今日も午後の遅い時間にパトロールを終えると、彼はその店の扉を押す。
ちなみに彼、「中の人などいない」設定になっているものの、どこからどう見ても着ぐるみである。
子供たちにも、パトロール中に出会う町の人々にも、彼の正体が遠洋漁師・黒間 黒造だと知られている。
それでも彼は断固として、自称『サンマさんのライバル』
黒 マグロ
を貫いていた。
「マスター、いつもの頼む」
カウンターの一画に腰を下ろし、彼はカニマスターに声をかける。
「承知しました」
答えるマスターを見やり、彼はしみじみと、(マスターのコスプレは相変わらず気合入ってんな)と胸に呟いた。
彼は、ここをコスプレ好きが集う店だと思っているのだ。
むろん、猫の言葉がなんとなくわかったりする、ちょっと不思議な店だとは理解しているものの、それについてさほど深く考えたことはない。
「お待たせしました」
ややあって、彼の前に出されたのは、別名『寝子丼』とも呼ばれるマグロアボカド丼だった。
「ありがとよ」
礼を言って、彼はさっそくそれを食べ始める。
エラの部分を開閉して、箸で勢いよく丼の中身を掻き込むのだ。
半分ほど食べたところで、彼はふと、空中に浮いたバラに気づいた。よく見れば、紅茶のカップも宙に浮いている。
「そこに、誰かいるのか?」
思わず声をかけた。
「俺のことか? ああ、いるよ。俺、透明人間なんよ」
朧は笑って答え、名乗った。
「透明人間か、そりゃ面白れぇぜ! しかも、新規客だな?」
マグロは、これもなんらかの技術を使ったコスプレだと考え、笑って答える。そして、マスターをふり返った。朧にも、同じものを出してくれるよう頼む。
「フハハハ! 俺様からの奢りだ、食いな!」
「へぇ、新規客には奢ってくれるんだ。……じゃあ、彼女にも同じものを?」
言って、朧がフォークで示したのは、カウンターの隅で枇杷を食べ終え、水を飲んでいた時子だった。
「え?」
このヒヨドリが、客? とマグロの目が丸くなる。
「ピィー……」(私、もうお腹一杯です……)
そんな二人に、時子が少し困ったように言った。
「そっか。じゃあ、俺のを少し、味見してみるか?」
笑って返す朧に、時子は少し考え、うなずいた。
やがて出された寝子丼を、朧はマスターに頼んで持って来てもらった小皿に少し入れ、時子の前に置く。
時子はそれをついばんで、「ピィ……」(美味しいです……)と嬉しそうだ。
「よかった。じゃ、俺もいただくよ」
言って、朧も食べ始める。
そんな二人を見やって、マグロも再び寝子丼に箸をつけようとした。その時。
「にゃ~ん」(マグロさん、こんにちわ)
足元から、タルトが声をかけて来た。
「にゃ~ん」(前から聞きたかったんだけど、マグロさんも観光大使なの?)
「もちろんだぜ!」
胸を張って答えたあと、マグロはぼそりと付け加える。
「……心はな」
「ひひーん」(公式には、認められていないんじゃないかい?)
横から茶々を入れるように言ったのは、元の席に戻っていたカナトだ。
「にゃん」(やっぱり、サンマさんのパチもん……)
言いかけて、タルトは慌ててかぶりをふった。マグロが、ふいに箸を置いて立ち上がったせいだ。
「にゃにゃん」(なんでもない、なんでも……)
だが、マグロはそれには答えず、真っ直ぐに入口の方へと向かう。
「何やってんだ? 少年」
彼は少しだけ身を屈めて、扉の隙間から中を覗いていた男の子に声をかけた。
「黒間……違った、マグロさんだぁ」
その彼を、目を丸くして見やったのは、小学三年生の
曖浜 瑠樹
だった。
瑠樹のきらきらと輝く目と、どこも変わったところのない姿を見て、マグロは小さくうなずいた。
「少年、これでもかぶってな」
言って、懐から取り出したマグロ帽子を彼の頭に乗せると、その肩を抱くようにして店内に誘う。
「ありがとう」
瑠樹はうれしそうに笑うと、店内へと足を踏み入れたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月13日
参加申し込みの期限
2015年03月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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