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アンノウンな人々の日常
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【第2話 ヒヨドリと、常連猫】
御巫 時子
は、ヒヨドリの姿になって、秋の澄んだ空気の中を飛行していた。
隣には、同じヒヨドリが並んで飛んでいる。
こちらは、本物だ。
ろっこん『鳥の囀り』で、このヒヨドリと話していた彼女は、一緒に空の散歩をしようと、進化能力を発動させ、同じヒヨドリに変身したのだった。
風を切って空を飛びながら、時子は隣にいるヒヨドリと、たわいのないおしゃべりを繰り広げる。
おしゃべりに夢中になっていたせいだろうか。彼女はいつの間にか、開いていた扉から、建物の中へと入ってしまったようだった。
(ここは……?)
思わずあたりを見回しながら、カウンターの上に着地する。
どうやら、喫茶店のようだった。それも、知らない店だ。
(ヒヨドリさん、どこへ行ってしまったのでしょう……)
周囲を見回し、一緒に飛んでいたはずのヒヨドリの姿がないことに気づく。
(はぐれてしまったのでしょうか……。困りましたね……)
胸に呟き、ようやく店の客や従業員が、人間とは異なる姿をしていることに気づいた。
(なんだか、不思議なお店ですね……。店長さんは、カニの姿をしていますし……)
おっとりと彼女は首をかしげる。
とはいえ、今は自分も鳥の姿をしているのだ。ここの人々の中にも、ろっこんの発動のせいで、不思議な姿になっている者がいるのかもしれないと考える。
それよりも。
彼女は小さく羽ばたくと、マスターの肩というか、頭の左端へと舞い降りた。
(どうしてでしょう……。店長さんの肩の上は、なんだか落ち着きます……)
ホッと吐息をついて、くつろぐ。
マスターは、そんな彼女に気づいたのか、頭の上に飛び出した目をそちらに向けて言った。
「いらっしゃいませ。今日は、新来のお客様が多い日のようで。――何になさいますか? ご所望でしたら、鳥の餌もございますが」
気持ちはありがたいが、さすがに鳥の餌は食べられない。
慌ててかぶりをふって、時子は少し考え、口を開く。
「ピィー……」
といっても、そのクチバシから出たのは、鳥の囀りでしかなかったが。
ただし、マスターにはちゃんと彼女の意図が伝わったようだ。
「果物とお冷ですね。少々お待ち下さい」
うなずいて、マスターはカウンターの奥の冷蔵庫を開けると、中から枇杷を取り出し、皮を剥き始めた。
ほどなく、皮と種を取って食べやすいように半分に切られた枇杷の乗ったガラスの器と、水の入ったグラスがカウンターの上に置かれる。
時子はマスターの肩から降りて、それをついばみ始めた。
ところで、時子がどうしてここに迷い込んでしまったかといえば――。
彼女がちょうどこの店の前まで来た時、扉を開けるものがいたためだった。
それは、ろっこんで猫の姿に変じた、
響 タルト
だった。
そんなわけで、時子がここに迷い込んで、困惑していた時、タルトは優雅に床の上で伸びをしてから、マスターへの注文を口にしていた。
「にゃーん」(マスター、いつものお願いね)
それに応じて出て来たのは、猫缶とミルクだった。どちらもちゃんと白い皿の上に開けられている。
猫缶は、彼女の好きな銘柄で、ミルクも猫の舌に合わせてぬるめに温められていた。
そう、彼女もカナト同様、この店の常連なのだ。
「うにゃ~ん、うにゃにゃ~ん」(猫缶美味しい。ミルクも、猫の姿だと味が違う気がするよ)
一人、そんな感想を漏らしつつ、食事を堪能していた彼女だが、ふと顔を上げると前足と舌を使って口の周りをきれいにしてから、スツールを中継して、カウンターの上へと昇る。
カウンターの席には、朧と話すため、紅茶のカップだけを手にテーブルから移動して来たカナトがいた。その彼に、声をかける。
「にゃーん、にゃーん」(カナト先輩、その姿の時って、足は速くなったりするの?)
「ひひーん」(そういうことは、ないようだよ)
答えるカナトに、「にゃーん」とタルトは残念そうな声を上げた。
その時。
「そちらの猫ちゃんも、常連かい?」
誰もいないカウンターの一画から声がして、タルトは思わず毛を逆立てる。
「そちらに、透明のお客様がいらっしゃるんですよ」
マスターに言われて、タルトは改めてそちらを見やった。空中に浮いたように見えるバラの花と、同じく宙に浮いたフォークを見て、目をしばたたく。
それへ、朧は笑って自己紹介すると、「触ってもいいか?」と尋ねる。
少し考え、タルトがうなずくと、誰かの手が彼女の頭を撫でる感触があった。
姿は見えないが、温かい手に彼女は、たしかにそこに人がいるのだと納得する。
そんな二人のやりとりを、黙って眺めつつ、カナトは紅茶を飲み干し、マスターにおかわりと共に、キャロットケーキを所望した。
一方、時子は枇杷をついばむ動きを止めて、そんな彼らを見やる。
(ここは、本当に不思議な場所なのですね……)
胸に呟き、改めて店内を見回すのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月13日
参加申し込みの期限
2015年03月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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