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爆走する恋心
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喫茶店の扉を開けると、上部に取り付けた鈴が涼しげな音を提供した。
「相談事にいいのはどの席かしら」
パンツルックの
冴木 白虎
が店内に颯爽と入ってきた。直後に凛々しい黄金の目で席を物色した。背後には花柄のワンピースを着た
鬼崎 つくし
が隠れるように立っていた。どこか落ち着かない様子で周囲に目をやる。
「シロさん、私はどこでもいいです」
消え入りそうな声を出し、白虎の白いシャツの長袖部分を遠慮がちに引っ張った。すると勝気な顔が振り返り、つくしの肩に手を乗せた。
「つくしちゃん、若い女の子が勇気を振り絞って胸のうちを話すのよ。席は慎重に選ぶ必要があるわ」
「……そうですね」
力強い笑みのあと、白虎は店内に目を巡らせた。
「あそこがいいわね」
白虎は窓際の対極にある角に向かって足を速めた。つくしは周囲を気に掛けながら付いていく。
透かし彫りのような衝立と観葉植物に挟まれた、そこは限りなく個室に近い席であった。
「つくしちゃんからどうぞ」
「はい、私はこちらに座ります」
「私はここにしようかしら」
二人は席に収まった。つくしは言い辛そうな表情で顔を横に向けた。
「あの、どうしてシロさんは私の横に座るのですか」
「近くにいる方が親身になって話が聞けると思わない?」
「……私の手を握る意味はあるのですか」
指摘された手を慌てて引っ込める。白虎は自分の手を不思議そうに見ながら、おかしいわね、と笑って言って対面の席に移った。
つくしは姿勢を正した。静かな深呼吸を繰り返している。白虎は心情を察して苦笑に近い笑みを浮かべた。
「もう少しリラックスが必要のようね」
白虎は通り掛かったウェイトレスを呼び止めて、イチゴパフェとブランデーティーを注文した。
「もちろん、紅茶は私がいただくわよ」
立てた親指を自身に向ける。つくしは、はい、としおらしく答えた。
注文通りの品が、ほぼ同時に運ばれてきた。
気高い塔のように聳えるイチゴパフェを前にして、つくしの目は奪われた。先端のクリームをスプーンで慎重に掬う。それを一口にすると、僅かな感情の起伏を見せた。
白虎は癒された表情で紅茶にブランデーを入れた。用意された黒糖の角砂糖を二つ入れてスプーンで掻き混ぜる。最初に上質な匂いを楽しんだ。
頃合いを見て白虎が話を切り出した。
「今日の相談は、竜司の事なのよね?」
つくしのスプーンの動きが止まった。こくりと頷くと、青い瞳に強い感情を込める。
「そうです。お兄ちゃん……冴木竜司の事です」
「何か問題でも起きたのかしら」
白虎は紅茶を傾けた。一口に時間を掛けて味わうようにして飲んだ。
「私なりに頑張りました。水着コンテストの時には、その場の勢いで告白したのに……」
「そうなのね」
「妹的に好きと返されて。でも、恋人のようにドリンクを一緒に飲んでくれた事はとても嬉しくて……きゃあ、恥ずかしい」
つくしは乏しい表情ながらも恥ずかしそうに俯いた。笑顔で見ていた白虎はテーブルの下で握り拳を作る。骨が軋むような鈍い音が鳴った。
「それは良かったわね」
余っていたブランデーの全てを紅茶に注ぎ込むと、コップ酒を呷るような動作で飲んだ。
つくしは全く気付いていない様子で話を続けた。
「良い感じにはなるのですが、どうしても恋人には見られなくて。でも、『まゆ先生』とは妹的なものとは違って、本当に好きみたい。私はどうすればいいのですか」
「心配はいらないわ。つくしちゃんは今でも十分に可愛いんだから。そうね、あと二、三年もすれば誰もがほっとかない美人さんになっているわよ」
白虎は笑顔で言い切った。つくしは極端に頭を下げた。なだらかな胸を見ているようだった。
「だけど、『まゆ先生』は幼い顔で胸が大きいと聞きました。そんなロリ巨乳に負けないくらいに育ちますか」
「胸の方は……竜司はあまりこだわらないから、うん」
つくしの真っ直ぐの視線を受けて徐々に顔を横に向ける。トイレを目にして席を立ち、化粧直しよ、とぎこちない笑みで場を離れた。
トイレに逃げ込む形となった白虎は洗面台の鏡に憤怒の形相を向ける。瞬時に大気を切り裂く正拳突きを繰り出した。息切れを微塵も見せない猛攻が続く。最後の渾身の一撃は鏡面に触れる寸前で止められた。
「あの愚弟が……つくしちゃんの心を掻っ攫いやがって。しかも、私のまゆっちにまで手を出しやがるとは……両方とも私のもんだろ!」
激高した直後に態度を改めた。すっきりとした表情で自分の席へと戻っていった。
「シロさん、どうかしたのですか」
「どうもしないわよ。恋の悩みは身体を動かして発散した方がいいわ。このあと、ゲーセンなんてどうかしら」
つくしは少し考えるように頭を傾けて、行きます、と強めの声で言った。
「今日は二人で楽しみましょうね」
白虎は残りの紅茶を一息に飲み干した。目にしたつくしが慌ててパフェに取り掛かる。
「慌てないでいいのよ。最後に美味しくいただければね」
含みのある声で白虎はつくしの様子を見つめていた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月29日
参加申し込みの期限
2014年10月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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