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【嵐の後にて その2】
<猫を木の上から下ろす約4のメソッド>
霧生 渚砂
は木の上の愛猫に向かって叫んだ。
「サティ! 嵐が過ぎても帰って来ないと思えば、木の上にいたのか」
そこにはダメと言っておいただろう。注意するとサティは何か抗いたい風を見せていたが、身動きがとれず困った顔をしている。
(全く、参ったな)
もし自分のろっこんが、戦闘時以外にも役立てたら。渚砂はこういう場面に居合わせるとつくづく感じるのだ。
(もっと人の役に立てる……笑顔にできる日常にこそ使いたい)
そう思った直後。
(……?)
渚砂は感じ取った。
(自分の中でナニカが変わった!?)
いけそうな気がした。
「サティ、今助けるから!」
木に向けて手をかざし念じる。周囲の空気がそこに凝縮される感覚があり、薄くて硬い塊となって出現した。
(これを階段にして……)
塊に足を置く。大丈夫そうだ。さらに高い位置に塊を出し、サティへと近づく。
「よし、サティおまたせ!」
ついに飼い主の元へと帰るサティ。
「しかしなんでまた登ったりしたんだ?」
愛らしい飼い猫はまた何か言いたげだった。
「あ」
雨上がりをジョギング中だった
直風 満帆
は急ブレーキをかける。
「子猫……」
高木のだいぶ上のほうで子猫が下りられず困っている。
「なんであんなところに……風で飛ばされたんやろか?」
周りに人気のないジョギングコース。ろっこんで猫に変身して助けに行ってみようか。
「でもなあ」
満帆のろっこんも子猫なのだ。自力で登ることも難しいかもしれない。
「でも、やってみな分からんしな。待っててな、うちが今助けてに行くから」
鈴付きチョーカーを装着し、前方宙返り。
(お願い、いつもよりも大きな猫になって)
そう願った瞬間、 満帆にナニカが宿った。
(お!)
見事、ロシアンブルーの成猫に変身できた。
(やった大人の猫にもなれるんや! これなら!)
するすると枝を飛び移って子猫の元へ。
「ニャ(大丈夫や)」
子猫の首根っこをくわえ、慎重に下へ戻る。
(ふぅ)
子猫が満帆の頬にすりっと寄って来る。そこで変身は溶けた。
「ニャ!」
慌てて逃げる子猫。
「気をつけて帰りや!」
子猫は一瞬だけ振り返ると、短く鳴いて草むらへ消えた。
笹森 清真
も木の上から下りれず参っている猫を見つけていた。
(怪我をしているのか)
成猫のようだが、ペロペロと舐める右前足に血の色が見える。
(助けてやりたいが)
つかまるところの少ない木だ。登るのは至難の業かもしれない。
(ろっこん……使ってみるか)
清真の瞬間移動ろっこん「セツナトリップ」。
(届け)
狭い木の上、猫のすぐ目の前へ飛ぶ。
(よし)
何が起きたか理解できない猫をがっしり捕まえると今度は地面に「届け」と念じる。
「お前も一緒に飛べたな」
腕の中の猫を撫でる。ようやく状況を理解したのか鳴いて暴れだした。
「こ、こら、お前怪我してるんだぞ!」
落ち着かせようとするが余計に清真に傷が増えるだけだ。
「へいへい、ここはあっしにお任せあれ!」
と、そこへ颯爽と登場するのが
信楽 世平
。
「その暴れてる猫、一瞬で静かにしてみせますぜ」
ちょっと貸してくだせえ。清真から受け取ると、両手で掴む。
(とは言ってみたものの、果たして成功するやら。ま、いっちょ試してみやすかい)
「爪はナシ、爪はナシですぜ!」
なだめつつ、息を吸う。
すると不思議なことに、今までの大暴れが嘘のように猫が大人しくなった。
(へへ、よかった、あっしの能力って人以外でもいけるもんなんですね)
「おお」
感嘆の声を漏らす清真。
「落ち着きやしたかい? じゃあこっちのお兄ちゃんとこに戻りなせえ」
「よし、このまま病院に連れて行こう」
「合点ですぜ」
2人して病院を目指す。
(これなら、もっと誰かを助けることができるかもしれない)
新たな発見に希望を見出す清真。
(これさえありゃ、みんな穏やか〜な気持ちでいられる。あっしの力、便利すな)
手の平を見つめながら、世平もまた自分の新たな力に自信を抱くのだった。
「きゃ!」
友達の家からの帰り、突然目の前に人が落ちて来て
黒依 アリーセ
は短い悲鳴をあげた。
「あいたたた」
「大丈夫……ですか?」
「はは……怪しい者ではないよ、あそこにいる猫を助けようと思ってね」
「あら」
見上げると木の枝にしがみつく老猫がいるではないか。
「僕のせいであんな所に移動させられちゃってね」
「?」
「そういう力があるみたいなんだ僕には」
(もしかしてもれいび……?)
男は立ち上がり再び猫を助けに行こうとする。
「あっ、怪我……」
「え?」
手の甲から腕にかけて血が流れている。遅れてやって来た痛みに顔をゆがめる。
「今、治しますね」
相手ももれいびなら構わないだろう。左手の入れ墨に口づけ、歌い始める。
「何を?」
安全ピンで指先に付けた傷、そこから垂れる血を男の傷に当てる。すると怪我がみるみる治っていく。
「……すごい」
「これが私の力」
「歌姫の血で傷が治るのか……」
(歌姫の血……いい名前ね)
「さて、早く猫を助けてあげないと……」
「あっ、猫!」
そこにたまたま通りかかったのは
恵御納 夏朝
。
(あら)
エリューシア・セリアン
も居合わせた。
「よいしょっと」
塀伝いに木へ上がろうとする男を夏朝が呼び止める。
「これを付けて……」
男の手の甲に猫シールを貼る。
「お、なんだか体が軽く……」
「これで楽に登れるはずだよ」
「ああ、ありがとう」
夏朝のろっこん「重く軽く」のおかげでスイスイ上を目指し始める。
「さあ、おいで猫ちゃん」
アリーセたちの見上げる中、ついに老猫のところまでたどり着くが、警戒の老猫は頑なに男のほうへ寄ろうとはしない。
「飛びついて捕まえることもできるけど……驚いて落ちたりしたら危険だしなあ?」
と困っている木の上に突然、歌声が響く。
「お」
歌い主はエリューシアだ。彼女のろっこん「硝子のアリア」によって、老猫の注意を彼女へ向けさせた。
(さあ、今です)
エリューシアのアイコンタクトに従い、男が老猫を優しく包んだ。
「ふう、皆のおかげで助かったよ」
逃げ去っていく老猫を見送る4人。ほっと息をついて労い合う。
(私以外にも、歌うことで力を発揮する人がいたのね)
エリューシアの横顔をまじまじ見るアリーセ。そのエリューシアのほうは、
(今回はきっちり手助けができましたね)
人間以外にも効果があるか自信はなかったが、どうやら大丈夫らしい。効果を及ぼす相手だけを意識すれば、他の人たちも巻き込むことはない。
(もっともっとたくさんの方々に役立てるよう、練習を頑張りましょう)
意思を胸に深く刻んだ。
「ん、軽くなってた体も戻ったぞ」
「ほんと?」
男の発言に首を傾げる夏朝。
(まだシール付いてるのに……)
「もう軽くなくていいのに、って思ったら戻ったんだ」
(なんか……僕の中のろっこんが少し変わったのかも?)
「これで全部の猫が下りられたな」
ろっこんの能力だろうか。男はそんな気がした。
「それじゃ、本当にありがとうね」
そう言って男は慌ただしそうに去っていった。
「何だか嵐みたいに忙しない人ね」
アリーセがいい、夏朝とエリューシアが笑う。
空はすっかり晴れ、夕陽が寝子島に注いだ。今日も平和でフツウな日が終わりに近づこうとしている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
70人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年10月01日
参加申し込みの期限
2014年10月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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