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ある休日の一日~豆腐屋さんの場合~
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姫は公園で猫たちに餌をやっていた。餌というのは、先程「西野町とうふ店」で購入した豆乳である。濃い豆乳なので、水で薄めたものを与える。豆乳は犬や猫の体にもいいらしい。
猫たちには薄めた豆乳をやって、姫はベンチに座って豆乳プリンを食べた。疲れたときには甘いものだ。それに、外で食べるとなんだか美味しく感じられる。
「……? お尻に違和感があるのですが」
違和感を感じる部分に触れてみる。
姫はまず、お尻を触ってみた。
「……猫尻尾?」
次に、頭を触ってみる。
「……これはたぶん猫耳」
どうも、自分の意志で動かせるらしい。早速スマホを取り出して、カメラ機能で自撮りする。見たところ、キジトラの耳と尻尾のようだ。
「可愛いじゃないですか。さすが私」
可愛い自分の姿を褒めていると、豆乳を飲んでいた猫たちが、姫の尻尾にじゃれ付いてきた。
「ああ、猫たち、触ったら駄目ですよー」
どうも尻尾が猫じゃらしに見えるようだ。姫は、本物の猫じゃらしで、猫たちを誘導する。尻尾にじゃれ付いていた猫たちは、本物の方へじゃれ付き始めた。
「あなたも……猫耳、なの……?」
突然声を掛けられて姫が顔を上げると、そこにいたのはまほろだった。
「あなたも猫耳ですか。良ければあげるです」
猫がじゃれ付く猫じゃらしを、姫はまほろに差し出した。
「あり……がとう……」
猫じゃらしを受け取って、まほろはしゃがみ込んだ。猫じゃらしを動かすと、猫たちが猫じゃらしの動きについていくように遊びだす。
しばらくその様子を眺めてから、姫はそっと立ち上がった。
「私は、もっかい豆腐屋で、豆乳プリンとおからドーナツ購入するです」
道行く人には不思議な存在のように見られてしまうかもしれないが、たぶん大丈夫だ。この尻尾も耳も、ファッション以外の何物でもないと言ってしまえばいいのだから。
何より、たぶん効果は薄れてくるものと思われるが、せっかくの経験である。美味しい状況はしっかりと楽しめばいい。猫になった気分で食べると、さらに美味しく感じるだろうから。
「こんにちはっ! おねえちゃん、いるー?」
小島 海美
は大きな声で、「西野町とうふ店」の中を覗いた。
「こんにちは」
圭吾が笑顔で挨拶する。残念ながら海美の会いたかった人は留守のようだ。
「今日はおつかいかい?」
「うんっ」
海美は大きく頷いた。
小学生になってからはお姉さんだから、いつも1人でおつかいに来ている。豆腐屋は少し奥の方にある店だが、迷子にはならない。
(今日はお店、おじさんだったから残念! だけど、おねえちゃんほど構ってこないからおじさんも好き!)
「何をお求めかな?」
「きょうは木綿2つ! あとねー、きょうはおかあさんから特別におやつ買い食いしていいっていわれたから、豆乳アイスひとつ!」
海美は元気よく答える。誰かと話すのが好きだからというのもあるが、今日は豆乳アイスを食べることができるのが、とても楽しみだったのだ。
お金を払うと、海美はアイスを持って、店頭の簡易飲食スペースに移動した。
17時頃、
綾辻 綾花
は豆腐を買いに、「西野町とうふ店」を訪れた。店頭に設置された簡易飲食スペースに、海美が座っているのが見える。
「綾花おねえちゃん!」
綾花に気付いて、海美が叫んだ。手にしている豆乳アイスは、半分無くなっている。
「こんにちは。今日はおつかいですか?」
「うんっ」
店内に入って、綾花はおからドーナツと豆乳プリンの前で足を止めた。どちらもとても美味しそうで、両方買ってしまいたい気持ちになる。
「うーん、食べたいけど、買うとしたらどちらか1つまでですよね」
あれもこれもと買うことはできないからだ。しばらくそこで悩んで、綾花はどちらにするか決めた。
「決めました。今日はおからドーナツにします!」
出来立てだったため、綾花は店頭の椅子に座って食べることにした。熱々もちもちのドーナツをひと口かじる。おからのお陰で栄養満点のドーナツは出来立てであることも相まって、とても美味しい。
ふと、何か違和感を感じて、綾花は自らの頭に触れた。もふもふした何かが生えている……?
手鏡で確認すると、やはりもふもふしたけもみみだった。黒猫の耳が生えている。お尻のあたりにも違和感を感じて振り向けば、黒猫の尻尾が見えた。
これはもしかすると、猫たちの言葉がわかるのかもしれない。少し期待して、綾花は豆腐屋の近くを歩く白い野良猫に声を掛けてみる。
「にゃ~」
野良猫はぴたりと足を止め、首を傾げるようにして、「にゃ~」と答えた。
残念ながら言葉の意味を理解することは出来ないようだ。が、野良猫はとてとてと綾花に近付いてくる。
耳と尻尾が生えているから、仲間のように思ったのだろうか。
おからドーナツを食べ終えて、綾花は近付いてきた白い野良猫を抱き上げ、撫でてみた。野良猫の白い尻尾が嬉しそうに揺れている。
しばらく猫と戯れて、綾花は店頭の飲食スペースに戻った。
「あ……」
うっかり声を漏らしてしまったのは、豆乳アイスを食べる海美の頭とお尻に、黒猫の耳と尻尾が見えたからだ。けもみみが生えていることを伝えた方がいいのだろうか。けれど、伝えたことで驚かせて不安にさせてしまうかもしれない。
しかしそれは杞憂だったようだ。
「綾花おねえちゃんも、黒猫なの?」
綾花のけもみみに気付いて、海美が近寄ってくる。海美は自分の状況に気付いていたようだ。
「かわいいでしょ!」
「可愛いですね」
海美は嬉しそうにその場でくるっと一度回って見せた。
なぜ耳と尻尾が生えたのか、その点は全く気にしていないようであった。可愛いと褒めてもらえたから、それでいいと思ったのかもしれない。
海美は、木綿2丁を入れてもらったねこねこマイバッグ受け取ると、急いで帰っていった。きっとお母さんにも耳と尻尾を見せようと思ったのだろう。
綾花はのんびりと、夕日を眺める。8月下旬のこの時間になると、夕方は少し過ごしやすくなっている気がする。うとうと眠くなってきそうだ。
「あっ、忘れるところでした!」
はっと豆腐屋に来た目的を思い出した。再び店内に入って、圭吾に声を掛ける。
「豆腐を1丁ください」
お金を払って、持ってきていたボウルに豆腐を入れてもらう。
「そういえば、豆腐の美味しい食べ方はありますか?」
夕飯の参考にするため、聞いてみる。ちなみに今日はネギとミョウガを乗せて冷奴の予定だ。
「冷奴と、それから湯豆腐がおすすめです。今は暑いかもしれませんが、これからが湯豆腐の美味しい季節ですからね」
「ちなみに、湯豆腐には何をかけますか?」
「鰹節とネギを入れた醤油ベースのつゆも美味しいですし、刻んだ柚子皮を入れた柚子味噌も美味しいですよ」
「ありがとうございます。参考にさせてもらいます」
「こちらこそ、お買い上げありがとうございました」
豆腐屋を出ると、正面にさっきの白い野良猫が座っていた。まるで、綾花を待っていたかのように。
「一緒に帰りますか?」
「にゃあ」
綾花の言葉に同意するように、白い野良猫が鳴く。
尻尾が上がってスカートが捲れてしまわないよう気を付けて、綾花は白い猫と共に帰途に着いた。
夜になってから、修は目を覚ました。起きて、辺りが暗くなっているのに気付いて、慌てて携帯で風間を呼んだ。
「真央、起きるんだ」
「うん……おぉ!」
眠い目を擦りながらも、真央は辺りの暗さに驚き、飛び起きる。
暗がりの中、片付けをする。片付け終わった頃に、修の呼んだ風間が到着した。
「送るよ、真央」
「修ちゃん、ありがとうなのだ」
車に乗り込んで、修は、豆腐屋でこっそり買ってきていた豆腐クッキーを取り出す。
猫鳴館に着いたら、「お土産だよ」と言って真央に渡すのだ。
今からそのときの真央の反応が楽しみである。
「修ちゃん、なんで笑ってるのだ?」
「なんでもないよ、真央」
そんな会話をする間に、猫鳴館が見えてきていた。
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あとがき
担当マスター:
鳴葉ゆらゆ
ファンレターはマスターページから!
シナリオにご参加いただき、ありがとうございました。
鳴葉ゆらゆです。
休日の一日はいかがだったでしょうか。
豆腐屋さんでの交流や、けもみみなど、楽しんでいただければ幸いです。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
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担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月25日
参加申し込みの期限
2014年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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