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ある休日の一日~豆腐屋さんの場合~
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豆腐を買ってきて食べる、それまでは何ごとも無かった。
奈良橋 博美
は、現在の状況に首を傾げる。彼女の頭には黒猫の耳が、そしてお尻には黒猫の尾が生えていたのだ。
この状況は博美だけなのだろうか。最近はこういう不思議な出来事が多いから、こういう騒動はいつもの、フツウに思えてきてもいた。
それを調べるために、ねこったーを見てみる。何か話されていないかを見て、もしそういう状況になっている人がいるようなら連絡を取ろうと思ったのだ。
「お昼……バーベキューを食べたらけもみみが生えた……?」
それらしき書き込みを見つけて、博美は心当たりのあるものはないかを聞いてみることにする。博美自身も同じ状況になっているからだ。
博美の心当たりと言えば……普段と違うこと。せいぜい豆腐を買ってきて食べたくらいだ。
「って、まさか?」
ひとり呟くと、博美は心当たりに加えて、豆腐を食べたかどうかも聞いてみた。
「木綿豆腐、食べたのか……」
やはり豆腐が原因の可能性が高い。しかも、さっき買ってきたこの豆腐は、「西野町とうふ店」のものだ。何か注意を促したほうがいいのかもしれない。
博美は早速、「西野町とうふ店」へ向かった。
豆腐屋に向かう途中では同じような状況の人には出会わなかった。こうなると、豆腐屋に直接聞いてみるしかないだろう。
ただし、豆腐屋は巻き込まれているだけの可能性もある。だから営業妨害にはならないように気を付けるのが一番大切なことだ。
店に行き、店内を覗き込む。ちょうど客はおらず、店長だけのようだ。
その店長、圭吾の頭には、ぴんと立った柴犬の耳が生えている。だが、圭吾は気にも留めていない。まさか、気付いていないのだろうか。
博美は店内へ足を踏み入れた。当然、博美のけもみみは圭吾の視界に入る。
「あの、ここの豆腐を食べるとこの……」
博美は自分のけもみみを指差した。
「耳が生えたり尻尾が生えたりするみたいなんだ」
「えっ?」
圭吾は驚いた声を上げた。この状況に気付いていなかったらしい。ついでに、博美は圭吾にも柴犬の耳が生えていることを伝える。
圭吾は自分の状況を確認して、すぐに豆腐の味見をした。
「味には問題が無いようですね……」
「耳や尻尾も生えるだけで、特別な効果は何も無いんだ」
「なら大丈夫でしょう。一応、張り紙を作って貼っておきましょうか」
『体質によって、一時的にけもみみが生えることがあります』
天満 七星
は14時頃、いつもの買い物の途中で「西野町とうふ店」に入った。
「油揚げと、お豆腐と……おから炒めでも作りましょうか」
そんなことを呟く七星の視界に、おからドーナツが映った。
「あら、おからドーナツがあるのですね」
「もし良ければ、店頭のスペースで出来立てを食べて行きませんか?」
店長だろう、圭吾に声を掛けられる。
このときには、圭吾の頭に生えていた犬耳は消えてしまっていた。
「え? ここで食べることができますの?」
そういえば、店の外に簡単な飲食スペースができているのを見た気がする。買い食いは良くないことだ……とはわかっているが、七星は時計を見た。
「ああ、でもお腹すきましたわね」
15時のおやつの時間にはまだなっていない。しかし、ここに来るまでの買い物で少し疲れていたのも事実だ。ここで少し休憩をしていっても悪くはないだろう。
「1つだけなら……くださいな」
外の飲食スペースに腰を下ろして、七星は出来立てのおからドーナツにかぶりついた。出来立てだからだろうか、もちもちとしていてとても美味しい。おからが入っているというから、健康にも良いことだろう。
七星の頭には狐の耳が、お尻には尻尾が生えてきてしまっていた。傍から見れば、和服でいることも相まって、どこか妖艶な妖怪にも見える。
しかし、ドーナツに夢中になっている七星は、その違和感に気付かなかった。
ドーナツを食べ終わって、豆腐屋で買い物をした、その帰り道。
七星は、豆腐屋で一緒に買った油揚げがなぜだか無性に食べたい気持ちになっていた。
「いけませんわ、これは本日のお味噌汁の材料……」
狐耳や狐の尻尾が、ピコピコと激しく動く。それでも七星自身は、己の身に起きた異変に全く気付いていなかった。ただ、我慢我慢と言いながら、家を目指して歩いていた。
家に着くと同時に、時間が切れたのか、狐の耳と尻尾は消えた。結局、七星は気付かぬまま、この不思議な経験は終わりを迎えたのである。
ちなみに、夕飯のおかずとして豆腐商品を食べた際には、もう耳も尻尾も生えることは無かった。
そしてその日から、『狐の妖怪が怒っているのを見た』という噂が、ひっそりと広がっていたという。勿論、その狐の妖怪が、七星だということは誰も気付かぬまま。
15時、おやつの時間になって、
薄野 五月
と
畑中 華菜子
は「西野町とうふ店」にやってきた。今日はあらかじめ、2人で一緒に行こうと約束をしていたのだ。
五月と華菜子にとって、「西野町とうふ店」は馴染みの店だ。五月の家である「すすきの」と「華菜子の家である「猫島軒」は、「西野町とうふ店」と同じ商店街にあるのがその理由である。
また、「猫島軒」では、「西野町とうふ店」の豆腐を使ったコラボメニュー「麻婆麺」を扱っていた。だからこの豆腐屋も、豆腐屋の店長やその家族とも、顔馴染みである。
この「西野町とうふ店」は、豆腐そのものも美味しいけれども、お店で作られるおからドーナツや豆乳プリンもとても美味しい。だから五月も華菜子も、この豆腐屋の商品が大好きだ。
おからドーナツと豆乳プリンを2つずつ買って、五月と華菜子は店頭に設置された簡易スペースに腰を下ろした。
「うーん、それにしても豆乳プリン美味しいですねー」
「うーん、美味しい! お豆腐はヘルシーだから、何個食べてもへっちゃらアルー」
豆乳プリンは舌触り滑らかで、すぐに溶けてなくなってしまうように、お腹に収まっていく。豆乳プリンの後は、もちもちしたおからドーナツだ。天気の良い空を眺めながら、ほっこりと味わうおやつ。とても素敵で美味しい時間だ。
ふと、五月は頭を襲う違和感に動きを止めた。
「そういえば、先程から頭がむずむずする、ような」
五月が華菜子を見ると、華菜子の頭に何か見慣れぬものが生えていた。目の錯覚だろうかと、目を擦ってみて、もう一度確認してみる。
錯覚ではない。確かに、生えている。
「……華菜子さん、頭に何か生えとります!」
「わわー、五月ちゃん、動物さんの耳生えてるアルヨー」
五月と華菜子の言葉が重なった。互いの言葉に一瞬首を傾げて、それぞれ自分の頭を触ってみる。ふわふわ、もこもこ。けもみみだ。
「私も生えてるアルー。不思議アルー」
「おお、これが所謂けもみみ……! 少々感動しました」
そうそう経験できることではない。五月は嬉しそうにもう一度けもみみを触る。
「誰かのろっこんの仕業アルかなー? きっとそのうち元に戻るアルヨネ」
そう言う華菜子の視界の端に、張り紙が映る。
「体質によって、一時的にけもみみが生えることがあります……アル?」
「一時的なら、きっと元に戻ると思います」
五月の言葉に頷いて、華菜子はおからドーナツに再び口を付ける。華菜子の頭にはリスの耳が、お尻にはリスの尻尾が生えていた。その影響なのかはわからないが、華菜子はつい、リスのようにドーナツを両手で持ってしまっていた。そうして、小さな口で、少しずつ食べる。
「華菜子さん、とても可愛らしいですー」
そう言う五月の頭には黒猫の耳が、お尻には黒猫の尻尾が生えている。
「耳と尻尾が生えた五月ちゃんも、カワイイアルナー」
「なんとも不思議な経験ですね」
可愛いと言われ、五月は照れたようにうっすら頬を赤く染めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月25日
参加申し込みの期限
2014年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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