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ある休日の一日~豆腐屋さんの場合~
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西野町 圭吾
は眠い目をこすりながら目覚まし時計を見る。時間は朝の4時。夏至を過ぎて、夏が終わりに近づいた今では、この時間の外は薄暗い。起こしてくれた嫁に寝起きでぼんやりした状態で返事をする。寝起きはあまりいい方ではない……のだが、だからといって再度布団に潜ることは叶わない。圭吾にはこれから仕事があるのだ。豆腐の仕込みは時間がかかる。今から行わなければ、開店時間に間に合わない。
ちょっとばかりボーッとしているが、身支度をして、圭吾は豆腐の仕込みへと向かった。最初に昨日から水に漬けていた大豆をすり潰す。次に煮て、ここでおからと豆乳に分離させる。それから豆乳を豆腐にする作業だ。絹ごし豆腐と木綿豆腐は、同じやり方では作れない。温度の低い豆乳ににがりを加える絹ごし豆腐と、温度の高い豆乳ににがりを加える木綿豆腐。それぞれにがりと混ぜ合わせたら箱に入れて固める。固まったら今度はしっかりと冷やすのである。
4時間以上かかる仕込みを終えて、ようやく開店準備……ではない。開店する前にやることがある。配達だ。商品ができたら、まず参道商店街の飲食店などへ配達に向かうのだ。商店街以外への配達は、車で行う。店の外へ出てみれば、外はもうすっかり明るくなっていて、爽やかな朝の空気が満ちていた。
配達から戻って一息ついたら、「西野町とうふ店」開店である。
「今日は天気もいいし、店頭に飲食できる場所を作ってみましょうか」
雲一つない青空を見ながら、圭吾はひとり頷いた。この空なら、途中で雨が降ってくるということは無さそうである。開店まで時間はそんなに無い。圭吾はすぐさま、店頭に椅子などを並べて飲食スペースを作ってみた。広いスペースではないが、ちょっとした休憩はできそうである。
嫁に呼ばれて、圭吾は店内へ戻った。おからドーナツや豆乳プリンは嫁が作っている。きっとその味見に呼ばれたのだろう。
「うん、美味しいよ」
味見を終えて再び圭吾は店頭に出る。開店時間だ。今日は休日。今日も1日頑張ろう。そして、一体どんな1日になるのだろう。
開店早々、
後木 真央
は店内に足を踏み入れた。
「おはようございますなのだ~」
「いらっしゃい、今日は何をお求めかな?」
優しい微笑みを浮かべて圭吾が問う。真央は店内に並ぶたくさんの豆腐製品に目を輝かせた。
「豆乳プリン、おからドーナツ、豆乳、おからありますかなのだ~?」
「あと木綿豆腐もお願いします」
真央とほとんど一緒に入っていた
八神 修
が買うものをつけ足す。修は右手でメモ帳を開いていた。そこに買うべきものが書いてあるからである。
「全部1つずつかい?」
「豆乳プリンとおからドーナツは2つずつ欲しいのだ!」
圭吾は真央の言葉通りに、商品を袋に詰める。修からお代を受け取って、袋を渡した。
「修ちゃん、真央ちゃんが持つのだ」
「俺が持つよ。真央にはこれから大事な役目があるんだ」
「大事な役目なのだ?」
「行先に着いてから話すよ」
首を傾げる真央に修は笑顔で頷くと、レジにいる圭吾に申し出る。
「あの、今度新聞部の取材として豆腐作りを体験させていただけませんか? 身近な専門職を紹介する企画なんです」
「とてもいい企画だね。でも僕1人で決めるわけにはいかないから、家族と相談して考えてみるよ。はっきりとした返事はできないけれど、今はこれでいいかい?」
「はい、有難うございます」
「有難うございますなのだ」
修が礼を言って頭を下げると、同じく新聞部の真央も頭を下げた。
「いやいや、こちらこそ、お買い上げ有難うございました」
圭吾は笑顔で店を出る2人を見送った。同じ部活の仲間なのかどうかはわからないが、男女で買い物に来るとは恋人同士なのだろうか。とても仲が良さそうに見えて……ふと、圭吾の脳裏に自分の娘がよぎった。なんとも居たたまれない気持ちに襲われる。それが何なのか、考えるのを止めるように圭吾は頭を振った。
「これは……」
ジェレミア・ベルトーニ
は、初めて訪れた豆腐屋に思わず感嘆の声を漏らした。星ヶ丘でオレンジ動物病院開院しているジェレミアは、以前患者の家族からこの「西野町とうふ店」の豆腐プリンを貰った。豆乳プリンは舌の上で溶けてしまうほど甘くそして柔らかく、とても美味しかったのを覚えている。豆腐をスーパーでしか買ったことの無いジェレミアにとって、この豆腐屋の存在は未知の世界だ。豆腐がとても美味しいと評判のお店。是非とも豆腐専門店の豆腐を手に入れたくなって、本日こうして来店したわけである。
せっかく朝10時に買い物に来たのだ、お昼はここの豆腐で冷奴にしようか。そんなことを考えながら、ジェレミアは並ぶ商品を眺めた。
「おから……とは?」
おからドーナツの前で、ん? とジェレミアは首を傾げた。おからとは一体なんなのだろう。ジェレミアの故郷におからは無い。日本に来て、今までに見たことも口にしたこともなかった。
「ひとつ教えてもらいたいのだが」
「はい、なんでしょう?」
声を掛けられて、圭吾がジェレミアのところへ近寄る。
「おからとはどういうものなんだい?」
「豆腐を作る過程でできる、煮た大豆を絞って残ったものです。食物繊維が多く、カロリー控えめで栄養が豊富な食品ですよ」
「ふむふむ、絞りかすだけど栄養満点の優れもので、更に美味しいと?」
「そうです」
美味しいものであるなら、食べてみたい。ジェレミアは、試しに買って食べてみることにした。
おからドーナツをひとつ買って、ジェレミアは店先に設置された簡易スペースに腰掛ける。当初の目的であった豆腐はまだ購入していない。夏の終わりとはいえ、まだ日中の気温は高い。ドーナツを食べる時間がどう影響するかわからないが、食べ終わってから購入し、そのまま帰宅したほうがいいと考えたのである。
ドーナツをひと口かじって、ゆっくりと咀嚼する。普通のドーナツに比べると、少しもちもちっとしているようだ。独特の食感だろうか。それに何より、出来立てであることが美味しさに拍車を掛けている。ジェレミアは、この幸せなひととき……食べるということに熱中していた。熱中していたため、すぐには気付かなかった。
気付いたのはドーナツを完食してから。頭に違和感を感じて、手をやる。何かが生えているらしい。
鏡を取り出して見てみると、ネコ科のような耳がぴょこぴょこ動いていた。もちろん動かしているのはジェレミアである。その耳はまるで自分の身体の一部のように、思い通りに動かすことができた。
大きな三角のてっぺんには、長めの飾り毛。
「……リンクスか?」
周囲を見てみるが、この時間の客はジェレミアだけ。同じように耳の生えている人はいないようだ。だが、店の中にいる圭吾の頭には、同様にけもみみが生えている。茶色い……あれは犬耳だろうか。
「さすが神秘の国、日本。不思議なことが尽きないね!」
納得したように、ジェレミアは頷く。ちなみにジェレミア、今まで体験したフツウじゃない出来事は、全てこの一言で済ませている。
「お豆腐1丁だけじゃなくて、おからドーナツと豆乳プリンも買って帰ろう」
ジェレミアは、再び店内に入った。
自身の変化に気付いていなかった圭吾が驚いたのは言うまでもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月25日
参加申し込みの期限
2014年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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