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猫鳴館、G襲来!
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●地上殲滅作戦
台所はしゅんしゅんと上がる白い湯気で暑く、息苦しいほどだった。
防衛に当たっているのは
橘内 みちる
と
鮫ノ口 礼二郎
、それから料理中だった
北原 みゆき
と、酔っぱらった
酒浸 朱蘭
が残っている。
そこに一度はつまみ出された
小刀祢 切奈
がまた顔を出した。
「あのおっかない人は留守みたいですね~」
自分を摘まみだした
如月 庚
がいないのを見て取ると、出入り口にみちるが置いたG避けのセロリをまたいで、するりと台所に身を滑らせる。
「G料理はダメだよ」
庚君にきつく云われてるから、とみゆきが牽制すると、切奈はいえいえ、と首を振った。
「お湯を沸かしに来たんですよ~。手っ取り早く駆除するなら熱湯を掛ければ即死なのですよ」
「お湯なら……」
すでに、みちるの指示でありったけの鍋や薬缶が火に掛けられている。
「その通り、熱湯が一番ったい! 沸かしてる間に廊下の奴らの相手ばしちゃる!」
「ひゅーひゅー、みちる先輩カッコいいぜー!」
湯の番をしている朱蘭が茶々を入れる。
みちるはスリッパと殺虫剤を手に出撃準備を固めていた。礼二郎も丸めた新聞紙と箒を手に、ゴミ袋に洗剤、誰かが置きっぱなしだった懐中電灯付きヘルメットも手に入れて、みちるとともに出る準備は万端だ。
「G退治に洗剤が有効だと何処かで聞いた事がある」と礼二郎はいった。「Gの呼吸する部分は油で覆われており、界面活性剤で油が分解されて塞がれて窒息してしまうらしい。どうせ後で掃除するのだから洗剤を撒いても大丈夫だろう」
「うん。いまからくん煙剤さ使うとる暇はなか。やっぱ追いつめて一気に叩くんが手っ取り早かね。包囲網ば作るったい。あんたも手伝ってくれる?」
「行きましょう」
切奈は煮えたぎる湯の入ったやかんと柄杓を手にし、ふたりのあとに続く。
彼女の瞳には山で獲物を狩るときと同じ冷静さが宿っていた。
おいしいごちそうにありつこうと思ったら、獲物はこの手で仕留めなければならない。
(殺虫剤は身体に悪いですから……ね、村雨?)
山猫の村雨も同意してにゃーと鳴いた。
旧館1階では
藤堂 月乃
以下、遊撃班の面々が、縦横無尽に駆け廻りながらGとの戦いを繰り広げていた。
大田原 いいな
は、『仇敵』と呼んだ男から借りっぱなしの緑のコートを翻しながら走る。胸ポケットに触れる。冷たく堅い感触はタブレット端末。蜘蛛の糸みたいに細い『繋がり』。縁を撫でると少し落ち着く。
「しかし何じゃ……毎回毎回よう厄介事が訪れるもんじゃ。……仇敵が戻るまでに、儂は何回斯様な厄介事を処理するのかの?」
苦笑と共に動揺を吐き出す。落ち着いている必要があった。いいなは心拍数が上がりすぎると、<TRANSMUTE>が発動して大人の女性に変身してしまう。こんなところで急に変身して怪しまれたくはない。
怒涛のごとく突進してくるGの群れに、
恵御納 夏朝
――いや、夏夜と、
宇佐見 望月
は、夏夜が持ってきた霧吹きボトルに重曹・中性洗剤・ハッカ油をブレンドしたスペシャル液を入れ、噴霧して応戦していた。
しかし敵も然る者、身の危険を知るやすばやい逃げ足を活かし、人間の入り込めない戸棚の後ろへとあっという間に逃げ込んでゆく。
「Gは1匹見たら30匹いると思え、だったかな……」
ってことは、百匹見たら三千匹? 千匹見たら……? 月乃は恐ろしくなって計算するのをやめた。
「負けない。Gなんかに負けない……! 早くこの状況を平和にして、穏やかな睡眠を貪りたい。G……私の安眠を妨害した罪は大きいのよ……?」
<一粒入魂!>。飴玉を口に放り込みGが逃げ込んだ戸棚を両手で掴む。大人の背より高い戸棚だ。中にはぎっしりと物が詰まっていて男二人がかりでやっと持ちあがるか、というようなしろものである。ところが。
「えいっ!」
かわいらしい掛け声ひとつ、月乃は軽々と戸棚を持ちあげた。
戸棚の裏で、数十年ものの埃と灰色の蜘蛛の巣に塗れて身を寄せ合っていた黒水晶のごとき煌めきたちは、突然明るくなったことに戸惑った様子だった。ここはもはや安全地帯ではない。そう悟ると、Gたちは蜘蛛の子を散らすように一斉に逃げ出した。それはさながら放射状に広がる黒い絨毯。
「……エグい光景だね。ま、効率良くいこうじゃないか」
夏夜が霧吹きを連射する。彼女の死角を補うかのように、背中合わせに望月も。
望月はまだ真央の姿を見ていない。それは幸いとも云えた。会えないことで灯る火もあるから。
(俺様は、真央ちゃんを守る!)
数は確実に減らしているはずだった。しかし波となった群れは仲間の身体を乗り越え、止まらない。
「いーな! そっちに行った!」
望月が叫ぶ。
「……まだるっこしいわ」
いいなはにやりと口の端を歪めると、コートの下に手を突っ込んで、隠し持っていたものを高く掲げる。
「にゃまれもんの希釈液を水風船に詰めといたのじゃ……とりゃー!」
思いきり投げつけた赤やオレンジやピンクのこぶし大の水風船が、Gの群れに着弾し破裂する!
溺れ、もがき苦しんだ末に沈黙したGたちは、ビニール手袋をした望月が摘まみあげ燃えるゴミ袋にポイだ。
廊下はぬめる洗剤液でびちゃびちゃになった。まったく酷い有様だ。が、戦果は華々しい。
こうなったらあとで大掃除する覚悟で、徹底的にやるしかない!
「月乃殿、この廊下の右側は儂が退治する故、月乃殿は左側を頼むのじゃ!」
「うんっ! 重いものは何でも持ち上げるよ。恵御納さん、宇佐見先輩、退治はよろしく! 取りこぼしは廊下の反対側に追い詰めて。マウル君がなんとかしてくれる! 行こう!」
「「了解」」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月26日
参加申し込みの期限
2014年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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