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猫鳴館、G襲来!
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「「「イヤイヤイヤイヤ」」」
――安心してほしい。猫鳴館は無事だ。
天野が正面から、刀が背後から、真央がその足元に、一斉に組みついて止めたのだ。
「君がやると洒落にならないんだよ」
苦笑しながら天野が腕をほどく。刀もぽんぽん、と背中を叩き、真央もゴーグルを上げて笑みを見せる。
落ち着け、というわけだ。
「す、すまん……」
修は肩で息をしながら我に返った。そうだ、冷静にならなければ。この事件を解決するためにも。
遠くから廊下を走る荒っぽい足音がふたつ聞こえてきた。
「後でスパッツを見せてください!」
「見せるかばかものーっ!」
どげしっ、と蹴り上げるような音とともに、
冴木 竜司
の身体が吹っ飛んできて、憐れにも頭からGの群れの中に突っ込んだ。竜司の背中には見事にスリッパの跡。
「どいひー!」
続いて走ってきたのは白衣姿の
伊賀 解理
だ。解理は天野たちに気づき立ち止まった。
「やあ、まったくひどい状況だな。君たちもGの調査か?」
「そういう君もかい?」
天野が返すと解理は「ああ」と頷き、身震いした。四月からの寮生活で多少慣れたとはいえ、Gのことはまだ苦手だ。それがこんなに大発生というのだから堪ったもんじゃない。
「面倒だが、このまま放っておいたら……」
解理の脳裏で最悪の未来が展開される。
まず猫鳴館がGに占拠されるだろう。
とすると当然、住処をなくした寮生はバラバラになる。
そうなれば解理が密かに思いを寄せる『彼』ともそこでお別れに……。
「……そ、そんな事させるかぁ!」
解理の叫びに応えるかのように、Gのただなかに突っ伏していた竜司が、がばっと起きあがった。
「うぐ……Gは割と平気だが、さすがにこれだけ大量だと気持ち悪いな……だがしかし! 女性を! 特に幼女を! Gの被害から守るのも紳士の役目!」
「誰が幼女だ、この変態紳士めー! 僕にスパッツを見せろとか云ったじゃないか! あとちょっとここでは云えないようなこともいろいろ云っただろう!」
「ご、誤解だ伊賀! それはGと戦うために必要なことで……」
仕方ないのだ。竜司のろっこん<性春パワー!>は全身の筋力を強化できるのだが、如何せん、発動するためにエロや幼女への想いを大声で叫ばなければいけないという残念な仕様なのだ。もしこれが無声映画であれば、解理の前に立ちはだかって肉の盾としてGを防いだイケメン紳士に見えたろうに……。
「ううっ……助けたのに『どいひー!』な事されても俺、泣かないよ……」
男、竜司。顔で笑って心で泣く。と、そのとき。
「竜司ちゃんセンパイ後ろ!」
真央が叫んだのと、竜司の眼前に羽根を広げたGが跳びかかってきたのは同時だった。
竜司は手にしていた箒を大きく振った。
「褌少女バンザイ! 箒無双! あーんど、殺虫剤無双!」
反対の手にもっていた殺虫剤をまき散らす。そして!
「つるペタサラシも最高だー! 震脚!!」
中国武術の動作のひとつだ。足裏を廊下に叩きけるように激しく踏み込みズシンッと振動を起こす。
驚いたGたちが波が引くように一斉に闇の中に退却する。
よし、と竜司はちょっと格好つけて鼻の下を擦った。
「奴等、音や振動に敏感だから瞬時に逃げ出すはずだと思ったんだ」
「……ありがとなのだ竜司ちゃんセンパイ。でも……」
真央の声が堅い。おかしい……Gは追い払った。喝采を浴びてもいいシーンだ。なのにみんなの視線が冷え冷えとしているのは何故だ。とくに真央はぎゅっと両手を身体に撒きつけガードの姿勢だ。
「なんかこっ恥ずかしいのだー!」
「おおー! 微テレ真央ちゃんー!」
鼻息を荒くする竜司に、
「もお、ええっちゅうに!」
解理がどげしっと蹴りを入れる。
「あと震脚はまずいです先輩。次やったら床抜けますよ」天野が冷たく云い放つ。
「で、ですよねーっ! はいっ……ごめんなさいっ」
「それにしても……」
6人は竜司が切り開いた道を進軍していた。
「まったくキリがないな」解理はため息を吐く。
Gはもはやそこかしこにいて、どこから手を付けていいかわからない有様だ。
「ともあれ原因調査だ! やはり元を絶たねばいくら頑張ったところで無意味だからね」
しばらく行ったところで、一行は
新井 すばる
と
神野 美野梨
の探偵コンビに遭遇した。そこには
如月 庚
の姿もあった。
「よう。台所はいいのか?」刀が尋ねる。
「ああ、橘内先輩たちに任せてきた」
原因を探り、元を断たねばどうしようもない、という結論に庚も達したのだ。
すばると美野梨がみんなに現段階で分かったことを話して聞かせる。
Gの正体はクロゴキブリであること。アレクサンダー先輩が撒いた薔薇の花びらは、玄関先などはそのまま残っているが、Gが多くて近づけない場所ほど見当たらないこと。
「……嫌な敵だな。それと薔薇の花びら、か。つーかなんだこの薔薇。そういやゴキブリは、種類にもよるがハーブの匂いが苦手だとか聞いたな……関係あるのか?」
いまはなんともいえないな、とすばるが肩を竦める。
「しちめんどくせぇ。……そういえばこの薔薇、鷹取先輩が連れてきたやつが撒いたって?」
庚の言葉に、竜司も頷く。
「アレクサンダーだろ? そういえば、どこに行ったんだあいつ。目立つ奴だからすぐ見つかりそうなものなのに……いやまさかとは思うが……」
そう云ってから竜司はいままでで一番神妙な顔をした。
「今回のゴキ騒動……あいつが元凶じゃないよな?」
みんなは一様に黙り込んだ。
竜司の意見を否定できなかった。
Gたちは今宵突然大発生した。たとえ猫鳴館といえども、こんなに増えるまで誰にも気づかれずに繁殖できるものだろうか。それよりも、今宵あった特別な出来事がなにか関連していると考える方が自然ではないか。
今宵の特別な出来事……勉強会だ。
しかし大部屋で勉強するのはさほど特別というわけではない。となると怪しいのは、今宵の猫鳴館のもうひとつの特異点、……例のおかしなアレクサンダー先輩の来訪だ。
そもそもアレクサンダー本人はどこに行ったのだろう。
勝手に帰ったのか? いや、玄関先には海原先輩がいたから出て行ったら分かるはずだし、自分の靴の隣にやっぱりよく磨かれたアレクサンダーの靴があったのを修は見た。彼は館から出ていないはずだ。少なくとも自分の意志では。
これは非常に気になる事態であった。
「ま、どうせ発生源を探そうと思っているのだし、ワカメ先輩の変態友人もついでに探してあげるとしよう。あくまでついで、だがな」
解理は云いながら眼鏡のレンズを白衣の裾でぬぐう。
それからきちんとそれを掛け直し、改めてみんなを見回した。
「駆除は他のメンツに任せよう。この環境下で日々を過ごす屈強な寮生ならなんとかするだろう。僕らは謎解きだ。G達がどこから湧いて出たのか? 変態先輩はどこに行ったのか? 一部の薔薇が消えたのは何故か? 出来るだけ早くこれら謎を解くことが、結果的に駆除に回っている仲間を助けることになる。急ごう」
「同感だ」
すっかり冷静さを取り戻した修がそう頷いたのを切欠に、皆はまた走り出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月26日
参加申し込みの期限
2014年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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